年越大祓式が行われました

令和6年12月31日

令和6年12月31日午後2時社殿前にて年越大祓式が行われました。

当宮の大祓式では祭員、参列者の方々と一緒に大祓詞を唱えた後、人型と呼ばれるもので体を撫で、息を吹きかけることで自身の身に知らず知らずのうちについた、半年間の罪・穢れを人型に移します。

日常生活の中での罪・穢れとは何か。
「罪」は日常生活を送る上で、自身の生活を乱してしまうことが罪に当たります。それは道徳的な罪ではなく、病気や災害などもそれに該当するとされます。

「穢れ」とは邪な考えや不浄なものに触れると「穢れ」が付着するとされています。

日常生活を送る上で知らず知らずのうちについてしまった罪・穢れを6月、12月の大祓式でお祓いし、日常生活を過ごしていただくものとなります。

例年参列者の方々が増え、今年は300名以上の方々が参列されました。大祓式終了後、晴れ晴れとした顔でお参りされました。

大祓式終了後、社殿前にて 御神酒拝戴
参列者の皆様には大祓剣札、大祓交通安全ステッカーをお頒ちしております

令和7年が皆様にとって良き一年になりますよう心よりお祈り申し上げます。

祭儀課 浅見

11月本殿挙式

11月16日 小泉・佐藤御両家 11月17日 三瓶・森川御両家
11月30日 藤田・齋藤御両家

当宮では9月の例祭期間、12月から2月までの年末年始の繁忙期を除き、国宝に指定された御社殿での神前挙式を受けつけております。ご予約は半年前から受け付けておりますので、ご興味のある方は電話やメールにてお問い合わせください。

また、新郎新婦2名での斎行となる結婚奉告祭も斎行しております。こちらは、新郎新婦2人で落ち着いた雰囲気の中での御式となります。結婚奉告祭の詳細は祭儀課までお問い合わせください。

11月に当宮にて挙式を斎行された3組の御新郎御新婦様には八幡様のご加護のもと、お二人の末永いお幸せと、御両家の皆様方の益々のご多幸とご健勝を心よりご祈念申し上げます。 誠におめでとうございました。

祭儀課 浅香

令和6年新嘗祭を斎行致しました

令和6年11月23日

去る令和6年11月23日午前10時より新嘗祭を斎行致しました。

「新嘗祭」とは「にいなめさい/しんじょうさい」ともいい、「新」は新穀、「嘗」はお召し上がりいただくことを意味し、新穀感謝及び国家安泰、国民の繁栄をお祈りする祭典です。

 現在、宮中をはじめ、全国各地の神社で今年とれた農作物を神々にお供えし、斎行される新嘗祭ですが、特に宮中では天皇陛下自らが育てられた新穀を奉るとともに天皇陛下御自身もその新穀をお召し上がりになります。

新嘗祭の対となるようなお祭りである「祈年祭(きねんさい/としごいのまつり)」は例年2月17日に斎行され、春の耕作を始めるにあたり、五穀豊穣を祈るお祭りです。

『日本書紀』には「斎庭(ゆにわ)の稲穂の神勅」と呼ばれる天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に斎庭の稲穂を授け、高天原で育てている稲を日本でも同じように育てなさいと命じた神勅があります。このことから春には祈年祭で豊作を祈り、秋には新嘗祭で収穫に感謝するという稲作を中心とした生活を日本人が2000年以上継承していることがうかがえます。

本年度も氏子崇敬者の皆様に様々な品を奉献いただきました。皆様の心からの御奉献、職員一同深く御礼申し上げます。

令和6年新嘗祭奉献者一覧(50音順)
熱日髙彦神社 殿 (株)阿部和工務店 殿 一般社団法人海と山と人のみらい 殿
大江田 正春 殿 太田 みよの 殿 小野 紘一 殿
小野 ふみ子 殿 学校法人角川学園 殿 (資)亀兵商店 殿
(有)木匠 殿 木村 知敬 殿 (株)くじらもなか本舗 殿
工藤 博 殿 杭全神社 殿 弘栄設備工業(株)  殿
近藤 喜一 殿 小林 親一 殿 今野 政宏 殿
今野 裕太 殿 (株)佐浦 殿 (有)佐藤商店 殿
佐藤 孝年 殿 (株)サニーらいふ 殿 菅田 重利 殿
仙台味噌醤油(株)  殿 (株)東北永愛友商事 殿 萩野酒造(株)  殿
福原 仙授 殿 (有)三重電興社 殿 宮城県農業高等学校 殿
宮城 康國 殿 谷津田 智之 殿
社殿前の奉献の様子

祭典には大祭・中祭・小祭という区分があり、1月1日の歳旦祭、2月17日の祈年祭、9月15日の例祭、そして11月23日の新嘗祭の4つの祭典が当宮の大祭にあたり、大祭では祭員は衣冠(女性の場合は正服)、御神楽を舞う舞人は浦安の舞の本装束を身に付けてご奉仕します。

祭典前には必ず修祓(お祓い)の儀を行います 献撰の最後に新嘗祭の木札と御幣がお供えされました
御神楽奉奏「浦安の舞」 当宮責任役員 玉串拝礼

祭典終了後、参列者の皆様と祭員にて記念撮影を行いました。

無事に稔りの秋を迎えられましたことは八幡様をはじめとする八百万の神様の御神恩によるものと感じられます。また、令和6年も残りわずかとなり、当宮でも新年を迎える準備が進められております。今後とも八幡様をはじめ八百万の神様への感謝の意を常に持ち、氏子崇敬者の方々との懸け橋になれますよう日々の奉仕に励んで参りたいと存じます。

祭儀課 佐藤

清水建設株式会社の皆様の正式参拝がありました

令和6年11月22日


当宮宮司と共に、社殿の北側の彫刻をご覧になっている様子

令和6年11月22日午後0時30分より、清水建設株式会社の皆様の正式参拝がございました。

清水建設株式会社は1804(文化元)年に越中富山の大工であった初代清水喜助が江戸・神田鍛冶町で開業したことに始まりまった、日本を代表する企業の一つでございます。初代が創業当時から目指したのは、「誠心誠意、心を込めて仕事に取り組み、良いものをつくって信頼されること」だそうです。そして現在は、お客様、そして社会のニーズに応えるため、常に新しい知識や技術を追究されています。

当宮との関わりとしては、平成12年より行った平成の大修理の際に、社殿の解体工事や、社殿横の祭儀棟の建設等に携わって頂きました。その密接なる関係から、毎年9月に斎行される神幸祭神輿渡御に作事奉行として御奉仕頂いております。

今回は清水建設株式会社東北支店が担当の社員研修の一端を当宮で執り行った次第となります。 社殿内での正式参拝では、清水建設株式会社東北支店の支店長を代表に玉串拝礼をして頂きました。

斎主 正式参拝詞奏上 清水建設(株)東北支店執行役員支店長
  大橋成基殿の玉串拝礼

正式参拝の後は、当宮宮司より由緒と社殿内の説明を申し上げました。

食い入るように見つめる皆様の熱量に圧倒されました

最後に社殿の北側を拝観し、記念撮影をしてお開きとなりました。

当宮では、企業様の研修としての正式参拝の受け入れも行っております。ご興味のある方はお電話やメールにてお問い合わせください。

祭儀課 浅香

霜月月次祭並びに七五三祈請祭が斎行されました

令和6年11月15日


宮司 祝詞奏上

令和6年11月15日午前10時より月次祭並びに七五三祈請祭を御社殿にて斎行致しました。 月次祭は、月ごとの決まった日に行われるお祭りで、神恩感謝と皇室の弥栄、国家の隆昌、氏子崇敬者の益々の繁栄を祈るお祭りで、小祭にあたります。当宮では、毎月1日の月首祭と八幡様の御縁日である15日に月次祭を斎行しております。

この度の15日の月次祭は七五三の日としても広く親しまれております。その為、恒例の月次祭に併せ、七五三祈請祭も斎行致しました。

また、月次祭では、月々に大神様の御加護を賜われますよう、月参りのお印として御幣束を御頒かちしております。御幣束は大神様への捧げものでもあり、御神霊の依代ともなるものでございます。当宮の御幣束は、古来より伝わる「襲ね色目」を取り入れ、四季の移ろいを月毎の植物の色にて表現しております。当月は黄紅葉を表す赤色と黄色の御幣束でございます。

今回の祭典には氏子崇敬者1名、七五三詣の2組8名、合計9名の参列があり、玉串拝礼をして頂きました。

参列者玉串拝礼の様子 祭典の結びに記念写真を撮影しました

月首・月次祭はどなたでもご参列頂けます。祭典斎行15分前までに御社殿右側にあります祭儀棟の祈願受付までお申し出下さい。朝の清々しさの中でご神前に参拝することで、ますます大神様のご加護をお受け頂ければと存じます。 皆様のご参列を心よりお待ち致しております。

 

 

祭儀課 浅香

霜月月首祭を斎行致しました

令和6年11月1日

去る11月1日午前10時より霜月月首祭を斎行致しました。

今回の祭典では、氏子崇敬者1名と聖ウルスラ学院英智高等学校の留学生・教員の7名、計8名が参列されました。

祭典前に境内説明を行いました 真剣な表情で祭典に参列していました
留学生の皆さんにも玉串拝礼をしてもらいました

伊達政宗公が遺した文化に直接触れ、留学生の皆さんにとって思い出に残るような体験になっていれば幸いです。

また、グローバル化が進み、当宮でも海外の方が多く参拝されるようになりました。 職員として社殿等当宮に関すること、更には神道とは何かをどのようにして説明を行えばわかりやすく伝わるか、を考える機会ともなりました。


祭典終了後、記念撮影を行いました

月首・月次祭はどなたでもご参列いただけます。祭典斎行15分前までに御社殿右側にあります祭儀棟の祈願受付までお申し出ください。

皆様のご参列を心よりお待ち致しております。

祭儀課 佐藤 

10月の本殿挙式

令和6年10月20日

当宮では9月の例祭期間、12月から2月までの年末年始の繁忙期を除き、国宝に指定された御社殿での神前挙式を受けつけております。ご予約は半年前から受け付けておりますので、ご興味のある方は電話やメールにてお問い合わせください。

また、新郎新婦2名での斎行となる結婚奉告祭も斎行しております。こちらは、新郎新婦2人で落ち着いた雰囲気の中での御式となります。結婚奉告祭の詳細は祭儀課までお問い合わせください。

10月に当宮にて挙式を斎行された2組の御新郎御新婦様には八幡様のご加護のもと、お二人の末永いお幸せと、御両家の皆様方の益々のご多幸とご健勝を心よりご祈念申し上げます。 誠におめでとうございました。

祭儀課 浅香

※今回2組の新郎新婦様には写真の掲載のみ許可いただきましたので、お名前の掲載はご遠慮させて頂きます。

役員総代会が開催されました

令和6年10月18日


当宮の能神楽保存会が出演する民俗芸能大会の説明を受ける当宮宮司・責任役員・総代の皆様

令和6年10月18日午後6時より八幡町の笹鮨にて、役員総代会が開催されました。普段の役員総代会や世話人会、祭典委員会等は当宮の社務所大広間にて開催されますが、今回は夏の諸行事の慰労会の意味も含めて、笹鮨に移動しての会議と直会となりました。会場となった笹鮨も当宮の世話人として、また各種直会で寿司の出前の依頼をする大変縁のある飲食店でございます。

当宮からは宮司以下神職4名が出向し、定例の役員総代会の議事の進行と直会に参加させて頂きました。

今回の役員総代会では、夏の諸行事の報告と刻一刻と迫る正月松焚祭関連の会議の日程調整等を話し合いました。

続く直会では、例大祭の神幸祭と流鏑馬神事が生憎の雨天により中止となった事の感想、来年の例大祭に向けての反省や助言等、忌憚のないご意見を頂戴する事が出来ました。


テーブルには笹鮨の美味しいお寿司と彩り豊かなオードブルが並びました

今後とも地域の皆様方のご理解を賜わりつつ、責任役員・総代・世話人の方々と協力して、国宝の大崎八幡宮を護持し、地域繁栄に貢献していけますよう、職員一同励んで参りたいとの思いを再確認できた役員総代会でございました。

祭儀課 浅香

仙台北ロータリークラブによる境内清掃が行われました

令和6年10月6日


清掃に参加して下さった仙台北ロータリークラブの皆様

去る10月6日、境内社 鹿島社例祭を斎行致しました。

令和6年10月6日午前9時より、当宮境内において仙台北ロータリークラブによる清掃活動が行われました。

10月はロータリークラブの社会奉仕月間に当たるようで、その奉仕活動の対象として当宮を選んでくださったようです。仙台北ロータリークラブには、当宮の宮司が参加しておりますので、そちらの御縁もあっての活動となりました。

当日は霧雨が降ったりやんだりと、生憎の天候とはなりましたが、仙台北ロータリークラブの会員の方やその御家族、御友人、また聖和学園のインターアクトクラブの顧問の先生と学生の方々の計41名が来社し、約1時間清掃をして頂きました。

社殿前に集合しミーティングをしている様子 清掃前に全員で参拝をしました
社殿裏の清掃も特別にして頂きました 境内各所に分かれて清掃をしました
和気藹々とした雰囲気の中、清掃は進みました 聖和学園インターアクトクラブの生徒による感謝の言葉の奉読

清掃終了後は、当宮の境内社である鹿島社の例祭を見学と、仙台北ロータリークラブ代表として(学)聖和学園の鈴木繁雄理事長に玉串拝礼をして頂きました。

鈴木繫雄殿の玉串拝礼 鹿島社例祭の記念写真

例祭参列後は、休憩所にて豚汁と甘酒の振る舞いがありました。豚汁は当宮宮司夫人の手作りで、当宮の名物の一つでもあります。また、甘酒は秋田県の麹屋近野商店より仕入れている「あまえこ」という麹より作られた甘酒となっております。冷でも温でも風味豊かで美味しいとこちらも評判でございます。

当宮宮司の挨拶 参加してくれたお子様には宮司よりお菓子袋が手渡されました

様々な年齢の方が協力して作業を行う姿から、交流が持つ力やそこからの広がりを強く感じる活動で、社会奉仕活動の真の姿を拝見できたように存じます。

ご参加いただきましたすべての皆様に御礼を申し上げるとともに、大神様のご加護があります事を御祈念致します。

祭儀課 浅香

境内社 鹿島社例祭を斎行致しました

令和6年10月6日

去る10月6日、境内社 鹿島社例祭を斎行致しました。

鹿島社は常陸国(茨城県)一之宮の鹿島神宮より分祀されたと伝わっていますが、鎮座の由緒・年月日は不明です。御祭神は「武甕槌神(たけみかづちのかみ)」で武道の祖神、決断力の神として仰がれるとともに縁結び・安産・交通安全等の御神徳があります。

当宮では令和元年より奉祝天皇陛下御即位記念境内整備事業の一環として御社殿の改築を行い、令和2年10月6日に旧社殿より新社殿に御霊をお遷しする祭典である「遷座祭」を斎行致しました。鹿島神宮では毎年9月1日に例祭を斎行しておりますが、当宮の鹿島社では遷座祭を斎行した10月6日を例祭日と定めて令和3年より斎行しております。

遷座祭の様子
浄闇の中、旧社殿前にて遷座奉告の儀を行った後に宮司が御霊代を捧持し、覆面と手袋を身にまとった祭員によって絹垣に覆われた中で青森ヒバで造られた新社殿の内陣へと御霊代が移されました。

当日は役員・総代・崇敬者の方々のご参列のもと斎行致しました。また、早朝より境内を清掃していただいた仙台北ロータリークラブの皆様には清掃終了後に祭典を見学、(学)聖和学園理事長 鈴木繁雄殿には仙台北ロータリークラブを代表して玉串拝礼をしていただきました。

御神楽奉奏「浦安の舞」 当宮総代 玉串拝礼
鈴木繁雄殿 玉串拝礼 祭典終了後に記念撮影を行いました

参列の方々には撤下品として鹿島社の御朱印、御幣束をお渡しいたしました。御幣束は雷神である武甕槌神に合わせ、黄色を採択しております。

当宮には様々な境内社がございます。当宮にご参拝の際には境内社もぜひご参拝ください。

祭儀課 佐藤

神無月月首祭並びに馬場整備事業終了奉告祭を斎行致しました

令和6年10月1日


馬場整備事業で整備した鳥居と石垣を背景に記念写真を撮影しました

令和6年10月1日午前11時より、御本殿にて神無月月首祭並びに馬場整備事業終了奉告祭を斎行致しました。

月首祭は、毎月1日と八幡様の御縁日である15日の決まった日に行われる祭典で、八幡様への神恩感謝と皇室の弥栄、国家の隆昌、氏子崇敬者の益々の繁栄を祈るお祭りでございます。

