仙台89ERS必勝祈願祭を斎行致しました

令和6年9月26日

9月26日に仙台89ERSのチームメンバーと関係者方々が来社され、必勝祈願祭を行いました。

仙台89ERSは今年で20周年を迎えることができました。また、7名の新メンバーも加わり、9月半ばに開催された東北6県のB1~B3クラブが参加した、プレシーズンマッチの東北カップ大会の連覇も達成できたそうです。

一之鳥居から表参道を参進
大絵馬には、メンバーや関係者の方々の想いを揮毫していただきました。
初優勝を目標にこれからの試合に良い結果を残すことができるようお祈り申し上げます。 サイン入り大絵馬は神楽殿に飾ってありますのでどなたでもご覧いただけます。

祭儀課 後藤

宮城県神道青年協議会設立75周年記念大会に参加して参りました

令和6年9月20日


当日の運営に関わった宮城県神道青年協議会の会員の方々

令和6年9月20日午後3時より、仙台国際ホテルにて宮城県神道青年協議会設立75周年記念大会が開催されました。

当宮からは、宮城県神道青年協議会に所属する権禰宜2名が運営の手伝いに、また、宮司が記念大会に列席致しました。

石垣権禰宜は会場班の一員として座席表と配布物の確認等を行いました 浅香権禰宜は接待班の一員として講師先生の前導を担当しました

宮城県神道青年協議会は、戦後の国土と民心の荒廃の中、神社神道の理論的具体的研究とその実践に努め、道義国家の再興を図り、以て人類の福祉と世界平和の維持とに寄与することを目的として、昭和24(1949)年9月25日、竹駒神社社務所に於いて有志多数の元に結成されました。

爾来、本宗奉賛活動、元号法制化促進運動、沖縄・北方領土返還運動、御大典奉祝運動、災害復旧支援活動等広く展開し、また、祭儀を通しての社会教化活動を行い、多大な成果を上げてこられました。

今年は設立から75周年の節目を迎え、記念大会の実施や周年事業等を行っておられます。

錚々たる面々の列席に場の空気も締まりました 宮城県神道青年協議会会長の挨拶

この度の記念大会には県内外から多くの方が列席され、大会に花を添えられました。記念講演では、「温故知新~伝えていくことの大切さ~」を演台に、(有)金源堂 代表取締役社長の金ヶ崎政伸先生による茶道と神社、青少年育成活動と神社等のお話を賜りました。

パワーポイントや動画を交えた1時間の講演はあっという間でした

記念祝賀会では、蕎麦打ちの実演や宮城県選りすぐりの銘酒も用意され、交流の良いアイテムになっていたように感じました。

乾杯の音頭は第7代会長の東照宮高崎宮司でした 最上早生の蕎麦を提供して下さった蕎麦工房道楽の房主の齊藤満男さま

今後は、宮城県神道青年協議会の活動に積極的に参加し、同世代の神職との交流を深め、日々の社務に活かしていけるようにして参りたいと存じます。

祭儀課 浅香

例大祭 神賑演芸大会

令和6年9月15日

去る9月15日午後6時より当宮境内東側にある広場において神賑演芸大会が催されました。

当日は午前中に例祭と神幸祭、午後に鏑流馬神事と予定されていましたが、例祭斎行中から雨が降り出し神幸祭と鏑流馬神事が雨天のため安全面を考慮して中止となり、この神賑演芸大会がようやく予定通り行うことができた行事となりました。

今年の本行事には、仙台市立第一中学校吹奏楽部・(株)ライブスポーツ 国見スイミングクラブ キッズダンス教室・Top rock city SENDAI・ラブミーブラザーズの4団体の方々にご参加頂きました。

最初に舞台で演奏されたのは仙台市立第一中学校吹奏楽部です。第一中学校は当宮境内の東隣にあり、吹奏楽部の皆さんは大会がある度に当宮を参拝されてから臨まれておられます。また、普段から楽器の音が境内に届いているので沢山練習して本番に臨まれたことが分かっている分、当日の演奏はとても感動致しました。

(総勢45名で演奏する仙台市立第一中学校吹奏楽部)

