国旗「日の丸の旗」
国印(くにしるし)としての「日の丸」は安政元年(一八五四年)七月十一日に徳川幕府が外国船と見わけるために、日本の大船に日の丸をかかげることをきめたのがはじまりです。
つづいて明治三年(一八七〇年)一月二十七日に明治政府のきまりとして、日本のすべての船は御国旗(みくにはた)をかかげることとなり、その後次第に祝い喜びのときに日の丸をかかげることが日本全国にひろがっていきました。
日の丸の旗は日本の国旗で、日本国のしるしです。国旗は世界のどの国にもあり、それぞれ色や模様が違いますが、それにはその国の人々のすばらしい生き方や考え方(精神)などが表わされ、自分の国のしるしとして大切にしています。
日本の国旗日の丸の旗は、さし昇る太陽をかたちどったものです。太陽の光や熱はすべての生き物が生きていくのを助け、命の源です。この自然の恵みを「ありがたい」と感謝する日本人の心を表わしています。
日の丸の「白」は清くけがれのない気持で生活したいという日本人の生き方を表わし、「赤」は偽りのない「真心」を、「円」はどこから始りどこで終るかわからないことから、日本の国の永遠の栄えを願う気持がこめられています。
祝祭日には国旗を掲げましょう
国旗の掲げ方
- 国旗は原則として屋内外共に旗竿(或いはポール等)に掲げます。
- 日本では竿頭に金色の玉をつけ、固定した掲揚塔を除いては、竿を白(竿竹の地色)と黒に塗り分けます。
- 国旗は、竿頭に密着しなければなりません。
- 家庭や会社の門口に立てる時は、門内からみて、右側に立てるのが今日の一般的な立て方です。
(※但し、わが国では、左(向って右)を上位(左尊右卑、左大臣は事実上の最高位)を考えて来ましたので、古くは左側としました。日本古来の考え方は、中央を第一位、左をその次、右を第三と考え、神社では、すべて古来の方法に従っています。)
- 掲揚時間は原則として日の出(又は始業の八時)から日没(終業)までとします。
その他注意すること
- 一本のポールに二つの国旗を掲げないこと。(上の国旗が下の国旗を支配していることを意味します。)
- 自国の国旗を掲げずに単独で外国の国旗を掲げてはいけません。
- 弔意を表わす時は、竿球を黒布で包み、旗の横の長さと同じ長さで、幅三センチ位の黒布を竿球と国旗の間にとりつけて、祝日とは反対に、左側に立てます。
- 国旗は地面につけないようにし、汚れたり破れた国旗は掲げません。(汚損した国旗は神社へ納めて下さい。)
- 国旗は常にきちんとたたみ、降納箱等を用意してしまっておきます。
(※但し、わが国では、左(向って右)を上位(左尊右卑、左大臣は事実上の最高位)を考えて来ましたので、古くは左側としました。日本古来の考え方は、中央を第一位、左をその次、右を第三と考え、神社では、すべて古来の方法に従っています。)
- 一本のポールに二つの国旗を掲げないこと。(上の国旗が下の国旗を支配していることを意味します。)
- 自国の国旗を掲げずに単独で外国の国旗を掲げてはいけません。
- 弔意を表わす時は、竿球を黒布で包み、旗の横の長さと同じ長さで、幅三センチ位の黒布を竿球と国旗の間にとりつけて、祝日とは反対に、左側に立てます。
- 国旗は地面につけないようにし、汚れたり破れた国旗は掲げません。(汚損した国旗は神社へ納めて下さい。)
- 国旗は常にきちんとたたみ、降納箱等を用意してしまっておきます。
国歌「君が代」
国旗と同じく、必ずその国には、その国を代表する国歌があります。日本では「君が代」を国歌としています。
君が代は千代に八千代に さざれ石の巌となりて 苔のむすまで
「君が代」とは、天皇さまを象徴といただくこの世を表わし、「千代に八千代に」とは永遠無窮に、「さざれ石」とは学名を「石灰質角礫岩」といい、鍾乳石を組成する石灰分を含んだ地下水が、川に流れて、川底の小石を包みこんで長年月の間に徐々に大きくなって行くもので「巌」となるまでには、想像を絶する年月が必要です。
さて、国歌は、その国の人々の国に対する考え方をよく表わしています。わが国の国歌「君が代」は、一家の父のように天皇さまを中心にいただき、末長く平和に栄えますようにと祈る意味であり、その心は、
四方(よも)の海 みな同胞(はらから)と 思う世に など波風の立ちさわぐらん(明治天皇)
と願う、さわやかな日の丸と同じく、世界に誇れる素晴らしい歌です。
国旗を掲げ、国歌を歌いましょう。