馬場整備事業は、流鏑馬神事を斎行する馬場の整備は予てより構想しておりましたが、令和2年より実施しておりました国庫補助事業の「防災施設整備事業」の終了を以て、令和5年度より着手する運びとなり、氏子崇敬者の皆様の格別の御奉賛を賜り遂行されました。御奉賛頂きました皆様には厚く御礼申し上げます。

当事業では、仙台藩五代藩主伊達吉村公揮毫の『大崎八幡宮来由紀』にも描かれている馬場に石垣と竹矢来の組み上げや、境内社の前に青森檜葉の香りも高き鳥居の建立等を行いました。

鳥居の建立を間近で見ることのできる機会はそう多くはありません (株)植耕殿の手により積まれた石垣と竹矢来

この度は月首祭に併せて、馬場整備事業終了の御奉告と、改めて氏子崇敬者を始め国民の皆様のご健勝をご祈念申し上げました。

今回の祭典には、御奉賛頂きました皆様と、馬場整備事業の各種工事に携わって頂いた工匠の皆様にご案内し、当宮責任役員・総代含め、46名の御参列を賜り、代表者に玉串拝礼をして頂きました。また、御奉賛者全員と事業に携わった工匠の皆様に感謝状を贈呈しました。

御神楽奉奏「萬代の舞」 代表者による玉串拝礼
感謝状の伝達 祭典終了後、社務所大広間にて直会が行われました

来る令和9年の御鎮座420年の記念に向けて、八幡様の御神威の発揚と、氏子崇敬者の皆様とのご縁がより一層深まることを目指し、境内の美化に努めてまいりたいと思います。

祭儀課 浅香

仙台89ERS必勝祈願祭を斎行致しました

令和6年9月26日

9月26日に仙台89ERSのチームメンバーと関係者方々が来社され、必勝祈願祭を行いました。

仙台89ERSは今年で20周年を迎えることができました。また、7名の新メンバーも加わり、9月半ばに開催された東北6県のB1~B3クラブが参加した、プレシーズンマッチの東北カップ大会の連覇も達成できたそうです。

一之鳥居から表参道を参進
大絵馬には、メンバーや関係者の方々の想いを揮毫していただきました。
初優勝を目標にこれからの試合に良い結果を残すことができるようお祈り申し上げます。 サイン入り大絵馬は神楽殿に飾ってありますのでどなたでもご覧いただけます。

祭儀課 後藤

宮城県神道青年協議会設立75周年記念大会に参加して参りました

令和6年9月20日


当日の運営に関わった宮城県神道青年協議会の会員の方々

令和6年9月20日午後3時より、仙台国際ホテルにて宮城県神道青年協議会設立75周年記念大会が開催されました。

当宮からは、宮城県神道青年協議会に所属する権禰宜2名が運営の手伝いに、また、宮司が記念大会に列席致しました。

石垣権禰宜は会場班の一員として座席表と配布物の確認等を行いました 浅香権禰宜は接待班の一員として講師先生の前導を担当しました

宮城県神道青年協議会は、戦後の国土と民心の荒廃の中、神社神道の理論的具体的研究とその実践に努め、道義国家の再興を図り、以て人類の福祉と世界平和の維持とに寄与することを目的として、昭和24(1949)年9月25日、竹駒神社社務所に於いて有志多数の元に結成されました。

爾来、本宗奉賛活動、元号法制化促進運動、沖縄・北方領土返還運動、御大典奉祝運動、災害復旧支援活動等広く展開し、また、祭儀を通しての社会教化活動を行い、多大な成果を上げてこられました。

今年は設立から75周年の節目を迎え、記念大会の実施や周年事業等を行っておられます。

錚々たる面々の列席に場の空気も締まりました 宮城県神道青年協議会会長の挨拶

この度の記念大会には県内外から多くの方が列席され、大会に花を添えられました。記念講演では、「温故知新~伝えていくことの大切さ~」を演台に、(有)金源堂 代表取締役社長の金ヶ崎政伸先生による茶道と神社、青少年育成活動と神社等のお話を賜りました。

パワーポイントや動画を交えた1時間の講演はあっという間でした

記念祝賀会では、蕎麦打ちの実演や宮城県選りすぐりの銘酒も用意され、交流の良いアイテムになっていたように感じました。

乾杯の音頭は第7代会長の東照宮高崎宮司でした 最上早生の蕎麦を提供して下さった蕎麦工房道楽の房主の齊藤満男さま

今後は、宮城県神道青年協議会の活動に積極的に参加し、同世代の神職との交流を深め、日々の社務に活かしていけるようにして参りたいと存じます。

祭儀課 浅香

例大祭 神賑演芸大会

令和6年9月15日

去る9月15日午後6時より当宮境内東側にある広場において神賑演芸大会が催されました。

当日は午前中に例祭と神幸祭、午後に鏑流馬神事と予定されていましたが、例祭斎行中から雨が降り出し神幸祭と鏑流馬神事が雨天のため安全面を考慮して中止となり、この神賑演芸大会がようやく予定通り行うことができた行事となりました。

今年の本行事には、仙台市立第一中学校吹奏楽部・(株)ライブスポーツ 国見スイミングクラブ キッズダンス教室・Top rock city SENDAI・ラブミーブラザーズの4団体の方々にご参加頂きました。

最初に舞台で演奏されたのは仙台市立第一中学校吹奏楽部です。第一中学校は当宮境内の東隣にあり、吹奏楽部の皆さんは大会がある度に当宮を参拝されてから臨まれておられます。また、普段から楽器の音が境内に届いているので沢山練習して本番に臨まれたことが分かっている分、当日の演奏はとても感動致しました。

(総勢45名で演奏する仙台市立第一中学校吹奏楽部)

次に舞台に上がって頂いたのは(株)ライブスポーツ 国見スイミングクラブ キッズダンス教室の皆さんです。国見スイミングクラブは当宮境内から北西に徒歩5分ほどのところにあります。今年の夏にフランス・パリを舞台に開催されたパリオリンピックで初めて競技として採用され話題となったブレイキン(ブレイクダンス)を地元の子供たちが習っているそうです。約20名の皆さんが演技を披露されました。

息の合ったダンスを披露したキッズダンス教室の皆さん

3番目にご登壇頂いたのはTop rock city SENDAIの皆さんです。(株)ライブスポーツ 国見スイミングクラブ キッズダンス教室で講師をされている方が所属している団体です。ブレイキンを初めて間近で拝見致しましたが、とても迫力がありました。

迫力のあるパフォーマンスで会場を盛り上げるTop rock city SENDAIの皆さん

最後にラブミーブラザーズの皆さんが幅広い世代が知っているアニメの主題歌など5曲ほど演奏され会場を盛り上げてくださいました。

ラブミーブラザーズの皆さん

今年の例大祭は3連休に重なったこともあり、会場には多くの参拝者が集まり、自然と拍手や手拍子、アンコールが起こるなど、あいにくの雨天でしたが最初から最後まで大変賑わいました。

管理課 神保

令和6年例大祭 神幸祭・流鏑馬神事のご報告

令和6年9月15日

大雨の中、大神輿の移動をして下さる奉仕者の皆様 騎射子奉行と騎射子に参加してくれたお子様方の記念写真を社務所にて撮影しました

昨年はコロナ明け初の神幸祭・流鏑馬神事ということで、多くの方に御参加を賜り、盛大に斎行できた事が記憶に新しい所ではございます。

本年は昨年以上の御参加を賜り、去る9月15日午前11時より神幸祭、同日午後3時30分より流鏑馬神事の斎行をすべく関係者・神幸祭奉仕者も朝早くからお集まり頂き準備を進めて参りましたが、本年は活発な秋雨前線の影響により朝から土砂降りの天候となってしまい、神幸祭と流鏑馬神事は、職員のみならず100名近くの奉仕者の御参加を賜る事や、馬が出走することから、安全面や参加者の体調面を考慮し、急遽中止の決断をさせて頂きました。

職員一同、また大崎八幡大神様も大変残念ではありましたが、来年こそは快晴の下、本年以上の奉仕者の御参加を賜り神幸祭と流鏑馬神事を斎行できればと切に願っておりますので、何卒皆様の御協力を頂ければと存じます。

祭儀課 浅香

令和6年例祭を斎行致しました

令和6年9月15日

 去る9月15日午前9時より例祭を斎行致しました。

例祭とは1年に1度斎行され、神社の祭典のなかで最も重要な祭祀です。多くの神社では御祭神または神社に縁のある日が例祭日と定められており、その日時を濫りに変更することは許されていません。

祭典前に祓所にてお祓いを受けます

例祭においては全国の神社を包括する神社本庁から幣帛料として本庁幣が御神前にお供えされます。本庁幣は白木の雲脚台にのせた状態で唐櫃という木の箱に納められ、2人の唐櫃所役が捧持します。本年の例祭では國學院大學の実習生2人に唐櫃を捧持していただきました。また、本庁幣を献じるために献幣使と随員が参向されます。

献幣使は本庁幣を献じた後に祭詞を奏上します。祝詞や祭詞の奏上が1度の祭典で2度行われるのは例祭のみとなります。

随員から祭員へ本庁幣が渡され、陪膳により御神前にお供えされます
献幣使 祭詞奏上 献幣使と随員の玉串拝礼

御神楽は巫女舞の中で最も格の高いものと位置付けられている「浦安の舞」が奉奏されました。古語で「うら」は「こころ」、「やす」は「やすらぎ」を意味しており、日本書紀においては日本を美称する言葉として「浦安」を用いて「浦安国(心安らぐ平安な国)」と記しております。歌詞は昭和天皇の御製であり、その歌には世の中が平和であるようにという祈りが込められております。今回は重要な祭典であることから十二単を模した「本装束」を着装した当宮仕女がご奉仕致しました。

前半は檜扇、後半は剣鈴を手に持って舞います

祭儀課 佐藤

例大祭能神楽奉奏が行われました

令和6年9月14日

9月14日、午後6時30分より神楽殿にて大崎八幡宮の能神楽が奉奏されました。大崎八幡宮の能神楽はかつて演目が18番あったとされておりますが、現在はそのうちの10番が廃絶し、「神拝(じんぱい)」「龍天(りゅうでん)」「摩応(まおう)」「三天(さんてん)」「小弓遊び(こゆみあそび)」「将(ひょう)足(そく)」「四天(してん)」「獅子(しし)取り舞(とりまい)」の8番が演じられております。特徴として足を摺るように静かに舞う所にあり「能」の所作によく似ている為、「能神楽」と呼ばれております。

伊邪那岐(いざなき)、伊邪那美(いざなみ)の二柱の神話の場面を舞う「神拝(じんぱい)」 刀を用いず鉾舞にて舞う「龍天(りゅうでん)」
天岩屋戸隠れの神話を題材にした「摩応(まおう)」 頭にしゃぐまという赤い髪の毛をつけ狩衣で舞う「三天(さんてん)」
小弓と扇を手にした二人の少年による舞「小弓遊び(こゆみあそび)」 前半は笛の音、後半は早拍子となる舞「将足(ひょうそく)」
登場人物が六人を数え、物語性のある舞「四天(してん)」 舞人全員により奉奏する舞「獅子(しし)取り舞(とりまい)」

本年も当宮の能神楽保存会会員の皆様による堂々たる舞を披露してくださいました。

また、来る10月27日には大崎八幡宮の能神楽保存会も出演します、第66回北海道・東北ブロック民俗芸能大会が多賀城市民会館大ホールにて催されます。こちらは入場無料となっておりますので、ぜひ多賀城まで足をお運びください。

奉賛課 浅見

例大祭献饌式を斎行致しました

令和6年9月14日


祭典の結びに記念写真を撮影しました

令和6年9月14日午後3時より例大祭献饌式が斎行されました。

献饌式とは、「御膳上げ」と呼ばれ海川山野の種々な食物をお供えして日々の神恩に感謝し、皇室の安寧と我が国の繁栄・世界平和、また翌15日の例祭が恙なく斎行されます事を願う為の祭典でございます。

食物は自然の恵みであり、神様からの賜り物です。民族の命を繋ぐ食物を先ず神様にお供えし感謝の誠を捧げ、いや益々のご加護を祈りました。この事は私達の社会生活においてもお客様がいらっしゃいますと様々な御馳走を出しておもてなしするのと同じ考え方であり、日本人の社会生活と密接に結びついております。

今回の献饌式では、3座の神様に10台ずつ計30台の神饌を供しました。10台の神饌は、米、酒、餅、海魚、川魚、赤飯、海菜、野菜、果物、菓子・塩・水で構成されており、その中で桐の葉に盛り付けられた赤飯をお供えする故実があります。赤飯は戦の際中の兵糧として用いられ、桐は「切り取って名を上げる」という意味があるそうです。また、海魚・川魚・野菜・果物は鰹や鮎、茄子、梨、などの旬の物が取り揃えられお供えされました。そして氏子地域の皆様から初穂料として御奉賛頂きました氏子幣をお供えしました。

総代代表から氏子幣が祭員に伝供されました 当宮仕女による御神楽「浦安の舞」奉奏

今回の献饌式には64名の御参列があり、代表者13名に玉串拝礼をして頂きました。

仙台伊達家第18代当主伊達泰宗殿の玉串拝礼 広場で行った直会の様子

今後も八幡様への祈りを捧げつつ、氏子崇敬者の皆様に寄り添った神社を目指して参ります。

祭儀課 浅香

國學院大學指定神社実習Ⅱが当宮にて行われました

令和6年9月11日~17日


開講奉告祭で記念写真を撮影しました

去る令和6年9月11日から17日までの間、東京の渋谷にある國學院大學にて神職資格の取得を目指す学生の指定神社実習Ⅱが当宮で行われました。当宮では令和2年度より学生の受け入れ要請があり、本年は6名の学生が6泊7日の実習に参加しました。

実習初日、本殿にて開講奉告祭を斎行しました。実習生1人ずつ玉串拝礼を行いました。また、國學院大學神道文化学部の藤本頼生教授もご参列頂き、結びに記念撮影を致しました。開講奉告祭の後は、社務所大広間にて宮司講話となり藤本教授にもご出席頂きました。

國學院大學神道文化学部藤本教授の玉串拝礼 宮司講話の様子

実習期間中は例大祭に向けて神幸祭の装束準備や神饌の調製、境内各所の清掃を行いました。これらの実習内容の多くは大学の座学では学ぶことの難しいものであり、学生だからこそ見聞きし得られる貴重な経験になったことと思われます。

また、9月14日午後3時に斎行された献饌式や同日午後6時30分に奉奏された能神楽奉奏、そして9月15日の例祭の見学の機会を設けました。祭典がどのようにして作られていくのかという流れを学ぶこと、参列者の目線で祭典を見学することもいい経験になったのではないでしょうか。

15日の例祭では唐櫃捧持の大役も担いました

今回の実習では、当宮初の試みとして閉講奉告祭を実習生のみで奉仕をし、職員が参列する形式としました。限られた習礼の時間の中で、協力して作法や流れの確認を行っている姿が印象的でした。

祓所にて修祓 献饌
斎主 玉串拝礼 社務所大玄関前にて記念写真を撮影しました

当宮にて実習を行った学生が神社界に進み、斯界の発展に寄与される事を願っております。

祭儀課 浅香

境内社金刀比羅社例祭が斎行されました

令和6年9月8日


金刀比羅社の覆屋の扉は、祭典日に開放されます

令和6年9月8日午前9時より、金刀比羅社にて境内社金刀比羅社例祭を斎行致しました。

当宮の境内社である金刀比羅社は、讃岐国一之宮金刀比羅宮より分祀され、大物主神と崇徳天皇が御祭神として祀られています。

讃岐国一之宮の金刀比羅宮は「こんぴらさん」と呼ばれ、江戸時代には「こんぴら参り」が一世を風靡しました。当時、庶民の旅行は禁じられていましたが、社寺への参拝の旅は許されていました。大流行したお伊勢参りと並び、こんぴらさんは「一生に一度はお参りしたい場所」として、庶民の憧れの旅行先だったそうです。