次に舞台に上がって頂いたのは(株)ライブスポーツ 国見スイミングクラブ キッズダンス教室の皆さんです。国見スイミングクラブは当宮境内から北西に徒歩5分ほどのところにあります。今年の夏にフランス・パリを舞台に開催されたパリオリンピックで初めて競技として採用され話題となったブレイキン(ブレイクダンス)を地元の子供たちが習っているそうです。約20名の皆さんが演技を披露されました。

息の合ったダンスを披露したキッズダンス教室の皆さん

3番目にご登壇頂いたのはTop rock city SENDAIの皆さんです。(株)ライブスポーツ 国見スイミングクラブ キッズダンス教室で講師をされている方が所属している団体です。ブレイキンを初めて間近で拝見致しましたが、とても迫力がありました。

迫力のあるパフォーマンスで会場を盛り上げるTop rock city SENDAIの皆さん

最後にラブミーブラザーズの皆さんが幅広い世代が知っているアニメの主題歌など5曲ほど演奏され会場を盛り上げてくださいました。

ラブミーブラザーズの皆さん

今年の例大祭は3連休に重なったこともあり、会場には多くの参拝者が集まり、自然と拍手や手拍子、アンコールが起こるなど、あいにくの雨天でしたが最初から最後まで大変賑わいました。

管理課 神保

令和6年例大祭 神幸祭・流鏑馬神事のご報告

令和6年9月15日

大雨の中、大神輿の移動をして下さる奉仕者の皆様 騎射子奉行と騎射子に参加してくれたお子様方の記念写真を社務所にて撮影しました

昨年はコロナ明け初の神幸祭・流鏑馬神事ということで、多くの方に御参加を賜り、盛大に斎行できた事が記憶に新しい所ではございます。

本年は昨年以上の御参加を賜り、去る9月15日午前11時より神幸祭、同日午後3時30分より流鏑馬神事の斎行をすべく関係者・神幸祭奉仕者も朝早くからお集まり頂き準備を進めて参りましたが、本年は活発な秋雨前線の影響により朝から土砂降りの天候となってしまい、神幸祭と流鏑馬神事は、職員のみならず100名近くの奉仕者の御参加を賜る事や、馬が出走することから、安全面や参加者の体調面を考慮し、急遽中止の決断をさせて頂きました。

職員一同、また大崎八幡大神様も大変残念ではありましたが、来年こそは快晴の下、本年以上の奉仕者の御参加を賜り神幸祭と流鏑馬神事を斎行できればと切に願っておりますので、何卒皆様の御協力を頂ければと存じます。

祭儀課 浅香

令和6年例祭を斎行致しました

令和6年9月15日

 去る9月15日午前9時より例祭を斎行致しました。

例祭とは1年に1度斎行され、神社の祭典のなかで最も重要な祭祀です。多くの神社では御祭神または神社に縁のある日が例祭日と定められており、その日時を濫りに変更することは許されていません。

祭典前に祓所にてお祓いを受けます

例祭においては全国の神社を包括する神社本庁から幣帛料として本庁幣が御神前にお供えされます。本庁幣は白木の雲脚台にのせた状態で唐櫃という木の箱に納められ、2人の唐櫃所役が捧持します。本年の例祭では國學院大學の実習生2人に唐櫃を捧持していただきました。また、本庁幣を献じるために献幣使と随員が参向されます。

献幣使は本庁幣を献じた後に祭詞を奏上します。祝詞や祭詞の奏上が1度の祭典で2度行われるのは例祭のみとなります。

随員から祭員へ本庁幣が渡され、陪膳により御神前にお供えされます
献幣使 祭詞奏上 献幣使と随員の玉串拝礼

御神楽は巫女舞の中で最も格の高いものと位置付けられている「浦安の舞」が奉奏されました。古語で「うら」は「こころ」、「やす」は「やすらぎ」を意味しており、日本書紀においては日本を美称する言葉として「浦安」を用いて「浦安国(心安らぐ平安な国)」と記しております。歌詞は昭和天皇の御製であり、その歌には世の中が平和であるようにという祈りが込められております。今回は重要な祭典であることから十二単を模した「本装束」を着装した当宮仕女がご奉仕致しました。

