七五三祝は、男女の別なく 三・五・七歳を祝う地方もありますが、
男の子は三歳と五歳、女の子は三歳と七歳に氏神さまにお参りして祝うのが、最も一般的です。
古くは、髪置(かみおき)、袴着(はかまぎ)、帯解(おびとき)などの祝儀が行われていました。
◇髪置(かみおき)
誕生後はじめて髪を伸ばし始める儀式で、
生髪(せいはつ)または髪立(かみたて)ともいいます。
◇袴着(はかまぎ)
平安時代より五歳の時に男女共初めて袴を着け、
碁盤に立たせる公家の儀式でしたが、江戸時代の頃から次第に
男児のみの風習となっていきました。
◇帯解(おびとき)
それまで紐のついた着物を着用していた女児が、七歳を迎えると一変し、
帯を締めて着物を着用するという祝い事がありました。
七五三祝が、現在のように11月15日に一定したのは、天和元年(1681年)徳川綱吉の子徳松君を
この日に祝ったのが前例となったためです。
大人の厄年と称せられるものが体力の変化する節(ふし)を示しているのと同様に、三歳、五歳、七歳は医学的
に見ても子供の発育上の段階で、三歳で言葉を解し、五歳で知恵づき、七歳で歯が生えかわる。その中で様々な
病気にもかかりやすく、種々な危険の伴う大切な時期であります。この時期に健全な成長を神様に祈ることは親
心の自然から起こったものであろうと思われます。