ちなみに、「こんぴら」という呼び名は、かつてインドを含む南アジア周辺で使用されていたサンスクリット語の「クンビーラ」が語源だと言われています。クンビーラとは、ガンジス川に棲むワニを神格化した水神、すなわち龍神とされます。

金刀比羅宮も江戸時代までは、「金比羅大権現」を祀るお寺でしたが、神仏分離令後に日本神話に登場する大物主神を祀るようになったそうです。

当宮の金刀比羅社は特別崇敬者の方の邸内社であったものを譲り受けお祀りしております。その特別崇敬者の方の御誕生日を例祭日と定め、1年に1度、例祭を斎行しております。

本年は、例大祭の神賑行事の一つである「どんとロード八幡雀踊り」と日程が被ってしまったこともあり、宮司参列の下、職員の奉仕での例祭となりました。

斎主 祝詞奏上 参列者 玉串拝礼

当宮には、国宝の御社殿以外にも様々な境内社がございます。ご参拝の折には、境内社にも参拝頂き、多くの神様とのご縁を結ばれて行かれてはいかがでしょうか。

祭儀課 浅香

兼務社 春日神社例祭を斎行致しました

令和6年9月7日

去る令和6年9月7日午前11時より当宮宮司が兼ねて宮司を務める春日神社にて1年に1度の例祭を斎行致しました。

春日神社の例祭は古来、「重陽(ちょうよう)の節句」の9月9日に斎行しておりましたが、現在では地域の子供会と連携するために9月の第一土曜日または9日に近い土曜日に執り行われております。

春日神社には天児屋根命(あめのこやねのみこと)と倉稲魂命(うかのみたまのみこと)(稲荷大神)の2柱の神様が祀られています。天児屋根命は奈良県の春日大社の御分霊で「家門繁栄・不老長寿」などの御利益があり、倉稲魂命は「五穀豊穣・殖産興業・壽福開運」などの御利益があるといわれています。

当日は覚性院丁町内会の皆様をはじめ多くの参拝者が参列され、宮司の祝詞奏上、巫女による「浦安の舞」奉奏、宮司玉串拝礼の後、参列者皆様に玉串拝礼をしていただき滞りなく祭典は終了となりました。祭典終了後には記念撮影を行いました。

宮司 祝詞奏上 「浦安の舞」奉奏

春日神社は小さなお宮ではありますが、地域の方々と協力して大切に護られてきました。毎月9日には月次祭も斎行しており、何方でも参列いただけます。当宮に御参拝の折には、春日神社へも足をのばしてみてはいかがでしょうか。

祭儀課 佐藤

令和6年鈴の緒奉納式を斎行致しました

令和6年9月4日

御神前の3本の緒は毎年例祭前に新しいものに変えられます。この鈴の緒にて鈴を鳴らしてお参りすると願いが叶うと言われ、「かなお」とも呼ばれています。

去る9月4日午前9時30分より社務所大広間にて奉賛者21名の皆様とご一緒に1つ1つ祈念しながら丁寧に奉製作業が進められました。

願い事が浄書された布を丁寧に畳んでいきます 布を重ねた後、1本1本ねじります

1時間ほどで鈴の緒は奉製が終わり御社殿にて奉納式が執り行われました。

新しい鈴の緒をお祓いします 玉串拝礼

今年は奉賛者を代表して当宮世話人の加藤晴美殿に玉串拝礼を執り行って頂きました。その後、外拝殿にて記念撮影を行い、社務所大広間にて直会を行いました。

外拝殿にて記念撮影 直会の様子

昨年よりも多くの方々に御奉賛頂きまして新しい鈴の緒を奉製する事が出来ました。

新しい鈴の緒を振り、鈴をならして皆様の願いが大神様の御神威を通じ成就されますようご祈念申し上げます。

来年も立派な鈴の緒を大神様にご奉納出来るよう皆様の御奉賛をお待ちしております。

奉賛課 浅見

令和6年 例大祭 鳥居祭が斎行されました

令和6年9月1日


三之鳥居前の斎場の様子

令和6年9月1日午後4時より、三之鳥居前にて鳥居祭を斎行致しました。鳥居祭とは当宮における特殊神事でございます。9月14日・15日に最も重要な祭典「例大祭」を行うにあたり、外部からの罪穢れを防ぐために結界を張ることで、無事の斎行を祈念する祭典です。

祭典の最初は修祓から始まります 宮司 祝詞奏上

1日の早朝より境内各所の注連縄を張り替え、例大祭に向けての準備作業が始まります。特に鳥居祭斎場となる大石段上の三之鳥居は、最も御神前に近い鳥居として縄(結界)が張られ罪穢れを避ける斎戒期間に入ります。この縄は9月17日の神幸祭出幣式の際に裃姿の先達の抜刀によって切断された後、初めて参拝者の通行が許されます。

鳥居祭では通常とは異なる神饌が供えられます。神饌は神酒・鰹の生節・梅の酢漬・茄子の漬物の4種です。これらは伊達家の兵糧と言われており、例大祭までお供えするのが本儀とされているので日持ちの良い物がお供えされています。祭典終了後、社務所前の杉の木の根元と北参道鳥居にもお祓いをして、同じ神饌が奉られます。

酒・なまり節・茄子・梅の順にお供えをします この神饌は翌朝までお供えされます

この度の鳥居祭には当宮の責任役員・総代・世話人・伝播八幡井組雀踊り保存会から28名の御参列があり、玉串拝礼をして頂きました。

伝播八幡井組雀踊り保存会の会長の玉串拝礼 奉納演舞の様子

伝播八幡井組雀踊り保存会は、かつて八幡町の石工達が当宮の祭典に奉納していた演舞の形式を継承した由緒ある雀踊り団体で、鳥居祭の後に毎年奉納演舞をして頂いております。

神社にとって最も重要な祭典である例大祭が滞りなく斎行できるよう誠心誠意ご奉仕に励んで参ります。

祭儀課 浅香

御社殿の大掃除を行いました

令和6年8月31日


畳の目に沿って丁寧に雑巾がけをしていきます

毎年、大崎八幡宮では、9月の例祭を清々しく迎えるために8月末日、新年を迎えるための12月13日に行われる煤払式の年に2回、大掃除を行っております。

神社仏閣において、すべての作法は「掃除に始まり、掃除に終わる」とされています。御社殿の隅々まで念入りに清掃し、清々しい状態で神事を迎えるという祭典の心得に基づいた行事でございます。

例年の祭典を恙なく終えることで神社として新たに甦り、またそこから後世に引き継がれて行く一連の意義があるといわれております。本年の例祭が滞りなく斎行され、八幡大神様の御加護が皆様にありますようお祈り申し上げます。

祭儀課 浅香

マイナビ仙台レディース必勝祈願

令和6年8月20日

去る8月20日、マイナビ仙台レディースの必勝祈願が御社殿にて斎行されました。

マイナビ仙台レディースとは仙台をホームタウンとする WEリーグに所属する女子サッカーチームです。

当宮の一之鳥居より参進
祈願前、大絵馬に揮毫して頂きました
修祓 必勝祈願祝詞 奏上
玉串拝礼
お参り 記念写真

昨シーズン悔しい思いをした分、たくさん勝って笑顔のシーズンにしたいとのこと。
皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

祭儀課 川村

御鎮座記念祭を斎行致しました

令和6年8月12日

去る令和6年8月12日午後6時半より御鎮座記念祭を斎行致しました。

当宮は仙台藩祖伊達政宗公が仙台開府の秋、仙台城の乾(北西)の方角に当たる当地を鎮座地として定められ、御社殿を造営。慶長12(1607)年8月12日に正遷座の儀が行われ誕生しました。

御鎮座記念祭は御鎮座390年を記念して平成8(1996)年8月に初めて斎行して以来、毎年8月12日に斎行しており、祭典終了後には「雅楽の夕べ」が引き続き行われています。

祭典はお祓いの修祓から始まり、御祭始まりの一礼である宮司一拝、大神様が召し上がる神饌を御神前にお供えする献饌を行います。献饌の後、宮司の祝詞奏上で鎮座されたお祝いと日頃の感謝に加えて氏子崇敬者の繁栄をお祈りした後、玉串拝礼を行いました。

献饌
米・酒・餅・海漁・海菜・野菜・ 果物・菓子・塩・水を奉りました
宮司 祝詞奏上

雅楽の夕べでは、今様いまよう白薄様しろうすよう」、管絃かんげん太食調音取たいしきちょうのねとり」「合歓塩がっかえん」、神前しんぜん神楽かぐら青葉あおばまい」、管絃かんげん輪鼓褌脱りんここだつ」、御神楽みかぐら其駒そのこま人長舞にんじょうまい」、舞楽ぶがく還城楽げんじょうらく」、退出音声まかでおんじょう長慶子ちょうげいし」の演目を伶楽舎の方々により演奏、舞楽の奉奏、当宮職員により舞が奉奏されました。

巫女舞の一つである「青葉の舞」は平成18年の御鎮座400年記念事業の一環として制作し、平成20年の御鎮座記念祭にて初めて奉納されて以降、職員により継承されている神前神楽舞です。

伊達政宗公が仙台開府にあたり、仙台の末永い繁栄を願って詠んだ「入そめて 国ゆたかなる みきりとや 千代とかきらし せんたいのまつ」という和歌を歌詞とし、作曲は故 芝 祐靖氏、作舞は宮田 まゆみ氏が行いました。錦や金襴をめぐらした「金襴縁裲襠きんらんべりりょうとう装束しょうぞく」という装束を身に纏い、その舞振りは政宗公に相応しい勇壮なものとなっております。

「其駒 人長舞」は宮中で行われる「御神楽」の中に「其駒」という曲があり、神楽人の長が舞うことから「人長舞」といいます。舞人は葦に千鳥模様を青摺あおずりにした小忌衣おみごろもをつけ、御神鏡を模した白い輪のついた榊を持ち、1人で舞います。

舞人の口上に合わせ、司人が 庭燎に火を灯します 舞で使用している榊は舞人手ずから調製しています

政宗公は慶長5(1600)年に千代せんだいを仙臺(台)と改称しました。これは「入そめて 国ゆたかなるみきりとや 千代とかきらし せんたいのまつ」の和歌にあるように千代と限らず恒久的に繫栄することを願っていたことの表われといえます。遷座の儀が執り行われてから400年余りが経過致しましたが、政宗公が仙台ひいては当宮に遺した思いや受け継がれてきた伝統や信仰を次の世代へと継承するため、職員一同、より一層奉仕に励んで参ります。


篝火で彩られた御社殿

祭儀課 佐藤

第113回定例別表神社会に参加して参りました

令和6年8月2日


正式参拝の後、記念写真を撮影しました

令和6年8月2日、宮城縣護國神社において第113回定例別表神社会が開催され、当宮からは職員2名が出向し、参加してまいりました。

神社には、「延喜式内社」などの社格という特別な性格を帯びたものが存在します。「別表神社」とは、様々な規定から「別表」に掲げられるというもので、由緒、境内地の建造物、広く規模、活動状況などを厳重に審査され、神社本庁より認定を受ける事になります。

宮城県の別表神社は5社存在し、志波彦神社鹽竈神社、竹駒神社、金華山黄金山神社、宮城縣護國神社、そして大崎八幡宮の5社となっております。

定例別表神社会は、それぞれ当番神社が会場を持ち回りで担当し、正式参拝した後に各議題を話し合い、別表神社職員同士の懇親を深める場として定着しており、開催されてから実に113回目となりました。

大麻のお祓いを受ける各社宮司・権禰宜の皆様 宮城縣護國神社巫女による「みたま慰めの舞」

宮城縣護國神社社殿内において正式参拝の後、参集殿において熱心な話し合いがされました。その後有意義な懇親の場がもたれ、各神社の交流に花が咲きました。

当番神社の宮司挨拶 各神社の参加者紹介
当宮権禰宜より、議題の説明を申し上げました 有意義な懇親会となりました

県内神社と切磋琢磨しつつ、斯界の発展に寄与して参りたいと存じます。

祭儀課 浅香

太元社例祭を斎行致しました

令和6年8月1日


斎主 祝詞奏上

令和6年8月1日の午前11時より、大崎八幡宮の境内末社の太元社において例祭が斎行されました。

太元社には、太元師明王が祀られております。太元帥明王は古来より、鎮護国家・外敵降伏などのご神徳があるとされます。戦の折には「太元帥明王法」という加持祈祷を行い多くの崇敬を集めていたそうです。

正確な創建時期は不明ですが、4代藩主・伊達綱村公が太元師明王を本尊とした太元社師明王法の執行を念願としたということが『伊達綱村遺言覚書』に記されておりご創建の経緯をうかがい知ることができます。

現在の御社殿は、当宮の境内末社として昭和56年8月に竣工したもので、太元師明王を御神像としてお祀りし、8月1日を縁ある日と定め例祭を斎行しております。例祭当日は御神像が納められている厨子の御扉が開かれ、太元師明王をお参りすることができます。

昨年度遂行した馬場整備事業では、太元社の社殿を西側(後方)に数メートル移動させる曳家工事を行い、お参りの場所が広くなりました。現在は、馬場整備事業の最終工事として、太元社周辺の玉垣の設置工事を行っております。

今回の祭典は、責任役員・総代・世話人・一般の計18名の参列があり、祓所にて修祓を受け、玉串拝礼をして頂きました。

祓所にて参列者の修祓を行いました 献饌の様子
御神楽「浦安の舞」奉奏 参列者 玉串拝礼
参列者の皆様で記念撮影をしました

参列の方には撤下品として、御幣と御朱印をお渡しました。この御幣は邪気を払う神としてとして名高い太元帥明王に合わせ、魔除けの色である赤色を採択しております。

当宮にご参拝の際は是非、太元社にも足をお運び頂き、伊達家の歴史や祈りに思いを馳せて頂ければと思います。

祭儀課 浅香

境内社諏訪社例祭を斎行致しました

令和6年7月26日


祭典の結びに記念写真を撮影しました

令和6年7月26日午前10時より、境内社の諏訪社にて例祭が斎行されました。

当宮の諏訪社は、江戸時代寛永期に信濃国一之宮諏訪大社より分祠されたものと伝っております。御祭神は建御名方神で水の守護神や生命の根源を司る神として知られています。また、剛力をもって知られた武神として、武田信玄をはじめとする甲信地方の戦国大名に篤く崇敬されていました。

また、令和元年より約2年かけて行った奉祝天皇陛下御即位記念境内整備事業において、御社殿の造替が行われ、春日造の瑞気麗しい御社殿に変貌を遂げました。

当宮の諏訪社例祭の御縁日である7月26日は、長野県に鎮座する諏訪大社の御射山祭の斎行日の旧暦にあたります。

御射山祭は、諏訪上下大社の大祭として古来より伝わる狩猟神事だそうで、上社と下社が御射山と定めた場所で、幣という薄の穂を供え、青萱で葺いた穂屋を建てて斎行されます。そこで神職や氏子が3日間参籠し、五穀豊穣や天下泰平を祈る神事でございます。

御射山祭は別名「原山様の祭り」とも呼ばれ、「腹を病まない」ご利益があるとされ、人生最初の厄年になる子どもが、「食中毒や寝冷えなどで腹を病まぬように、そして知らぬ間に身についた罪や穢れを鰻や泥鰌に託して川に流す」という風習があり、2歳児の健康祈願の祭礼となっています。子供達はススキの穂のお守りをいただき、「御輿くぐり」をして無病息災を祈るそうです。

前日の天候とは打って変わって晴天でした 例祭は海川山野の様々な神饌がお供えされます
宮司 祝詞奏上 参列者 玉串拝礼

この度の例祭は、責任役員・総代・氏子崇敬者の計7名の方の参列があり、玉串拝礼をして頂きました。

参列の方には撤下品として、御幣と御朱印をお渡しました。この御幣は水の守護神として名高い建御名方神に合わせ、水色を採択しております。

当宮には、国宝の御社殿以外にも様々な境内社がございます。ご参拝の折には、境内社にも参拝頂き、多くの神様とのご縁を結ばれて行かれてはいかがでしょうか。

祭儀課 浅香

第一回祭典委員会を開催しました

令和6年7月20日

気温30度越えの真夏日の中での開催となりました 川上祭典委員長の挨拶の様子

令和6年7月20日午後5時30分より、社務所大広間にて大崎八幡宮世話人会並びに例大祭第一回祭典委員会が行われました。

大崎八幡宮の最も大切な例大祭に関係する、責任役員・総代・世話人の方々と関係諸団体の担当の皆様方と職員での打合せが祭典委員会でございます。今回が令和6年度例大祭の記念すべき第一回の祭典委員会の開催となり、多くの方にお集まりいただきました。