前半は檜扇、後半は剣鈴を手に持って舞います

祭儀課 佐藤

例大祭能神楽奉奏が行われました

令和6年9月14日

9月14日、午後6時30分より神楽殿にて大崎八幡宮の能神楽が奉奏されました。大崎八幡宮の能神楽はかつて演目が18番あったとされておりますが、現在はそのうちの10番が廃絶し、「神拝(じんぱい)」「龍天(りゅうでん)」「摩応(まおう)」「三天(さんてん)」「小弓遊び(こゆみあそび)」「将(ひょう)足(そく)」「四天(してん)」「獅子(しし)取り舞(とりまい)」の8番が演じられております。特徴として足を摺るように静かに舞う所にあり「能」の所作によく似ている為、「能神楽」と呼ばれております。

伊邪那岐(いざなき)、伊邪那美(いざなみ)の二柱の神話の場面を舞う「神拝(じんぱい)」 刀を用いず鉾舞にて舞う「龍天(りゅうでん)」
天岩屋戸隠れの神話を題材にした「摩応(まおう)」 頭にしゃぐまという赤い髪の毛をつけ狩衣で舞う「三天(さんてん)」
小弓と扇を手にした二人の少年による舞「小弓遊び(こゆみあそび)」 前半は笛の音、後半は早拍子となる舞「将足(ひょうそく)」
登場人物が六人を数え、物語性のある舞「四天(してん)」 舞人全員により奉奏する舞「獅子(しし)取り舞(とりまい)」

本年も当宮の能神楽保存会会員の皆様による堂々たる舞を披露してくださいました。

また、来る10月27日には大崎八幡宮の能神楽保存会も出演します、第66回北海道・東北ブロック民俗芸能大会が多賀城市民会館大ホールにて催されます。こちらは入場無料となっておりますので、ぜひ多賀城まで足をお運びください。

奉賛課 浅見

例大祭献饌式を斎行致しました

令和6年9月14日


祭典の結びに記念写真を撮影しました

令和6年9月14日午後3時より例大祭献饌式が斎行されました。

献饌式とは、「御膳上げ」と呼ばれ海川山野の種々な食物をお供えして日々の神恩に感謝し、皇室の安寧と我が国の繁栄・世界平和、また翌15日の例祭が恙なく斎行されます事を願う為の祭典でございます。

食物は自然の恵みであり、神様からの賜り物です。民族の命を繋ぐ食物を先ず神様にお供えし感謝の誠を捧げ、いや益々のご加護を祈りました。この事は私達の社会生活においてもお客様がいらっしゃいますと様々な御馳走を出しておもてなしするのと同じ考え方であり、日本人の社会生活と密接に結びついております。

今回の献饌式では、3座の神様に10台ずつ計30台の神饌を供しました。10台の神饌は、米、酒、餅、海魚、川魚、赤飯、海菜、野菜、果物、菓子・塩・水で構成されており、その中で桐の葉に盛り付けられた赤飯をお供えする故実があります。赤飯は戦の際中の兵糧として用いられ、桐は「切り取って名を上げる」という意味があるそうです。また、海魚・川魚・野菜・果物は鰹や鮎、茄子、梨、などの旬の物が取り揃えられお供えされました。そして氏子地域の皆様から初穂料として御奉賛頂きました氏子幣をお供えしました。

総代代表から氏子幣が祭員に伝供されました 当宮仕女による御神楽「浦安の舞」奉奏

今回の献饌式には64名の御参列があり、代表者13名に玉串拝礼をして頂きました。

仙台伊達家第18代当主伊達泰宗殿の玉串拝礼 広場で行った直会の様子

今後も八幡様への祈りを捧げつつ、氏子崇敬者の皆様に寄り添った神社を目指して参ります。

祭儀課 浅香

國學院大學指定神社実習Ⅱが当宮にて行われました

令和6年9月11日~17日


開講奉告祭で記念写真を撮影しました

去る令和6年9月11日から17日までの間、東京の渋谷にある國學院大學にて神職資格の取得を目指す学生の指定神社実習Ⅱが当宮で行われました。当宮では令和2年度より学生の受け入れ要請があり、本年は6名の学生が6泊7日の実習に参加しました。