また、宮城県や仙台市の神社功労者表彰を受賞した方々の表彰状の伝達、新任の世話人の委嘱状伝達も行いました。地域一丸となって大崎八幡宮の例大祭を盛り立てて下さっている功績の大きさとそれを見守る世話人の皆様の温かい雰囲気が感じられました。

仙台市功労表彰を受賞した佐藤世話人の表彰状伝達 宮城県功労表彰を受賞した庄司・佐藤両総代の表彰状伝達
一区山上清水の佐藤世話人の委嘱状伝達 八幡三区の兵藤世話人の委嘱状伝達

本年の例大祭は、昨年に引き続き神幸祭や流鏑馬神事が斎行されます。また、本年は14日・15日の2日間で全行事を執り行う予定でございます。以下、例大祭日程でございます。

9月1日(日) 午後4時 例大祭鳥居祭
4日(水) 午前11時 鈴の緒奉納式
8日(日) 終日 どんとロード八幡雀踊り
14日(土) 午前10時~正午

ちびっこまつり

午後3時 献饌式
午後6時30分 能神楽奉奏
15日(日) 午前9時

例祭

午前11時 神幸祭 出御祭
午後2時

出御祭 還御祭

午後3時30分

流鏑馬神事

午後5時 神賑演芸大会
午後6時 福物抽選会

最新情報等々は、随時ホームページにてのご案内を予定しております。9月の例大祭に向けて、地域の皆様方のご協力を賜りつつ、職員一同最善を尽くしてまいる所存でございます。

祭儀課 浅香

兼務社愛宕神社例祭を斎行致しました

令和6年7月20日

去る7月20日午前11時より、八幡1丁目(旧十二軒丁)に鎮座する愛宕神社の例祭を斎行致しました。

愛宕神社の詳しい創建は不明ですが、少なくとも江戸時代中期には弥勒院の境内社として記録されていたようです。また、宝永4年(1707年)と翌年の宝永5年に起きた「仙台宝永の大火」と呼ばれる火事に深く関わりがあると十二軒丁氏子会に伝わっています。この大火は宝永4年に支倉通(現在の支倉町)より出火し周辺へ延焼、その翌年には石切町(現在の八幡二丁目)より出火し、仙台城下のほとんどが焼失した仙台で最大の火事と伝えられています。

この大災害を受けて十二軒丁をはじめとした周辺の氏子は火産霊神(ほむすびのかみ)(火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ))という火伏の神様を祀る愛宕神社を大切にして二度と火事を起こさないと誓い、神社を再整備しました。

宮司 祝詞奏上

昨年に引き続き、祭典終了後には子供神輿の渡御が行われました。暑い中ではありましたが、子供会の児童の皆さんは元気に神輿を担いだり神輿が通る道を塩で清めたりしていました。今後も地域の方々との繋がりを大切にし、お宮の護持に努めてまいります。

祭儀課 佐藤

7月の本殿挙式

令和6年7月20日


7月20日升川・米永御両家

当宮では9月の例祭期間、12月から2月中旬までの繁忙期を除き、国宝に指定された御社殿での神前挙式を受けつけております。ご予約は半年前から受け付けておりますので、ご興味のある方は電話やメールにてお問い合わせください。

7月に当宮にて挙式を斎行された升川・米永御両家の皆様には八幡様のご加護のもと、お二人の末永いお幸せと、御両家の皆様方の益々のご多幸とご健勝を心よりご祈念申し上げます。 誠におめでとうございました。

祭儀課 浅香

兵庫県神社庁教誨師会の皆様の正式参拝がございました

令和6年7月18日


生憎の雨模様の為、長床通路にて記念写真を撮影しました

令和6年7月18日午前10時30分から、兵庫県神社庁教誨師会6名の方の正式参拝がありました。

教誨とは、全国の刑務所、拘置所、少年院等の矯正施設において、死刑確定者、受刑者、非行少年等の被収容者からの願い出に対し、各教宗派の教義に基づき、徳性を涵養し、人間性の回復を図る働きかけを行うことだそうです。これらの活動を民間ボランティアとして無償で行っている宗教家が教誨師となります。

我が国における教誨の歴史は、遠く平安時代に遡ることができます。刑に服している者に対して、宗教的立場から教化に尽力した高僧たちの事績を種々の伝記類が多く残されています。

約8万社あるとされる全国の神社のうち、7万9千社以上が加盟している神社本庁では、所属教誨師による団体は組織しておらず、神社本庁統理の委嘱により各都道府県の神社庁にて神社本庁教誨師が駐在し、教誨活動に勤しんでいるとのことでした。また、斯界では教誨師の更なる充実と後継者養成を目的に、平成19年より「教誨師補助員」の制度を設け、人材確保を進めているそうです。

今回は、兵庫県神社庁教誨師会に所属する教誨師の方6名が研修旅行として来仙し、県内各所を回られ、当宮にご参拝下さいました。

修祓 玉串拝礼
当宮宮司による社殿内の説明の様子

神職として日々神明奉仕に励みつつ、教誨師としての活動もされている方々との交流は、当宮職員にとりましても、新たな視点の発見に繋がりました。

国宝の御社殿で参拝しつつ、貴重な文化財を鑑賞できる正式参拝は随時行っております。ご希望の場合は当宮までメールかお電話にてお問い合わせいただければと思います。

祭儀課 浅香

仙台北ロータリークラブ クラブ発展祈願祭

令和6年7月3日

去る7月3日午前10時、仙台北ロータリークラブの菊地茂樹会長以下6名の皆様がご参列のもと、クラブの発展祈願祭を斎行しました。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、ロータリークラブは世界中に会員がおり、各地域において社会奉仕を目的に活動されていらっしゃいます。

当宮宮司も本日お越しになられた仙台北ロータリークラブの会員として長年活動させて頂いており、そのご縁でご参拝頂く運びとなりました。今では毎年恒例の祈願祭となっております。

修祓の儀にてお清めを受ける会員の皆さん 祝詞奏上の様子
玉串拝礼される菊地会長 社殿前にて記念撮影

祈願終了後に社殿前にて記念撮影を行いました。
今後とも仙台北ロータリークラブの益々のご活躍をお祈り致します。

管理課 神保

令和6年厄除祈願大祭並びに祈願串焼納祭を斎行致しました

令和6年7月1日

去る令和6年7月1日午後3時より、社殿前にて「厄除祈願大祭並びに祈願串焼納祭」を斎行致しました。

当宮では厄除け、災難除けの他、あらゆる災いを祓い、福を招く「攘災招福」そして皆様方の家内安全・無病息災・身体堅固、ひいては国家安寧と世界平和を祈念するために令和元年より「厄除祈願大祭」を斎行しております。

宮司 玉串拝礼 炉と祈願串の清祓

また、事前に御社頭や郵送で皆様方より祈願を込めて書かれました祈願串を炉にくべて忌火という清浄な火によって焼納し、令和6年の残された月日を皆様方が八幡大神様の御加護によって清々しく過ごすことができますようにと祈念を込めて「祈願串焼納祭」を併せて斎行しております。

点火の儀 祈願串を炉にて焼納しました
祈願串焼納の間は神職、参列者の方々と大祓詞を奏上します 参列者の方々の祈願串焼納

焼納祭では御参列の方に祈願串を手ずから御焼納していただきました。その後、参列者の方には神酒拝戴並びに御神札・御守の授与を行い、郵送でのお申込みの方には御神札・御守を郵送させていただきました。

当宮では常時御社殿前に祈願串記入台と炉を設け、祈願串の奉納を承っておりますので皆様の心願成就の選択肢の1つとなりますと幸いです。

祭儀課 佐藤

令和6年水無月大祓式を行いました

令和6年6月30日

去る6月30日境内広場を式場にして水無月大祓式を行いました。大祓式とは日常生活を過ごす中で、日ごとに身に積もった罪や穢れをお祓いする行事であり、年に2回6月と12月の上半期、下半期の節目で行われ、6月30日に行われる大祓を「水無月大祓式」また、「夏越(なごし)の大祓式」とも呼びます。

大祓式の歴史は非常に古く今から約1300年以上も前に『大宝律令』で定められ。我が国でも長い歴史のある行事です。

この夏越の大祓でくぐる「茅の輪」は『備後国風土記』の武塔(むとう)天神(てんじん)の話が由来となっています。武塔天神が旅をし、宿を探していた時、ある二人の兄弟と会いました。弟は巨旦将来(こたんしょうらい)と言い、家は裕福でしたが、武塔天神が泊まるのを断り、兄の蘇民将来(そみんしょうらい)は貧困な暮らしでしだが、武塔天神をもてなしました。その後、武塔天神は蘇民将来とその娘に茅の輪をつけさせ、茅の輪をつけていない人々を滅ぼしました。武塔天神は自分がスサノオノミコトだと明かし、疫病が流行った際は蘇民将来の子孫であると唱えるように言い、その土地を去りました。このことより「茅の輪」は疫病退散として広く知られ、現在の大祓式へとつながっているのです。


式場にて

当日は150名以上の方々にご参列頂きました。大祓式では神職先導のもと大祓詞を参列者全員で宣読後、人型と呼ばれる形代(かたしろ)に罪、穢れを移しました。この形代は川や海など水で流しますが、当宮では忌火を用いてお炊き上げ致します。

大祓詞宣読
茅の輪くぐり

大祓式終了後、残り半年間の無病息災を祈念しながら表参道に設置した「茅の輪」をくぐり、御神前へ参拝、神酒拝戴・御札の授受を行いました。

令和6年もあと半年となります。皆様の益々の御健康を心よりお祈り申し上げます。

祭儀課 浅見

國學院大學院友会宮城県支部総会に参加してまいりました

令和6年6月15日


総会の議事の様子

令和6年6月15日午後5時より、ホテル白萩にて國學院大學院友会宮城県支部令和6年度総会が開催されました。当宮からは、宮司以下6名の職員が参加してまいりました。

院友会とは、今年創立142周年を迎える國學院大學とともに、137年にわたり歩みをともにしてきた國學院大學卒業生の会となります。現在は全ての都道府県に支部があり、その数は59支部になります。各支部にはさまざまな部会や地区部会、職域の会があり、また院友経済会、マスコミ院友会、院友学術振興会、法学部OB・OG会の4団体が協力団体という位置付けで志を同じく活動をされております。

この度は昨年に続き対面開催の支部総会となりました。支部総会の中では、会務報告や決算・予算報告の議事の後、院友の三遊亭遊吉師匠による「紀州」の口演がございました。三遊亭遊吉師匠は、現在國學院大學の兼任講師も務められておいでで、講師としての大学での仕事状況等も軽妙な語り口でお噺されていました。


「紀州」を口演する三遊亭遊吉師匠

また、総会の最後には参加者全員で記念撮影をし、その後はお待ちかねの懇親会となりました。
懇親会では、恒例の福引も行われ、各神社から提供された福物が参加者全員の手元に届けられました。最後には初参加の若手によるエールと参加者全員で校歌を斉唱してお開きとなりました。

副支部長を務めている当宮宮司の乾杯の発声 初参加の神保権禰宜の自己紹介
当宮の助勤神職の黑須殿も初参加でした 当宮職員・助勤神職の2名、大変頑張りました

一人の院友として、また神職として、母校の名に恥じぬような日々を過ごしていき、母校と斯界の発展に寄与して参りたいと存じます。

祭儀課 浅香

6月の本殿挙式

令和6年6月15日


6月15日伊藤・菊地御両家

当宮では9月の例祭期間、12月から2月中旬までの繁忙期を除き、国宝に指定された御社殿での神前挙式を受けつけております。ご予約は半年前から受け付けておりますので、ご興味のある方は電話やメールにてお問い合わせください。

6月に当宮にて挙式を斎行された伊藤・菊地御両家の皆様には八幡様のご加護のもと、お二人の末永いお幸せと、御両家の皆様方の益々のご多幸とご健勝を心よりご祈念申し上げます。誠におめでとうございました。

祭儀課 浅香

第64回宮城県神社総代連合会大会並びに宮城県神社関係者大会

令和6年6月13日

去る令和6年6月13日に仙台市内にある電力ホールを会場に第六十四回宮城県神社総代連合会総会並びに宮城県神社関係者大会が盛大に行われました。当宮からは宮司以下神社職員、役員総代合わせて5名で参加致しました。そのうち、当宮宮司は宮城県神社関係スカウト協議会理事長として来賓で出席、また、表彰式も行われ庄司健二総代、佐藤信一総代は長年の多岐にわたる功績が認められこの度の表彰の栄に浴されました。

挨拶をする佐藤久一郎宮城県神社総代連合会長 表彰を受ける庄司総代(最前列で起立してる右端)

大会の中で、鬼首(おにこうべ)神楽保存会による神楽「岩戸入り」が披露されました。武士の間で好まれていた演目とのことでとても躍動感があり、迫力のある演舞でした。

神楽「岩戸入り」の演舞の一幕 記念講演で講話をされる神宮参事・音羽悟先生

また、記念講話として令和15年に行われる神宮の式年遷宮について、「第六十三回神宮式年遷宮に向けて」という演題で講師に神宮参事広報室次長の音羽悟先生をお迎えしご講話頂きました。スライドショーを交えながら分かりやすくお話頂きました。大会終盤では大会宣言が行われ、参加者全員での聖寿萬歳にて締めくくられました

管理課 神保

茅の輪を作成・設置しました

令和6年5月30日

大祓式という神事をご存じでしょうか?古来より現在に伝わる、日々の生活のなかで知らず知らずのうちに触れてしまった罪や穢れを祓う神事でお宮の都合により数日前後されることもあろうかと思いますが、通常、日本全国の神社で6月30日と12月31日の年2回斎行されております。

また、6月に行う大祓式では社殿の前に茅の輪と呼ばれる、かやよし を用いて作った輪を設置し、お参りする前にこの輪をくぐり抜けて身を清めるという神事がございます。当宮では、より多くの皆様に茅の輪でのお清めを行って頂くために6月1日から7月中旬まで設置して皆様のご参拝をお待ちしております。

令和5年度 水無月大祓の様子  茅の輪くぐりの様子

この茅の輪ですが、全国のお宮それぞれが手作りで作っていることが多く、当宮でも茅を河原に刈りに行き、神職と神社職員の手によって作成、設置しております。

今年は5月26日に神職・職員4名で石巻市内の北上川河口へ茅刈りに向かい、午前中2時間半ほど作業を行いました。

刈った茅は使いやすいように手首ほどの太さで束ねてトラックに積み込みます。

当日は晴天に恵まれ、作業は順調に進みました。

5月30日に境内の広場にて茅の輪を作成し表参道に設置しました。

まず茅の輪の作成ですが、茅の束を芯の周りに均等に巻き付けシュロ縄で固定しています。

茅の輪を設置する木枠を組み立て、その後、参道に据え付けます。

据え付けた木枠に茅の輪を固定し、しめ縄や看板、茅の輪のくぐり方のご案内を取り付けました。

無事に今年も立派な茅の輪を準備することができ、水無月大祓式当日を待つのみです。

当宮では広く皆様の大祓式へのご参列をお待ちしております。参列希望の方はご気軽に当宮へお問い合わせ下さい。

管理課 神保

令和6年度仙台市神社総代会総会が開催されました

令和6年5月29日

去る5月29日、仙台東照宮参集殿にて仙台市神社総代会総会が開催され、当宮より宮司、責任役員3名が出席致しました。

今回の総代会において令和6年度神社功労表彰が行われ仙台支部の神社関係者48名の方々がそれぞれの役職に就任し10年以上神社の護持運営に携わってきたとして表彰され、当宮においても鈴木賢責任役員と佐藤穆八幡二区世話人が表彰されました。

日頃より役員総代・世話人の皆様や祭典を始め神社運営にご尽力頂いた方々へあらためて感謝申し上げますとともに、益々のご活躍を祈念いたします。

高崎支部長より表彰状が授与されました 聖壽萬歳
御社殿にて正式参拝後記念撮影が行われました


当宮の川上役員による乾杯の音頭にて直会が始まりました

巫女のための神宮研修会に参加してきました

令和6年5月29日

5月28日、29日に伊勢神宮で巫女のための神宮研修会がありました。

全国各地の巫女さんたちが神宮に集い2日間に分けて研修を行いました。研修内容は、1日目に内宮参拝、御神楽見学、別宮参拝、講義、内宮夜間参拝、2日目に外宮御垣内参拝、別宮参拝、倭姫宮参拝、グループディスカッションを行いました。

1日目は暴風雨という天気のなか傘をさし内宮を参拝しました。参拝後神楽殿の中へ入らせていただき、2日間の研修会が無事終わりますようにと祝詞を奏上して頂きました。御神楽奉納の際に、倭舞と人長舞を見ることができました。舞女さんの所作を近くで見ることができました。倭舞は、四人舞で腕の高さや全体のタイミングがきちんと合っていて素晴らしい舞でした。

内宮夜間参拝の時は、少ない灯りを頼りに雨音と足音が響く中昼間より落ち着いた気持ちで参拝することができました。

宇治橋前にて 改服して内宮へ参進
神楽殿前にて集合写真

二日目は、清々しい晴れとなり研修のカリキュラムを予定通り行うことができました。

外宮へ参進 外宮御垣内参拝
別宮参拝 授与所見学


外宮前にて集合写真

外宮参拝後、グループに分かれてせんぐう館の拝観、バスで移動し倭姫宮の参拝を行いました。

倭姫宮鳥居前 倭姫宮参拝

グループディスカッションでは、「巫女としての自覚~本宗奉賛の誠を覚る~」をテーマに話し合いました。意見交換の場では、自身のお宮で行っていることや、どうすれば沢山の参拝者に見てもらえるかなど、似たような意見から思いつかなかった意見がたくさん出てとても勉強になりました。

以下、参加した当宮の仕女2名の感想です。

今回、研修というかたちで伊勢神宮に行き学び、めったに交流のできない他の神社の巫女さんとも話すことができ貴重な経験になりました。この研修で自分の未熟さを痛感し、参拝者の方にまた来たいと思ってもらえるように知識を広げていく所存です。

川村

今回初めて、伊勢神宮に行き普段学ぶことのできないことを学ぶことができました。講義内容の神宮大麻がどのように奉製されているか、また舞姫さんに普段の社務についてなどのお話を直接聴くことができとても貴重な経験になりました。また、ほかの神社の巫女さんと話す機会はめったにないので参考にできることや、共感できる話をすることができてよかったです。

今後このような巫女の為の研修会や勉強会などあれば交流を深められ、知識をより広げることができると思いました。とても貴重な事を体験させていただきありがとうございました。

後藤

祭儀課 川村・後藤

令和5年度功績表彰に出席しました

令和6年5月22日

去る5月22日、明治記念館(東京都)を会場に「令和5年度功績表彰式」が行われ、当宮宮司が表彰規定「第二号第一号」の誉を授けられました。

功績表彰 「第二条第一号」は長年にわたり神明に奉仕し、神社の護持運営に努め斯界の発展教化に多大な貢献を勤められた功績を称えられ、神社本庁表彰委員会の慎重なる審査の結果受賞されます。

本年は当宮宮司をはじめ全国より19名の方が「第二条第一号」の誉を授かり、その他該当条項の受賞神職・神社関係者257名と共に表彰を拝受いたしました。

神社の護持運営には地域の皆様のご理解とご協力を欠かすことができず、その功績を称え表彰を頂けることは神社職員のみならず、神社役員・総代の励みにもなります。

今後も地域の皆様と一丸となり神社の護持に勤め、斯界の発展に寄与してまいりたいと存じます。

表彰式に先立ち受賞者全員で記念撮影
表彰規定「第二条第三号」表彰並びに「鳩杖」贈呈
賀茂別雷神社(京都府)前宮司 田中安比呂殿
表彰規定「第二条第一号」
受賞者 大崎八幡宮宮司以下19名表彰
表彰式結びの「聖寿萬歳」 宮城県受賞者・出席者にて記念撮影

宮城県出席者にて直会

5月の本殿挙式

令和6年5月18日

5月5日大友・高野御両家 5月11日平塚・山中御両家
5月11日鍋田・齊藤御両家

当宮では9月の例祭期間、12月から2月中旬までの繁忙期を除き、国宝に指定された御社殿での神前挙式を受けつけております。ご予約は半年前から受け付けておりますので、ご興味のある方は電話やメールにてお問い合わせください。

5月に当宮にて挙式を斎行された5組の新郎新婦様には八幡様のご加護のもと、お二人の末永いお幸せと、御両家の皆様方の益々のご多幸とご健勝を心よりご祈念申し上げます。 誠におめでとうございました。

祭儀課 浅香

※5月は5組の本殿挙式を斎行、許可を頂きました3組の新郎新婦様を掲載させて頂きました。

伊達武将隊出陣式を斎行致しました

令和6年5月11日

去る5月11日に伊達武将隊出陣式を斎行致しました。

雲一つない空の下、一之鳥居から御社殿前へ進んで行きました。
三之鳥居を過ぎた辺りから沢山の参拝者の方々に囲まれていました。
社殿前に着き、お清めのお祓いの後玉串拝礼を行いました。 拝礼終了後お守りを授与致しました。
 
絵馬とともに御社殿前で記念撮影。  るーぷるバス特典の新しくなった絵葉書も一緒に。


今年も様々な活躍にご多幸ありますことをお祈り申し上げます。

 

祭儀課 後藤

月首祭が斎行されました

令和6年5月1日

去る5月1日、穏やかな春の陽気のもと皐月月首祭が斎行されました。皐月の名前の由来はかつて当月が『早苗(さなえ)を植える月』であり、それが略されて「早苗(さなえ)月(づき)」と呼ばれたことが始まりとされております。

月首(次)祭は、月ごとの決まった日に行われるお祭りで、神恩感謝と皇室の弥栄、国家の隆昌、氏子崇敬者の益々の繁栄を祈るお祭りで、小祭にあたります。当宮では、毎月1日の月首祭と八幡様の御縁日である15日に月次祭を斎行しております。

神事の中では舞人2名による「萬代の舞」の奉仕があり、舞人の頭につける「天冠」や手に持つ「執物」には季節の花が用いられております。今回は境内に自生しているツツジを天冠に、また執物にはツツジとヒメシャガを用いました。

当日朝に収穫された花々からは、心地よい香りが漂っておりました。
境内では色とりどりのツツジが花を咲かせております。何種類の色があるか探してみてください。

また、4月1日に入社した佐藤出仕は今回の月首祭で初奉仕でありました。神事を終え、社務所前にて記念撮影を行いました。以下、佐藤出仕の初奉仕の感想です。

佐藤出仕
学生時代にご縁があり、学内外の祭典に祭員として奉仕した経験があったため、適度な緊張感をもってご奉仕できるだろうと思っていましたが、奉職して初めての祭典奉仕は緊張で自身のことで精一杯になってしまったという後悔と同時に神職を志す学生から神職という立場に変わったことを改めて実感し、一層身が引き締まるのを感じました。この度の奉仕の反省点を次回の奉仕に繋げるとともに初心を忘れず、日々研鑽に励んで参ります。


祭典終了後宮司以下奉仕した職員と佐藤出仕とで記念撮影

祭儀課 浪打

昭和祭が斎行されました

令和6年4月29日


祭典の結びに遥拝所にて武蔵野陵を遥拝しました

去る年4月29日午前10時より、ご社殿にて昭和祭を斎行致しました。

昭和祭は昭和天皇の御誕生日で、在位中は「天長祭」という祭典が斎行されていました。

昭和天皇が昭和64年1月に崩御された後は、先の大戦で被災した国土を緑豊かな土地に甦らせようと全国各地で植樹活動を遂行されたことから「緑の日」という祝日に制定されました。

平成19年に「昭和の日」と改称・制定されたことを期に、全国の神社において祭典が齋行されるようになりました。

日本近代史の中でも、大きな戦争の痛手から見事に復興し立ち直って高度成長を成し遂げた、激動の64年にわたる昭和の御代、そしてその後の平成、令和へと続く御代の私たちに引き継がれたその精神を涵養発展させ、皇室の隆昌と国家の安寧とを祈る祭典でございます。

宮司 祝詞奏上 連休中ということもあり、沢山の方が見学されていました

各種祭典はどなたでもご参列頂けます。祭典斎行15分前までにご社殿右側の祭儀棟にございます受付にお申し込み下さい。皆様のご参列を心よりお待ち致しております。

祭儀課 浅香

刈田嶺神社雪かき奉仕に行って参りました

令和6年4月22日

去る4月22日、蔵王刈田岳の山頂にある刈田嶺神社奥宮の雪かき奉仕に行って参りました。

刈田嶺神社は遠刈田温泉と蔵王刈田岳山頂に御社殿があり、前者は「里宮」、後者は「奥宮」と呼ばれております。

奥宮へ行く前に里宮を参拝しました 刈田嶺神社奥宮

冬期間閉鎖されている蔵王連峰を東西に横断し、宮城県と山形県をつなぐ「蔵王エコーライン」の開通に合わせ、参拝の支障をきたさないために毎年この時期に実施しております。

例年に比べ、雪は少ないということでしたが雪が氷に変わっている場所もあり、鶴嘴で砕きながら作業を進めました。また、昨年は強風によって前が見えない状態かつ極寒のなかでの作業の様でしたが、今年は天候に恵まれ、作業がしやすい環境でした。

昨年の雪かきの様子 今年は天候に恵まれました
山頂から御釜も綺麗に見えました 雪かき開始
御扉の前の雪を取り除きます 雪で覆われていた階段も姿を見せました

蔵王エコーラインは4月26日に開通しておりますので、皆様も刈田嶺神社の参拝をはじめ、蔵王の自然を見に行かれてはいかがでしょうか。

祭儀課 佐藤

文化財漆の杜・青森ヒバ材入札の視察に行ってまいりました。

令和6年4月22日・23日

先般、4月22日・23日の2日間、「文化財漆の杜」並びに「青森ヒバ材入札」の視察に宮司以下職員3名また、当宮出入りの宮大工と共に行ってまいりました。

文化財漆の杜は令和御大典記念事業の一環として令和元年11月に岩手県奥州市衣川区有浦の地にて植林作業を行ってより毎年育林活動を行っております。

当宮の御社殿にも漆が使われており、また平成27年文化庁の通達により文化財建造物(重要文化財以上)の維持管理には国産漆を使用する事が義務付けられましたが、現段階での生産量では、当宮の維持工事を賄える量の確保が非常に困難な状況にあります。そのため、今後の継続的な原材料の安定調達を視野に自社生産を目的として事業が行われました。

今回の視察では苗木の生育状況はもとより、獣害(シカ・イノシシ等)の影響の確認を行いましたが、想定より苗木が育っておらず今後も下草刈り等の整備を継続的に行わなければいけないことを再認識いたしました。

植林地全容(獣害対策のネット) 下草刈りが必要な現状
イノシシに掘り起された地面 1番大きなもので2m位の生育です
青森県木材協同組合にて視察 木材選定の様子
青森県森林整備事業協同組合での視察 木材が整然と並んでいる様子は圧巻です

続いて青森県木材協同組合・青森県森林整備事業協同組合において青森ヒバ材入札が行われるため出品素材の視察に向かいました。

青森ヒバは当宮の鳥居、境内各所の建造物に使用される木材です。良質な材料の確保のため現地に向かい入念な視察をおこないました。

文化財の修復には材料の確保が必要不可欠であり、今後はさらに入手に困難をきたす事が予想されます。今回の視察で文化財を後世に繋ぐためには様々な事が必要になってくることを再確認できる良い機会となりました。

今後も職員一同より一層、文化財保護に努めて参る所存です。

4月の本殿挙式

令和6年4月20日

4月6日大沼・赤坂御両家 4月13日宮西・米田御両家
4月20日佐々木・菅原御両家

当宮では9月の例祭期間、12月から2月中旬までの繁忙期を除き、国宝に指定された御社殿での神前挙式を受けつけております。ご予約は半年前から受け付けておりますので、ご興味のある方は電話やメールにてお問い合わせください。

4月に当宮にて挙式を斎行された3組の新郎新婦様には八幡様のご加護のもと、お二人の末永いお幸せと、御両家の皆様方の益々のご多幸とご健勝を心よりご祈念申し上げます。 誠におめでとうございました。

祭儀課 浅香

境内社北辰社例祭を斎行致しました

令和6年4月15日


祭典の結びに記念撮影を行いました

令和6年4月15日午前11時より境内社北辰社例祭が斎行されました。

北辰社に祀られる神様は「天御中主神」と呼ばれる神様であり、『古事記』において高皇産霊神、神皇産霊神と共に造化三神と呼ばれ、天地を創生し、大自然を司る神をして崇められています。

また、厄災を取り除く妙見菩薩の化現としても崇拝されております。そして「北辰」は北極星を意味しているといわれています。

当宮境内社の北辰社の社殿は、奉祝天皇陛下御即位記念境内整備事業の一環として、神明造で新たに造営されました。

令和3年4月15日に遷座祭(旧社殿から新社殿へと御霊を遷す祭典)を斎行した所以から、4月15日を北辰社の例祭日と定め、令和4年より例祭を斎行致しております。

今回の祭典は、責任役員・総代・一般崇敬者の計8名の参列があり、季節外れの暑さの中、祓所にて修祓を受け、玉串拝礼をして頂きました。

大麻と塩湯にてお祓いをします 1年に1度の例祭の時だけ御扉が開かれます
5台の神饌をお供えしました 宮司 祝詞奏上
御神楽奉奏「浦安の舞」 参列者の玉串拝礼

参列の方には撤下品として、御幣と御朱印をお渡しました。この御幣は御祭神の天御中主神に合わせ、自然を連想させる色である緑色を採択しております。

尚、北辰社の前には昨年の馬場整備事業にて建立した鳥居がそびえたっております。真新しい鳥居の色の白さが木々にとてもよく映えているのが印象的です。当宮をご参拝の際は各末社にも是非お参りいただき、馬場整備事業で整備致しました鳥居や馬場石積、竹矢来垣をご覧ください。

祭儀課 浅香

地区世話人会が開催されました

令和6年4月12日


世話人会の締めは直会です。この直会の語らいが大変重要なものとなっております。

令和6年4月12日午後5時30分より、社務所大広間にて地区世話人会が開催されました。

地区世話人会は、大崎八幡宮責任役員・総代・世話人の皆さまにお集まりいただき、前回の地区世話人会から現在までの行事・祭典報告や、今後の神社の予定等について話し合われる重要な場でございます。

今回は、正月から4月までの祭典行事報告と9月に予定されている例大祭の日程について報告されました。例大祭の日程は、この場で開示されたのち、各地区に伝播され、地区の皆様の御協力を仰ぐ形となります。

また、今年度から新たに世話人に就任した方に委嘱状の伝達を行いました。

当宮宮司より委嘱状が手渡されました 国見五丁目の熊谷世話人からの挨拶

そして4月1日付けで入社した新入職員の紹介、昇進した職員の挨拶がありました。

佐藤出仕は仙台の出身で、伊勢の皇學館大学を卒業されました。 神保権禰宜はこの四月から管理課と祭儀課の二足の草鞋でのご奉仕となりました。

大崎八幡宮の夏の時期は、水無月大祓式・厄除祈願大祭・御鎮座記念祭の祭典が責任役員・総代・地区世話人の方々のご協力の下斎行されます。その後は9月の例大祭に向けての準備が本格的に始まりますので、地域の皆様と協力しつつ、進めて参りたいと存じます。

祭儀課 浅香

4月1日 月首祭を斎行いたしました。

令和6年4月1日

境内各所で膨らむ桜の蕾に季節の移ろいを感じる4月1日、月首祭を斎行いたしました。月ごとに斎行されておりますこの神事は日々の大神様のお恵みに感謝し、皇室の益々の繁栄と氏子地区をはじめ世界の平和を祈る神事です。