実習初日、本殿にて開講奉告祭を斎行しました。実習生1人ずつ玉串拝礼を行いました。また、國學院大學神道文化学部の藤本頼生教授もご参列頂き、結びに記念撮影を致しました。開講奉告祭の後は、社務所大広間にて宮司講話となり藤本教授にもご出席頂きました。

國學院大學神道文化学部藤本教授の玉串拝礼 宮司講話の様子

実習期間中は例大祭に向けて神幸祭の装束準備や神饌の調製、境内各所の清掃を行いました。これらの実習内容の多くは大学の座学では学ぶことの難しいものであり、学生だからこそ見聞きし得られる貴重な経験になったことと思われます。

また、9月14日午後3時に斎行された献饌式や同日午後6時30分に奉奏された能神楽奉奏、そして9月15日の例祭の見学の機会を設けました。祭典がどのようにして作られていくのかという流れを学ぶこと、参列者の目線で祭典を見学することもいい経験になったのではないでしょうか。

15日の例祭では唐櫃捧持の大役も担いました

今回の実習では、当宮初の試みとして閉講奉告祭を実習生のみで奉仕をし、職員が参列する形式としました。限られた習礼の時間の中で、協力して作法や流れの確認を行っている姿が印象的でした。

祓所にて修祓 献饌
斎主 玉串拝礼 社務所大玄関前にて記念写真を撮影しました

当宮にて実習を行った学生が神社界に進み、斯界の発展に寄与される事を願っております。

祭儀課 浅香

境内社金刀比羅社例祭が斎行されました

令和6年9月8日


金刀比羅社の覆屋の扉は、祭典日に開放されます

令和6年9月8日午前9時より、金刀比羅社にて境内社金刀比羅社例祭を斎行致しました。

当宮の境内社である金刀比羅社は、讃岐国一之宮金刀比羅宮より分祀され、大物主神と崇徳天皇が御祭神として祀られています。

讃岐国一之宮の金刀比羅宮は「こんぴらさん」と呼ばれ、江戸時代には「こんぴら参り」が一世を風靡しました。当時、庶民の旅行は禁じられていましたが、社寺への参拝の旅は許されていました。大流行したお伊勢参りと並び、こんぴらさんは「一生に一度はお参りしたい場所」として、庶民の憧れの旅行先だったそうです。

ちなみに、「こんぴら」という呼び名は、かつてインドを含む南アジア周辺で使用されていたサンスクリット語の「クンビーラ」が語源だと言われています。クンビーラとは、ガンジス川に棲むワニを神格化した水神、すなわち龍神とされます。

金刀比羅宮も江戸時代までは、「金比羅大権現」を祀るお寺でしたが、神仏分離令後に日本神話に登場する大物主神を祀るようになったそうです。

当宮の金刀比羅社は特別崇敬者の方の邸内社であったものを譲り受けお祀りしております。その特別崇敬者の方の御誕生日を例祭日と定め、1年に1度、例祭を斎行しております。

本年は、例大祭の神賑行事の一つである「どんとロード八幡雀踊り」と日程が被ってしまったこともあり、宮司参列の下、職員の奉仕での例祭となりました。

斎主 祝詞奏上 参列者 玉串拝礼

当宮には、国宝の御社殿以外にも様々な境内社がございます。ご参拝の折には、境内社にも参拝頂き、多くの神様とのご縁を結ばれて行かれてはいかがでしょうか。

祭儀課 浅香

兼務社 春日神社例祭を斎行致しました

令和6年9月7日

去る令和6年9月7日午前11時より当宮宮司が兼ねて宮司を務める春日神社にて1年に1度の例祭を斎行致しました。

春日神社の例祭は古来、「重陽(ちょうよう)の節句」の9月9日に斎行しておりましたが、現在では地域の子供会と連携するために9月の第一土曜日または9日に近い土曜日に執り行われております。

春日神社には天児屋根命(あめのこやねのみこと)と倉稲魂命(うかのみたまのみこと)(稲荷大神)の2柱の神様が祀られています。天児屋根命は奈良県の春日大社の御分霊で「家門繁栄・不老長寿」などの御利益があり、倉稲魂命は「五穀豊穣・殖産興業・壽福開運」などの御利益があるといわれています。