この度の祭典では今年度の新入職員も参列しました。新たに当宮の鳩子となる佐藤京香さんは遠く伊勢の地、皇學館大学にて学びを修め、神職として奉仕となります。


祭典終了後、宮司より「大崎八幡宮 出仕」を命じる辞令が伝達されました。

佐藤出仕

本年度より出仕としてご奉仕させていただきます、佐藤と申します。日々のご奉仕から学び、成長していきたいと存じます。至らない点も多くあるかとは思いますが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。


社殿前にて辞令を掲げる佐藤出仕

祭儀課 浪打

東北楽天ゴールデンイーグルスの必勝祈願がございました

令和6年3月28日


快晴の下での必勝祈願となりました

令和6年3月28日午前11時30分より、(株)楽天野球団・東北楽天ゴールデンイーグルスの必勝祈願が当宮御社殿にて斎行されました。

東北楽天ゴールデンイーグルスは2004年9月24日に設立され、本年で設立20周年を迎えます。

チーム名の由来は東北地方の世界遺産・白神山地に棲息するイヌワシに因んでいるそうで、球団マスコットは東北の杜出身のイヌワシの男の子の『クラッチ』、イヌワシの女の子『クラッチーナ』、いたずら好きのオウギワシの男の子『スイッチ』の3キャラクターが仲良く活動されています。

絵馬に揮毫する内容を綿密に打ち合わせされていました 修祓
森井代表取締役社長の玉串拝礼 祈願の最後は神酒拝戴となります

今回の必勝祈願では、絵馬に今シーズンの意気込みを記入の後、ご社殿にて、(株)楽天野球団の森井誠之代表取締役社長に玉串拝礼をして頂きました。また、必勝祈願終了後に社殿前にて記念写真を撮影しました。記入して頂きました絵馬は、祭儀棟祈願控所のショーケースに飾っておりますので、ご来社の際は是非ご覧ください。

3月29日のプロ野球開幕戦では、楽天モバイルパークにて埼玉西武ライオンズと対戦されます。東北楽天ゴールデンイーグルスの勝利はもちろんですが、選手の皆様を始め、関係者すべての方々が健康で充実したシーズンを過ごせます事をお祈り申し上げます。

祭儀課 浅香

3月の本殿挙式

令和6年3月23日

大崎八幡の大神様の大前において、3月に挙式を挙げられた方々に掲載許可を頂きましたので、ここにご報告申し上げます。


3月23日 岡田・佐藤御両家

当宮では9月の例祭期間、12月から2月中旬までの繁忙期を除き、国宝に指定された御社殿での神前挙式を受けつけております。ご予約は半年前から受け付けておりますので、ご興味のある方は電話やメールにてお問い合わせください。

3月に当宮にて挙式を斎行された新郎新婦様には八幡様のご加護のもと、お二人の末永いお幸せと、御両家の皆様方の益々のご多幸とご健勝を心よりご祈念申し上げます。誠におめでとうございました。

祭儀課 浅香

駐日スペイン大使館文化担当参事官御一行の正式参拝がありました

令和6年3月18日


御社殿前にて記念写真を撮影しました

令和6年3月18日午前11時より、駐日スペイン大使館文化担当参事官ヘスス・サンツ殿御一行9名が来社され正式参拝を斎行いたしました。

駐日スペイン大使館文化担当参事官御一行は、日本の中でもスペインと特に縁深い仙台の寺社仏閣を訪問するために来仙されたそうで、伊達政宗公が建立された当宮にも足をお運びくださいました。

スペインと仙台は、仙台藩主伊達政宗公が仙台領内でのキリスト教布教容認と引き換えにノビスパニア(メキシコ)との直接貿易を求めて、イスパニア(スペイン)国王およびローマ教皇のもとに派遣した外交使節(慶長遣欧使節)からご縁が始まっています。

当日は前日の陽気と打って変わって、最初は小雪ちらつく天候でしたが、正式参拝が終わるころには快晴となり、天の上の伊達政宗公がこの参拝に対し、お慶びになられているように感じました。

大麻によるお祓い 代表者の玉串拝礼
当宮職員による御社殿の説明 青葉城資料展示館の大沢学芸員による説明

駐日スペイン大使館文化担当参事官御一行は、松島の瑞巌寺や瑞鳳殿、仙台城跡なども観て回られたそうですが、特に当宮が印象深いと仰って下さっていたようです。その理由として、日本も含め世界的な風潮として、文化財等に登録された寺社仏閣の多くは文化財として保護をした上での拝観を受け付けても、実際に祭事で使用する事は稀となっております。当宮は国宝に指定されていながら、日々の御祈祷や毎月の月次祭等の祭典神事をご社殿で斎行しているという事実が「生きている文化財」として強く印象に残ったようでございます。

また、当宮宮司は約30年前にスペインに渡西し、支倉常長が当時のスペイン国王フェリペ3世に奉献したとされる鎧の調査に携わったそうで、当時の資料を手に、現在その鎧がどのようにスペインで守られているのかを尋ねておりました。

参事官に調査を依頼する当宮宮司 参事官サンツ殿と当宮宮司

約1時間という短い滞在時間ではありましたが、御社殿の建築方式や殿内の彫刻・彩色等々、随所に散らばる政宗公の伊達な美意識を堪能していただけたようでして、充実した正式参拝となりました。

「生きている文化財」を後世に遺してゆくためにも、職員一同神明奉仕に励んで参らなければならないと強く感じた交流でございました。

祭儀課 浅香

令和6年能登半島地震 災害支援活動報告

令和6年3月11日~13日

活動概要
期日:令和6年3月11日~13日
支援場所:石川県輪島市 重蔵神社
出向者:宮司以下神社職員5名
活動内容:支援物資搬入、プレハブハウス設置

皆様ご存じの通り、令和6年1月1日午後4時10分に能登半島で発生した「令和6年能登半島地震」では、能登地方を中心にマグチュード7.6、最大震度7を観測したほか、近隣の新潟県では最大震度6弱や5強、富山県と福井県でも最大震度5強を観測しました。また、1月1日の本震以降、余震は3月12日現在で1700回余りを数え、広い範囲で各地に甚大な被害が出ております。

当宮では、この度の震災に際して現地の皆様のために何か出来ることはないか、宮司以下職員が熟慮の結果、現地に支援物資をお届けすることとなりました。

当宮では神社関係者を始め仙台市内外へ広くお声掛けしましたところ、皆様より多くご賛同頂き、食品や日用品など沢山の支援物資の品々をご提供頂きました。加えて当宮にて購入させて頂いたものを含めトラック2台へ品目別に積み込み搬送する事と致しました。

主な行程
3月11日午前8時40分頃、私たちは大神様に道中の安全を祈願し大崎八幡宮を出発しました。

道中、北陸道・米山SAで「東日本大震災」で犠牲となった被災者の皆様への黙とうを捧げ、午後6時頃、富山県高岡市のホテルに到着。翌日の石川県入りの道路状況等の確認を行いこの日の行程を終えました。

3月12日午前8時頃、輪島市へ向け出発し氷見市、七尾市を抜け、正午過ぎに目的地である石川県輪島市に鎮座する重蔵神社へ到着致しました。

輪島市に近づくにつれて路面の亀裂や陥没、地滑りによる崩落など損傷した箇所が増え、通行規制箇所も多くなりました。

重蔵神社に到着した我々が目にしたのは笠木、島木が落下破損した鳥居と、その前の駐車場に設営された炊き出しのテントやコンテナハウスでした。そこでは昼食の支援が行われており、地域の皆さんが列を作っていましたが、私たちはすぐに降雨の中、支援物資の荷降ろし作業を始めました。

品目ごとに指定の保管場所へ荷物を運び、その後、当宮で持参したプレハブハウスを神社駐車場入り口に設置しました。あいにくの雨が降る中での作業でしたが、約2時間ほどで作業は完了しました。作業終了後、重蔵神社の能門亜由子禰宜の案内により神社境内の建物の被害を拝見し、少しお話もお伺いすることができました。

能門禰宜のお話によると、「輪島市の支援が2月末で終了してしまったので、自分たちで生活に必要なものや食事を確保しなければいけない」とのことでした。

神社として地元への支援活動は震災後から行ってこられたそうで3月は炊き出しを重点的に行っており、地元の飲食店の協力を得て大型の冷蔵庫を借り食材を保存し、この日もボランティアの露天商の方が調理を行っていました。

また、栄養士からの指導で水分とタンパク質、野菜を多く摂取できるものを提供するように言われているとのことで今回持参した大量の野菜と豚肉や鶏肉などの食材には大いに喜んで頂けました。

重蔵神社の被害状況としては拝殿が基礎から傷んでおり、左側に大きく傾いてしまった状態となり、今後3年間は大きな余震の発生を考慮して修復工事等を行わず現状のまま放置する予定とのことでした。また、今回の地震で崩壊してしまった拝殿は以前、火災が発生したことがあり、その際は修繕するための予算が確保できず、お寺の部材を再利用した建物だったそうで、構造的にも今回の地震に耐えられなかったようでした。

この他、屋根だけ残り完全に潰れた社務所や斎館、境内の至る所で灯篭などの構造物や倒壊した境内社、神事用の倉庫などが手付かずの状態になっていましたが、幸いにも山車だけは無傷で残ったそうです。本震で山車を格納していた覆屋が傾いたものの広島からのボランティアが提供してくれた重機で覆屋を吊り上げ山車を運び出すことに成功したが、運び出された山車はビニールシートが掛けられ野晒しになっていました。

(写真右奥の建物が余震で倒壊した覆屋) (覆屋から運び出した山車)
(傾いた重蔵神社拝殿) (倒壊した灯篭)

現在、重蔵神社の氏子さんは約1,000戸ほどいらっしゃるそうですが、今回の地震で引っ越しをされる方々も出てくると予想され、神社を再建できても氏子さんが半分以下になると神社運営が難しくなると話されていました。それでも、4月5日には現在、ご神体を預かって頂いている金沢市内の神社をお借りして春祭りを斎行し、氏子区域を子ども神輿が巡行する予定だそうですが春祭りの予算が足りず現在工面するのに苦労しているとのことでした。

能門禰宜は震災を経験して感じたこととして、全国から多くの支援物資を頂いたが移動させる手段がなく困られたそうでフォークリフトの免許を持っていることや軽トラックを持っていることも災害への備えなのかもしれないと話されておられました。

以下、この度の当宮の災害支援活動へご賛同頂き、支援物資をご提供頂きました皆様です。
ご協力頂きましてありがとうございました。

No. 団体名・氏名
1 淺香 宗利
2 熱日高彦神社 黒須 悠
3 仙台北RC 池田クリニック 綿谷 秀弥
4 (株)伊藤園
5 仙台北RC AIG損害保険(株)
6 及川 敬子
7 (株)オイタミート
8 (有)大友貸ふとん店
9 仙台北RC 鹿島建設(株)
10 仙台北RC (株)カメイ商事 佐藤 糺
11 工藤 良博
12 コカ・コーラボトラーズジャパン(株)
13 西城 麻実子
14 サイデック(株)
15 (株)斎テント
16 総代 佐藤 幸二
17 総代 佐藤 信一
18 (株)佐勘金物店
19 (株)白松がモナカ本舗
20 仙台北RC 鈴木工業(株)
21 炭のたかやま
22 仙台北RC (有)清山社 横山 洋平
23 仙台北RC (株)関・空間設計 渡邉 宏
24 仙台北RC 大和証券(株) 渡辺 小雪
25 責任役員 千田 文彦
26 (株)ヌマタ食品流通センター
27 仙台北RC (株)バイタルネット
28 日野 美咲
浅香 光莉
29 日野 康子
30 ファミリーストアたくみ
31 仙台北RC 富士フイルム
ビジネスイノベーションジャパン(株)
32 ヘルスマート フタミ薬局
33 総代 星山 己知郎
34 仙台北RC ホテルJALCITY 阿部 毅
35 宮城縣神道青年協議会
36 仙台北RC事務員 毛利 純子
37 総代 森 和男

(五十音順・敬称略)

被災地の一日でも早い復興と現地の皆様のご健勝を職員一同、ご祈念申し上げます。

大崎八幡宮 社務所

向山愛宕神社の鎮火祭に参列して参りました

令和6年3月4日


鎮火祭が斎行された愛宕神社の御社殿

令和6年3月4日午前11時より、仙台市太白区向山4丁目に鎮座する愛宕神社にて斎行された鎮火祭に、当宮より2名の神職が参列して参りました。

愛宕神社は仙台駅より南へ約3.5km、 仙台城址より南東へ約2.5kmに位置し、東に太平洋、西に蔵王連峰、 南に大年寺山(伊達家四代以降歴代霊廟) 、北に栗駒山、眼下は清い流れの広瀬川を望み老杉茂る景勝の地、愛宕山に主祭神軻遇土神のほか十二柱の神々をお祀りされています。現在の社殿は慶長8年、藩祖政宗公千代城に入城と同時に御造営になり御遷座されたそうです。

由緒は古く羽州米澤に御鎮座になられ、天正19(1591)年 藩祖伊達氏十七世政宗公が、米澤より陸奥國玉造郡岩出山に移るに際して、社も岩出山に御遷座、慶長8(1603)年政宗公の仙台入府に合わせ社も一時国分荒牧村(現元寺小路)に仮遷座を行い、同年仙台城や城下を一望できるこの愛宕山に御社殿を御造営になられ、御遷座申し上げ、誓願寺を別当寺とし、合わせて5貫720文を寄進されております。以降藩内の安全を祈願するなど、とくに火防の祭は城下挙げての盛大な祭りが行われたといわれております。

鎮火祭とは神代の昔に、荒ぶる軻遇土神(火の神)の災いを防ぐ方法として、神々が水、川菜にて鎮めた故事による祭典でございます。軻遇土神を祀る愛宕神社では、旧正月の24日にあたる日に火の災禍を鎮める特別な神事として代々継承されており、特別な神饌として「鮑」や「芹」が供されるのが特徴で、2時間かけて祭典が斎行されています。

この度の祭典には当宮の神職2名が勉強の為に参列して参りました。以下感想でございます。

【浪打権禰宜】
「愛宕さんの鎮火祭」、と以前より何度も耳にしており興味を持っていたため、今回の神事に参列できたことは大変貴重な機会でありました。当日受付を済ませると、受付のすぐ横にある机の上にはなかなか間近で見られることができない鎮火祭神饌・注連縄が並べてありました。奉仕する神職以外は近くで見られないと思っていたため大変印象に残っております。神事斎行中は奉仕神職また伶人の一挙手一投足、また殿内舗設に至るまで注視しておりました。また参列氏子崇敬者の皆様が静かに奉仕神職の姿を見つめるさまから、この神事がいかに地域に根付き防火意識を高めていることに繋がっているかが伺えました。

この度の参列からはとても良い刺激を受けつつ、仙台市の魅力をまた一つ知ることができました。

鎮火祭には芹や雉など珍しい神饌がお供えされます。(写真:向山愛宕神社提供)

【浅香権禰宜】
この度は特殊神事である鎮火祭の参列の機会を頂戴し、他社の祭典に参列できる機会はそう多くはございませんので、祭員の動きや社殿の装飾、その他神饌・祭器具に至るまで見聞きする物全てが新鮮でございました。中でも、参列者全員が玉串拝礼を行うという祭典の流れは、参列者の防火の念を強くする事に繋げているように感じました。参列者として見た祭典の全容や気付きは、今後の祭典奉仕の際に活かして参りたいと思います。

各社様々な祭典や催しを斎行されておりますので、当宮の職員も積極的に参列し勉強を重ね、斯界の発展に寄与できるよう精進して参りたいと存じます。

祭儀課 浅香

役員総代懇親会が開催されました

令和6年2月29日

令和6年2月29日午後5時30分より、八幡町の笹鮨にて令和5年度の役員総代懇親会が開催されました。

当宮の役員総代懇親会は、日頃の役員総代会等々では中々話す事のない事柄や、公の場を離れたからこその本音、役員総代間ひいては職員との関係をより深めるために凡そ30年前より定期的に開催されてきました。

本年度は、新型コロナウイルス感染症も5類に移行したこともあり、当宮から宮司以下職員4名も列席させて頂き、責任役員総代と併せ合計16名での懇親会となりました。
また、会場となった笹鮨も当宮の世話人として、また各種直会で寿司の出前の依頼をする大変縁のある飲食店でございます。

乾杯の音頭は早坂責任役員でした 職員も一緒にお食事やお酒を頂戴しました

開催日の2月29日は4年に1度の閏年の「おまけの日」ということや、野球の大谷翔平選手のご結婚、また、3月半ばに予定されている当宮の能登半島地震被災地支援活動など、話題は多岐に渡り、終了予定時刻を大幅に超過しての大変有意義なひと時でございました。

そして懇親会は、伝播八幡雀踊り保存会保存会の会員である北田総代の音頭の下、伊達の一本締めで中締めとなりました。

伊達の一本締めを一先ず練習します 息の合った伊達の一本締めができました

今後とも地域の皆様方のご理解を賜わりつつ、責任役員・総代・世話人の方々と協力して、国宝の大崎八幡宮を護持し、地域繁栄に貢献していけますよう、職員一同励んで参りたいとの思いを再確認できた役員総代懇親会でございました。

祭儀課 浅香

天長祭を斎行いたしました

令和6年2月23日

去る2月23日午前10時より雪解けが残る境内を祭員が参進し、社殿にて天長祭を斎行いたしました。2月23日は国民の祝日となっておりますが今上天皇の御誕生日であり、「天長祭」はその天皇陛下の御誕生をお祝いする日としてお祭りが行われます。大崎八幡宮でも天長祭に御神前に今上陛下の御安寧をお祈りする祭典をご奉仕致しました。

奈良時代光仁天皇の宝亀六年(775年)に初めて行われました。また、戦前では天皇陛下の御誕生日は「天長節」と言われ、新年、紀元節、明治節と合わせ四大節と言われておりました。

参進
献饌

 祭典斎行後には遥拝所にて皇居を遥拝いたしました。祝日ということもあり、お参りにいらした大勢の方々が祭員に合わせ遥拝されておりました。

天皇陛下御誕生日をお祝い申し上げ、日本ひいては世界の安寧をご祈念申し上げます。

祭儀課 浅見

祈年祭を斎行いたしました

令和6年2月17日

去る2月17日「祈年祭」を斎行いたしました。

祈年祭は神々に今年の五穀の豊穣をお祈りする予祝(予祝とは予めお祝い申し上げる詞を述べる事で未来を定める祈りの形の一つ)の意味があり、秋に収穫を感謝する「新嘗祭」と対になるお祭りです。

祈年祭とは「としごいのまつり」と呼ばれ、起源は極めて古く7世紀後半の『延喜神明帳』には全国2861社で行っていた記録が残っております。

農耕文化を大切にしてきた祖先の方々は神々への「祈り」「感謝」の心がこのようにお祭りを通し、今を生きる私達に受け継がれています。

祭員 参進 献饌
祝詞奏上 御神楽「浦安の舞」奉奏

この年が祭典の意義通り五穀豊穣、産業発展いたしますよう祈念いたしました。

また、今年も祈年祭に合わせ新年度採用の職員1名に参列して頂きました。祭典斎行後は装束の採寸や寸法を確認し、新年度に向け準備を進めました。

祭儀課 浅見

能登半島地震支援金にご協力頂きありがとうございました。

令和6年1月2日~2月29日

1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登半島で最大震度7の揺れを観測する地震が発生しました。建物の倒壊や津波の被害、それに地盤の隆起も確認されています。震源は石川県能登地方で深さは16キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.6でした。阪神・淡路大震災を起こした地震や熊本地震のマグニチュードは7.3だったので、それよりも大規模な地震ということになります。

この地震では、震度7の非常に激しい揺れを石川県志賀町で観測したほか、震度6強を七尾市や珠洲市、穴水町で、震度6弱を中能登町と能登町、新潟県長岡市でも観測しました。さらに、当時は震度の情報が入電されていなかった震度計のデータを気象庁が分析した結果、輪島市でも震度7の揺れを観測していることが分かりました。また、気象庁によると、石川県で震度7を観測するのは観測史上初めてだそうです。

気象庁は、今回の一連の地震活動を「令和6年能登半島地震」と名付けました。その後も地震が相次ぎ震度1以上を観測する地震は1月1日の地震発生から1か月で1500回を超えている状況です。 大崎八幡宮では震災発生翌日からご社頭に募金箱を設置し、ご参拝の皆様に支援金を募ってまいりましたので、以下の通りご報告申し上げます。

能登半島地震支援金御芳名
(五十音順・敬称略)

氏名/会社名 住所 氏名/会社名 住所
赤間 学 宮城県富谷市 秋葉 由美子 仙台市青葉区
跡辺 良子 仙台市青葉区 阿部 知絵 宮城県石巻市
阿部 敏征 宮城県富谷市 阿部 嘉明 仙台市青葉区
阿部 みさ代 仙台市宮城野区 荒 寛奈 宮城県亘理郡
荒 舞香 仙台市青葉区 五十嵐 準 仙台市青葉区
池田 絵美 宮城県名取市 池田 雅人 宮城県名取市
石岡 恭一 秋田県山本郡 石岡 真由美 秋田県山本郡
一戸 斉 仙台市宮城野区 伊東 祥子 仙台市太白区
伊東 俊哉 東京都品川区 伊藤 幹雄 宮城県大崎市
伊東 靖子 仙台市青葉区 猪苗代 繁美 仙台市若林区
今井 辰徳 仙台市宮城野区 今井 藍 仙台市宮城野区
荒巻及川歯科医院 仙台市青葉区 岩澤 利哉 秋田県大館市
植田 和幸 仙台市青葉区 内海 博文 宮城県宮城郡
遠藤 一則 仙台市若林区 遠藤 京介 仙台市青葉区
遠藤 信二 仙台市太白区 及川 博勝 宮城県登米市
大澤 寛子 仙台市若林区 大関 ほのか 仙台市青葉区
大塚 昭 仙台市青葉区 大月 弥優 東京都世田谷区
大月 三和 東京都世田谷区 大友 かずえ 仙台市青葉区
大友 良一 仙台市若林区 大森 健太郎 仙台市若林区
大山 祐典 仙台市泉区 岡﨑 久子 大阪府堺市
岡田 三枝 仙台市青葉区 岡田 ゆりえ 仙台市青葉区
小野 里美 仙台市若林区 小野寺 亘 宮城県気仙沼市
小野 朝義 宮城県名取市 小野 日香里 仙台市青葉区
小野 英美 仙台市青葉区 片岡 薫 仙台市青葉区
片岡 るり子 仙台市青葉区 勝倉 瑚子 仙台市青葉区
兼子 敦 宮城県亘理郡 兼子 信幸 東京都世田谷区
鎌田 真弓 仙台市青葉区 上島 洋輝 宮城県富谷市
亀山 美喜子 仙台市泉区 川上 とも 仙台市泉区
川上 倫子 仙台市太白区 川上 光洋子 仙台市泉区
菅野 祥太 仙台市太白区 菅 晴美 仙台市青葉区
菊地 秀之 秋田県大仙市 𠮷川 巧真 仙台市泉区
木下 君江 仙台市太白区 木下 照子 仙台市太白区
木下 正康 仙台市太白区 黒川 ひとみ 仙台市青葉区
黒﨑 浩行 神奈川県横浜市 黒澤 慎吾 仙台市泉区
黒澤 洋子 仙台市青葉区 郡山 寿美枝 仙台市青葉区
小林 忠雄 仙台市青葉区 小宮山 豊子 仙台市太白区
是枝 隆二 仙台市太白区 近藤 淳 東京都江東区
近藤 延之 仙台市太白区 今野 七海 仙台市太白区
今野 徳美 宮城県富谷市 今野 隆一 仙台市泉区
齋藤 一朗 仙台市太白区 斉藤 憲史 仙台市青葉区
齊藤 さえ子 仙台市泉区 斎藤 智浩 仙台市青葉区
榊枝 弘勝 仙台市青葉区 酒田 千鶴子 仙台市青葉区
桜井 政夫 仙台市太白区 櫻井 道子 仙台市青葉区
佐々木 啓一 仙台市青葉区 佐々木 幸子 仙台市青葉区
佐々木 晴香 仙台市青葉区 佐々木 英夫 仙台市泉区
佐々木 祐子 仙台市青葉区 佐藤 香織 仙台市青葉区
佐藤 和江 福島県相馬市 佐藤 桂子 仙台市太白区
佐藤 茂 仙台市泉区 佐藤 千代子 仙台市泉区
佐藤 徹 仙台市青葉区 佐藤 寿幸 仙台市泉区
佐藤 雅子 仙台市若林区 佐藤 真実 仙台市若林区沖野
佐藤 稔 仙台市若林区沖野 佐藤 洋子 宮城県名取市
佐野 宏行 仙台市青葉区 塩原 政也 宮城県宮城郡
志釜 明日歌 仙台市宮城野区 篠田 雅男 仙台市青葉区
志村 耕一 仙台市青葉区 東海林 徳吉 仙台市青葉区
白井 睦 仙台市青葉区 菅原 淳 仙台市泉区加茂
菅原 いづみ 仙台市青葉区 菅原 由紀夫 仙台市青葉区
鈴木 ひさ子 仙台市若林区 鈴木 茉奈加 仙台市若林区
須和部 洋子 宮城県大崎市 関川 英三 宮城県富谷市
関谷 朝子 仙台市若林区 曽我 祐子 宮城県富谷市
平 明彦 仙台市泉区 平 紗耶 仙台市泉区
平 静江 仙台市泉区 平 真耶 仙台市泉区
髙橋 空治 仙台市太白区 髙平 悦子 仙台市泉区
竹島 俊幸 仙台市泉区 谷田 一美 仙台市泉区
千田 絹子 仙台市宮城野区 千葉 幸弘 仙台市太白区
土田 博美 宮城県富谷市 土田 よしえ 宮城県富谷市
豊原 辰幸 仙台市青葉区 中野 桜花 仙台市青葉区
中野 寿文 仙台市青葉区 長濱 洋平 仙台市青葉区
中林 麻恵 仙台市青葉区 中村 明日香 仙台市青葉区
中村 洸凱 宮城県角田市 中村 富俊 宮城県角田市
中村 誠子 宮城県角田市 中村 竜一 仙台市泉区
成田 慎弥 仙台市青葉区 二階堂 美由紀 埼玉県和光市
西田 瞳 仙台市青葉区 二瓶 礼 仙台市青葉区
野村 慎一郎 仙台市青葉区 長谷 博美 仙台市青葉区
長谷部 照子 宮城県富谷市 早坂 光司 宮城県栗原市
林 陽子 福島県南相馬市 原島 仙巳 宮城県柴田郡
半沢 美穂子 仙台市泉区 半沢 康弘 仙台市泉区
(株)平柳断熱工業 宮城県富谷市 府川 裕光 宮城県多賀城市
藤並 美弥子 愛知県丹羽郡 渕 敬久 仙台市若林区
前川 純子 千葉県館山市 前田 美保子 青森県十和田市
松浦 裕樹 仙台市泉区 松澤 和子 仙台市青葉区
松原 成子 仙台市太白区 三浦 絵美 宮城県角田市
三田地 泰子 仙台市青葉区 村上 浩一 仙台市青葉区
村上 秀子 宮城県名取市 永田 克宏 愛知県常滑市
毛 萩雅 仙台市青葉区 森本 久実 東京都多摩市
門前 琴音 仙台市若林区 谷津 裕 仙台市宮城野区
山形 純 宮城県富谷市 山形 美恵子 宮城県富谷市
山川 雅子 仙台市若林区 八巻 かず子 仙台市青葉区
山口 廣己 仙台市泉区 山田 晴美 仙台市青葉区
横山 優子 仙台市青葉区 渡邊 麻美 宮城県塩竈市
渡辺 啓介 仙台市太白区 渡辺 聡 仙台市青葉区
渡邊 宏晃 宮城県加美郡 渡邉 博幸 仙台市青葉区

その他某氏 292件 合計420件

本支援金に関しましては、宮城県神社庁仙台支部を通し、被災地域の神社復興支援に使用させていただきますことを申し加えます。

また、大崎八幡宮では、災害支援金として支援金を募ると共に、物資の支援、長期的な支援等々も行う予定で計画を進めている最中でございます。被災地域の皆様の安全と健康、そして一日も早い復興をお祈り申し上げます。

おこころざしを賜りましたすべての皆様に大崎八幡大神様の御加護のもと、弥益々のご多幸とご隆昌をお祈り申し上げます。

祭儀課 浅香

節分厄除祈願祭・節分祭撒豆式が斎行されました

令和6年2月3日


(株)三倉産業殿よりご奉納頂いた福豆が入った撒豆式の一升枡

令和6年2月3日午前10時より御社殿にて節分厄除祈願祭、午後3時から御社殿にて節分祭の神事、神事終了後には社殿前にて撒豆式、午後4時から馬場の特設舞台より福物撒豆式を斎行致しました。

節分祭とは、厄を祓い新春を迎える神事で、現代では立春の前日を指します。

また、節分と言えば豆撒きが連想されますが、それは大祓の日の夜に、災厄の元凶となる鬼を祓う為に宮中で行われていた追儺という儀式からきております。

豆を撒くようになったのは、宮中より民衆に広まった室町時代といわれています。大豆の豊かな生命力が鬼を追い払うという信仰に繋がり、豆(炒り豆)を撒くようになったそうです。生の豆を撒かないのは、豆の芽が出ると災いが広がるという考えからと伝えられています。そしてその豆(炒り豆)の活力を頂戴し、歳の数だけ食べると一年間無病息災であるという意識が浸透して、厄年のお祓いと新春を迎える神事として定着しました。

当宮での節分祭の始まりは、東一北振会(現:一番町四丁目商店街振興組合)の皆様の存在でした。八幡町出身の加藤英三郎氏は商店会役員様の多くが戌年生まれという事で商店会の皆様に声掛けを行い、昭和22、23年ごろより戌年生まれの守護神且つ仙台総鎮守の当宮へ、毎年参拝されておりました。

時がたち戦後の混乱期も落ち着いたとはいえ、青少年育成の機運も未熟な時代に「子ども達に野球ボールの一つでも配れれば」との思いから当宮及び氏子総代との協議の末、昭和33年(戌歳)より「大崎八幡宮節分祭」を斎行することとなりました。

本年の2月3日は土曜日ということもあり、初の試みとして、午前10時より節分厄除祈願祭を斎行致しました。節分という行事や厄年のお祓いをより身近に、より敷居を低くし、多くの方にご参加頂けるよう半年前より会議を重ねて斎行に至りました。

大麻にて参列者のお祓いをします 参列者の祈願木札を大前にお供えします
参列者の玉串拝礼 総勢19名での撒豆式となりました
当宮の澁谷総代の道彦により、掛け声が唱和されます 皆様のいい笑顔が境内に広がって行きました

また午後3時より御社殿にて節分祭撒豆式が斎行されました。節分祭撒豆式は55名の方にご参列頂きました。参列者は裃を着用し、一年の無病息災を祈りつつ、境内にお集まりいただいた方々へのお福分けのお手伝いをしてくださいます。

神事の中では、福豆を含む10台の神饌のお供えや宮司の祝詞奏上、また、弓と鏑矢を用いて弦を鳴らし、鬼を追い払う鳴弦式や、御神楽「萬代の舞」の奉奏、振り鈴の儀、玉串拝礼などが行われました。

鳴弦式の様子 御神楽奉奏 萬代の舞
振り鈴の儀 宮司 玉串拝礼

引き続き、社殿前にて撒豆式を執り行いました。祭典の参列者と宮司以下祭員6名が当宮の焼印が入った一升枡から福豆を撒きました。

鬼が出現するのも当宮の慣わしです 約20㎏の福豆が撒かれました

その後、馬場特設祭場にて、福物撒豆式が執り行われ、こちらも大盛況でございました。「福は内、福は内、鬼は外、鬼は外、天打ち、地打ち、四方打ち、鬼の目ん玉ぶっつぶせー」とかけ声が掛けられて撒かれる当宮の習わしです。本年はお菓子やアンパンの他に、きのこやポケットティッシュなど、様々な福物が撒かれました。

また、撒かれた福物の中には、大当たりと書かれたシールの付いているボールがあります。そのボールは、福物撒豆式終了後に大当たり福物と引き換えできるようになっており、知る人ぞ知る当宮の節分祭の目玉でございます。

加藤義永刃物店 加藤義靖殿の掛け声にて福物が撒かれました マイナビ仙台レディースの選手もご参加くださいました
加藤義永刃物店 特設舞台内も福物を撒くのに大忙しです 大当たり福物の1等は角スコップでした