当日は覚性院丁町内会の皆様をはじめ多くの参拝者が参列され、宮司の祝詞奏上、巫女による「浦安の舞」奉奏、宮司玉串拝礼の後、参列者皆様に玉串拝礼をしていただき滞りなく祭典は終了となりました。祭典終了後には記念撮影を行いました。

宮司 祝詞奏上 「浦安の舞」奉奏

春日神社は小さなお宮ではありますが、地域の方々と協力して大切に護られてきました。毎月9日には月次祭も斎行しており、何方でも参列いただけます。当宮に御参拝の折には、春日神社へも足をのばしてみてはいかがでしょうか。

祭儀課 佐藤

令和6年鈴の緒奉納式を斎行致しました

令和6年9月4日

御神前の3本の緒は毎年例祭前に新しいものに変えられます。この鈴の緒にて鈴を鳴らしてお参りすると願いが叶うと言われ、「かなお」とも呼ばれています。

去る9月4日午前9時30分より社務所大広間にて奉賛者21名の皆様とご一緒に1つ1つ祈念しながら丁寧に奉製作業が進められました。

願い事が浄書された布を丁寧に畳んでいきます 布を重ねた後、1本1本ねじります

1時間ほどで鈴の緒は奉製が終わり御社殿にて奉納式が執り行われました。

新しい鈴の緒をお祓いします 玉串拝礼

今年は奉賛者を代表して当宮世話人の加藤晴美殿に玉串拝礼を執り行って頂きました。その後、外拝殿にて記念撮影を行い、社務所大広間にて直会を行いました。

外拝殿にて記念撮影 直会の様子

昨年よりも多くの方々に御奉賛頂きまして新しい鈴の緒を奉製する事が出来ました。

新しい鈴の緒を振り、鈴をならして皆様の願いが大神様の御神威を通じ成就されますようご祈念申し上げます。

来年も立派な鈴の緒を大神様にご奉納出来るよう皆様の御奉賛をお待ちしております。

奉賛課 浅見

令和6年 例大祭 鳥居祭が斎行されました

令和6年9月1日


三之鳥居前の斎場の様子

令和6年9月1日午後4時より、三之鳥居前にて鳥居祭を斎行致しました。鳥居祭とは当宮における特殊神事でございます。9月14日・15日に最も重要な祭典「例大祭」を行うにあたり、外部からの罪穢れを防ぐために結界を張ることで、無事の斎行を祈念する祭典です。

祭典の最初は修祓から始まります 宮司 祝詞奏上

1日の早朝より境内各所の注連縄を張り替え、例大祭に向けての準備作業が始まります。特に鳥居祭斎場となる大石段上の三之鳥居は、最も御神前に近い鳥居として縄(結界)が張られ罪穢れを避ける斎戒期間に入ります。この縄は9月17日の神幸祭出幣式の際に裃姿の先達の抜刀によって切断された後、初めて参拝者の通行が許されます。

鳥居祭では通常とは異なる神饌が供えられます。神饌は神酒・鰹の生節・梅の酢漬・茄子の漬物の4種です。これらは伊達家の兵糧と言われており、例大祭までお供えするのが本儀とされているので日持ちの良い物がお供えされています。祭典終了後、社務所前の杉の木の根元と北参道鳥居にもお祓いをして、同じ神饌が奉られます。

酒・なまり節・茄子・梅の順にお供えをします この神饌は翌朝までお供えされます

この度の鳥居祭には当宮の責任役員・総代・世話人・伝播八幡井組雀踊り保存会から28名の御参列があり、玉串拝礼をして頂きました。

伝播八幡井組雀踊り保存会の会長の玉串拝礼 奉納演舞の様子

伝播八幡井組雀踊り保存会は、かつて八幡町の石工達が当宮の祭典に奉納していた演舞の形式を継承した由緒ある雀踊り団体で、鳥居祭の後に毎年奉納演舞をして頂いております。

神社にとって最も重要な祭典である例大祭が滞りなく斎行できるよう誠心誠意ご奉仕に励んで参ります。

祭儀課 浅香