本年も多くの崇敬者様より福物をご奉納頂きました。この場を借りまして心より御礼を申し上げます。以下、福物奉納者御芳名でございます。

福物奉納者御芳名
(株)秋江 殿 (株)阿部 殿 (株)岩崎石材工業
(株)植耕 殿 (有)オーケーコミュニケーションズ 殿 (株)大槻装束店 殿
柏葉 祐志 殿 (株)くじらもなか本舗 殿 (株)晃和ディスプレイ 殿
コカ・コーラ ボトラーズジャパン(株) 殿 (株)小西美術工藝社二戸支社 殿 (株)佐勘金物店 殿
(有)桜井 殿 (株)櫻井防災 殿 佐藤 幸二 殿
(株)三愛工芸 殿 (株)三宝社 殿 (株)七十七銀行八幡町支店 殿
清水建設(株)東北支店 殿 仙台トヨペット(株) 殿 (学)角川学園 殿
東和奉産(株) 殿 富谷 正雄 殿 奈良近畿戎協同組合 殿
板東 久訓 殿 福興電気(株) 殿 (有)ホズミ 殿
本郷だるま屋 殿 (株)マイナビフットボールクラブ 殿 (株)丸井紙店 殿
(株)マルエス技研工業所 殿 三倉産業(株) 殿 (株)湊 殿
杜の都信用金庫八幡町支店 殿 (株)ユーカワベ 殿

伝統文化の継承が我が国の更なる発展につながりますことをご祈念申し上げます。

祭儀課 浅香

新年雀踊り奉納演舞がありました

令和6年1月28日


奉納演舞終了後に記念撮影をしました

令和6年1月28日午前11時より、「ハネコ踊り保存会」「伊達雀」の2祭連による雀踊りの奉納演舞が行われました。

仙臺の伝統芸能である雀踊りは八幡宮のお膝元、石切町が発祥といわれ、その系譜を辿るのが「ハネコ・はねこ」です。江戸時代から舞われる雀踊りは、今では幼稚園、小学校の授業でも取り入れられており、仙台市民にとってはそのお囃子を聞くと体がつい踊ってしまうものだそうです。

当日は天候にも恵まれ、大安の日曜日ということもあり、多くの参拝者が見守る中、元気一杯に雀踊りを舞われておりました。

最初に修祓を受けます ハネコ踊り保存会 代表 加藤晴美殿の玉串拝礼
伊達雀 代表 清本多恵子殿の玉串拝礼 ハネコ踊り保存会の皆様
伊達雀の演舞 お囃子部隊も雀踊りの大事な一翼です

本年も「ハネコ踊り保存会」、「伊達雀」の皆様、また、ご関係の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

祭儀課 浅香

新年正式参拝がございました

令和6年1月27日

令和6年1月22日、宮城県岩沼市に鎮座する竹駒神社宮司の村田守広殿、1月27日には宮城県塩竃市に鎮座する志波彦神社鹽竈神社宮司の鍵三夫殿による新年の正式参拝がございました。

竹駒神社 正式参拝
志波彦神社鹽竈神社 正式参拝

例年、県内別表神社への新年のご挨拶としてお参り頂いております。

本年もお陰様を持ちまして大きな混乱もなく過ごせました事を各社が報告し、これからも皆様にお参り頂きますよう、御祭神のご加護に祈りを捧げて頂きました。

また、昨年末に完成した神酒所も新春の御祈願の新たな顔となりました。檜の真新しい香りと色目が素晴らしい神酒所となっており、随所に大工の方の仕事の細やかさや丁寧さを伺うことが出来ます。

本年も多くの方にご参拝頂けますよう、神明奉仕に務めて参りたいと存じます。

祭儀課 浅香

令和6年1月26日「文化財防火デー」消防訓練実施

令和6年1月26日

去る令和6年1月26日、仙台市青葉消防署以下各出張所や当宮役員総代世話人、宮司始め職員等総勢50名が参加し文化財防火デー消防訓練を実施致しました。

当日は社殿西側杉林から出火を想定し、消火器・消火栓を用いて初期消火、参拝者の避難誘導、社殿内の重要物搬出、放水銃を用いて社殿への延焼防止の各訓練を行いました。

以下時系列順の訓練内容

午前10時45分 社殿西側杉林からの出火を職員が発見し、社務所・祭儀棟へ報告。【写真①
午前10時46分 119番通報、境内放送、職員による初期消火準備
午前10時47分 消火器による初期消火【写真②
午前10時48分 消火器による初期消火【写真③
午前10時49分 各消防隊到着、参拝者避難誘導・社殿内重要物搬出【写真④
午前10時54分 放水銃使用前の安全確認
午前10時55分 放水銃起動、各消防隊による放水【写真⑤】【写真⑥
午前10時58分 放水銃停止 訓練終了
閉会式【写真⑦

閉会式では当宮宮司より1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」について触れ、輪島の朝市が地震後の火災により深刻な被害が出たことを踏まえ、「文化財を護る立場として消防隊の到着前に行う自衛消防の重要性を改めて痛感致しました、今後も定期的な自主訓練を行い、不測の事態に備える必要があります」と挨拶。

現場にて視察していた仙台市文化財課の職員や青葉消防署の署員からも「大規模災害時には消防隊の到着が遅れる可能性もありますので消火栓・放水銃を用いてこれからも備えてください」と高評をいただきました。

今後の当宮自衛消防隊訓練の内容に職員数名不在時や深夜帯の対応など、不測の事態を取り入れた形で実施していく所存です。

「社殿西側杉林で火事です!」と無線機にて報告する職員【写真①】 消火器を用いて担当職員による初期消火訓練【写真②】
担当職員による遠隔操作により起動させた消火栓を用いての放水訓練【写真➂】 社殿内部から重要物を運び出す当宮役員総代【写真④】
当宮自動放水銃と各消防団による一斉放水【写真⑤】 当宮自動放水銃合計6基による社殿及び長床延焼防止放水【写真⑥】
閉会式の様子【写真⑦】

【文化財防火デーについて】文化財防火デーの制定は文化庁によると、昭和24年1月26日に現存する世界最古の木造建造物である法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂が炎上し、壁画が焼損したことに基づき、1月26日を文化財防火デーとして定めております。

庶務課 石垣

第48回大寒禊研修会に参加して参りました

令和6年1月20日


夜明けとともに威勢の良い声が浜辺に響きます

令和6年1月20日午前6時30分頃より、宮城郡七ヶ浜町菖蒲田浜において宮城県神道青年協議会主催の第48回大寒禊研修会が開催されました。当宮より、宮司以下神職2名の合計3名が現地に赴き、職員1名が禊行に参加しました。

禊は、伊佐那岐命が黄泉の国にいる妻の伊佐那美命の元へといった後に、死者の国である黄泉の国で受けた穢れを祓うため、筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原で禊祓をしたことから始まっています。その禊祓では多くの神々がお生まれになり、最後に目を濯いだとき天照大神が誕生されました。

現在、神社本庁が定める禊行法では、実際に水を浴びて身を清める前に、鳥船行事、雄健行事、雄詰行事、気吹行事を行います。

鳥船行事

第一段
左足を前に踏み出し、両手を握り前に突き出し、船を漕ぐように引き寄せる。前に突き出すときに「イーエッ」、引き寄せたときに「エーイッ」と唱える。

第二段
第一弾と同じく、舟を漕ぐように前後に身体を動かす。前に突き出すときに「エーイッ」、引き寄せたときに「ホ」と唱える。

第三段
第一弾と同じく、舟を漕ぐように前後に身体を動かす。前に突き出すときに「エーイッ」、引き寄せたときに「サ」と唱える。
寒さを吹き飛ばすように身体を動かします。

雄健行事

足を肩幅に開き、両手を腰に当てて、道彦(先導)の発声に続き、「生魂・足魂・玉留魂」と唱える。

雄詰行事

左足を前に踏み出し、左手は腰に当てて、右手で剣の形を作る。右手を眉間に当てて、「国常立命」と叫ぶ。「イーエッ」の気合とともに右手を斜め左に切りおろし、両足を合わせる。「エーィッ」の気合とともに右手、右足を戻す。(3回繰り返す)目の前を祓うように切ります。

気吹行事

両手を広げて足を肩幅に開き、身体全体を使って深呼吸(3回繰り返す)
身体を動かした後は深呼吸をして呼吸を整え、精神を集中させます。

各行事の後はいよいよ海に入ります。伊佐那岐命の禊は海中で行ったとされ、水と塩をもって穢れを除いたそうです。海中では大祓詞を皆で奏上し、知らず知らずのうちに身に付いてしまった穢れを祓います。

小走りで海に入っていきます 朝焼けの中、海中で大祓詞を1巻奏上します

以下、参加した神職2名の感想です。

浪打権禰宜
今回の大寒禊が初めての参加で、朝焼けに染まる菖蒲田浜の澄んだ空気の元、皆様の無病息災を祈念しました。
年始に発生した能登半島を震源とする大地震で被災された方々の事を思い、より一層気を引き締めて禊に臨むことができました。

浜から陸地に戻り、自然と拍手が巻き起こった時の達成感は何とも言えないものがありました。

浅香権禰宜
「大寒禊」という行事は当宮に奉職してより、上席の神職や歴代の仕女方から様々なお話を伺っていたものでした。実際に現場で大寒禊を見学し、記録写真を撮影させて頂きましたが、厳しい寒さの中でやるからこそ、気迫と精神力の結晶を感じる行事だと思いました。

最後に参拝をしました 若人の雄姿を拍手で見送りました

神道の行事は様々なものがありますので、今後も多くの研修に参加し、心技体の揃った神職になれるよう精進してまいります。

祭儀課 浅香

令和6年松焚祭が斎行されました

令和6年1月14日


点火された後の松焚祭祭場の様子

令和6年1月14日夕刻、仙台市無形文化財「松焚祭」を執り行いました。当日は、天気が良く多くの参拝者が参道を埋め尽くす中、午後4時30分の祝砲と共に祭典が始められました。

この神事は、1月1日午前3時に斎行した歳旦祭にて火打石を用い宮司の手により鑽り出された忌火を、斎場に集められ堆く積み上げられた門松や古神札、正月中に玄関等に掲げられていた注連縄などに移し、神々に元の場所へと御帰り頂くという正月締め括りの神事でございます。

また、当宮の松焚祭は県内各地で行われている「どんと祭」の原形とされ、仙台市無形民俗文化財となっており、この御神火にあたると1年間無病息災で暮らす事ができると言われております。

修祓にて参列者をお祓いします 宮司 祝詞奏上
参列者の玉串拝礼 宮司より松明に忌火が分けられていきます
松明の忌火にて古神札をお焚き上げします 古神札が焼納されていく様子

この古神札をお焚き上げする忌火は自然鎮火されるまで関係者各位が見守り、今年は1月16日の降雪により例年より少し早いお収めとなりました。

そして当宮では、「裸参り」も行われる習わしがあり、今年は、71団体1401名の皆さま方の参拝を頂きました。裸参りとは、古くはこの冬の寒さが厳しい時期に仕込みに入る酒杜氏が、醸造安全、吟醸祈願の為に参拝したのが始まりとされ、江戸中期にはすでに定着していたといわれています。

現在は、仙台市内外より老若男女、国籍問わず白鉢巻、白さらしの姿で多くの方がこの裸参りに臨みます。

含み紙を咥え御社殿を目指します 社殿にてお祓いを受けます
素焼きの単盃にて神酒拝戴を行います 御神火を周回する様子

皆様の今年一年の無病息災・家内安全をご祈念申し上げます。

祭儀課 浅香

ベガルタ仙台の必勝祈願を斎行しました

令和6年1月12日


社殿前にて記念撮影をしました

令和6年1月12日午後2時30分より、御社殿にてベガルタ仙台の必勝祈願が斎行されました。

ベガルタ仙台は、日本の宮城県仙台市を中心とする宮城県全県をホームタウンとする、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するプロサッカークラブです。また、本年は創立30周年の節目の年でもあるそうです。

チーム名の「ベガルタ」は、仙台七夕にちなんで七夕の「織り姫」と「彦星」とされる星の名前、「ベガ (Vega)」と「アルタイル (Altair)」を合わせた造語となっています。チームカラーはゴールド(ベガルタゴールド)だそうです。これは流星の色であると共に、宮城県が日本最初の黄金の産地である事が理由となっているそうです。

当日は新春の清々しい空気の中での必勝祈願となりました。

表参道を粛々と進みます 控所にて大絵馬に揮毫して頂きました
ベガッタ君とルターナちゃんも大絵馬に揮毫してくれました
斎主 必勝祈願祝詞 奏上 代表選手の玉串拝礼
仮設賽銭箱の前でお参りをしました

本シーズンの初戦は、2月23日に行われる大分トリニータとの対戦になる模様です。選手の方々が怪我なく最高のプレーが出来るよう、また関係各所の皆様方におかれましてもご健康並びにご多幸ありますようご祈念申し上げます。

また、ベガルタ仙台の皆様にご記入いただいた大絵馬は長床通路にて展示しておりますので、ご来社の際は是非ご覧ください。

祭儀課 浅香

元始祭を斎行致しました

令和6年1月3日

令和6年1月3日午前9時より元始祭を斎行しました。元始祭とは宮中祭祀の一つであり、毎年1月3日に天皇陛下が自ら主宰する親祭で皇位の元始を祝ぐ(読みは「ほぐ」)儀式です。当宮では、これに合わせ祭典を斎行致しました。冬晴れの穏やかな朝ということもあり、当日の境内は朝早くから初詣のご参拝で多くの人々で賑わっておりました。当宮責任役員の皆様には紋付袴姿でご参列頂き、祭典は滞りなく執り納め致しました。

初詣の参拝者で賑わう表参道を宮司以下祭員と責任役員・氏子総代が参進する様子
社殿前で記念撮影

祭典終了後に社務所大広間にて直会を行いました。直会では、水洗いし乾燥させた洗米とお屠蘇(読みは「おとそ」)を振る舞う習わしがあり、直会参列者は神職からまず洗米を数粒ほど掌に載せてもらい口に含み、噛み砕きながら食べます。次に素焼きの単杯にお屠蘇を注いでもらい飲むという手順で行います。

歳旦祭並に松焚祭採火式を斎行致しました。

令和6年1月1日

あけましておめでとうございます。謹んで新年のお慶びを申し上げます。

扨、去る1月1日午前3時、歳旦祭並に松焚祭採火式を斎行致しました。この神事は新年を迎えられたことを祝い、皇室の益々の弥栄と我が国の永遠の繁栄とを祈る祭典であります。

歴史は古く、記録によると大化2年(西暦646年)とあり、現在でも全国津々浦々の神社で斎行されております。


祭典奉仕の前には必ずお祓いを行います。午前3時に修祓を行う神事は年間通して歳旦祭だけです。

歳旦祭は大祭式にて斎行されるため、祭員はそれぞれ大祭式装束を着装します。また、神饌は3座各十台計30台となり、海魚、川魚、野鳥、野菜、果物など海川山野の様々な恵みが大前に供えられました。

当宮では歳旦祭において、来る1月14日に斎行致します、松焚祭(通称:どんと祭)にて用いる御神火(ごじんか)の火種を鑽り出します。古式に則り、火打石を用いて起こす火は忌火(いみび)と呼ばれ、穢れが無い清浄であるさまを表しています。

採火の儀では、瑪瑙(めのう)の「火打石」と鎌と呼ばれる「火打ち金」を用いて火花を飛ばし、「火口(ほくち)」(当宮では蒲の穂を用いた誘火綿)で受けて、その火種より「つけ木」(松の薄板)にて陰灯(かげとう)内の蝋燭に移されます。

宮司の手により鑽り出された忌火は一度ご神前にお供えした後、社務所にて厳重に保管されます。
振り鈴の儀では、息長鈴(おきながすず)の澄んだ音により氏子区域をはじめとする皆様のお清めを行いました。
宮司の手により鑽り出された忌火は一度ご神前にお供えした後、社務所にて厳重に保管されます。

癸卯歳が明けて、令和6年甲辰歳でございます。高く聳える大樹のように、天高く昇りゆく辰のように、皆様にとって大きな成長の一年となりますようご祈念を申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

祭儀課 浪打