令和5年水無月大祓式が斎行されました

令和5年6月30日

令和5年6月30日 水無月大祓式動画(Youtube)

去る6月30日、水無月大祓式を執り行いました。

大祓の起源は、素戔嗚尊が罪を犯し高天原を追放された故事によると言われています。また、毎年6月と12月に行われている大祓は、古くは災害疫病等の際にその都度行われていたもので、現在のように定期的に行われるようになったのは、大宝元(701)年からと伝えられています。

一年に二度、半年の節目で行われる大祓式は、知らず知らずのうちに身についた罪・穢れ・禍事などを自分自身でお祓いする儀式です。

儀式では、皆様の穢れが移された形代を唐櫃に納め、参列者全員で大祓詞を奏上し、榊で調製された大麻と塩湯により祓い清められました。

また、境内表参道には茅の輪を設置し、茅の輪をくぐる事でお祓いを受けられます。この茅の輪を目指し、多くの方もご参拝頂きました。

今回の大祓式においては、71名の方に御参列いただきました。特設いたしました斎場で大祓式を行った後、皆で茅の輪をくぐり、大前を参拝し、神酒拝戴・神札の授与を致しました。

職員が調製した茅の輪 祭典開始前に次第の説明を行いました
切麻・解縄・人形の入った紙包みを皆様に配布します 大祓詞奏上
大祓詞の内容に合わせ、白布を8枚に裂きます 榊で調製した大麻と塩湯でお祓いします
祭員を先頭に参列者全員で茅の輪をくぐります 茅の輪をくぐった後は、大前を参拝します
御祓いの証として剣札と車のステッカーが授けられました

 皆様の穢れが祓い清められ、残り半年においても禍事に障ることなく、清々しく健やかに過ごされます事をお祈り申し上げます。

また、茅の輪は8月頃まで設置の予定でございます。ご参拝の際には、茅の輪くぐりにて半年分の罪穢れを祓い、我が国古来の信仰文化である「浄明正直」に立ち返り、大前を詣でて頂ければと存じます。

祭儀課 浅香

鹿島御児神社の正式参拝がありました

令和5年6月25日


国宝の社殿前にて記念写真を撮りました

令和5年6月25日午後2時より、宮城県石巻市日和が丘に鎮座する鹿島御児神社の窪木宮司以下11名の正式参拝がございました。

鹿島御児神社は延喜式名帳所載の式内社(国史現在社として最も由緒深い神社)で、ご祭神は武甕槌命・鹿島天足別命の親子二柱を祀られています。

創建の由来縁起について記載された史料は現存しないそうですが、従前の調査及史蹟、口碑、伝説、社蔵文書の調べによると、往古関東の鹿島、香取の両神宮祖神の御子が共に命をうけて海路奥州へ下向し、東夷の征伐と辺土開拓の経営に当たることになったのが始まりといわれるそうです。

石巻に上陸された両御子は、先住蛮族地帯であった奥州において最初の史跡を印した大和民族の大先達であり、開拓の先駆者として偉大な勲績を残された地方開発の祖神とされます。

また、勝利の神として職業繁栄を守り、また悪疫除けの神、安産の神、鬼門除けの神、海上安全の守護神や、交通安全祈願と霊験著しいことで大変有名な神社です。

近年では、石巻復興のシンボルである大鳥居の再建など、精力的に活動されていることも記憶に新しいところでございます。

正式参拝の初めに修祓を受けます 窪木宮司に合わせて玉串拝礼をしていただきました
当宮禰宜より社殿の説明がありました 拝殿の彫刻「睨み猫」に興味津々の皆さまでした

この度は、新型コロナウィルス感染症の影響も落ち着いたことから、関係者の皆様との研修旅行で当宮に参拝をしてくださいました。当宮の国宝の御社殿に入る事はそう多くはありませんので皆さま大変喜んでくださったのが印象的でした。

他の神社を参拝すること、また、他の神社関係者の方の参拝があることは、職員として日頃忘れてしまう目線や新たな発見を見つけることができます。様々な神社に参拝し、良いところを吸収して日々の社務に投影していけたらと存じます。

祭儀課 浅香

6月の本殿挙式

令和5年6月24日


小野寺・小野寺 御両家

6月に当宮にて挙式を斎行されたご夫婦には八幡様のご加護のもと、お二人の末永いお幸せと、御両家の皆様方の益々のご多幸とご健勝を心よりご祈念申し上げます。 誠におめでとうございました。

祭儀課 浅香

令和5年例大祭神幸祭神輿渡御打合会が開催されました

令和5年6月23日


当宮宮司の挨拶に耳を傾ける出席者の皆さま方

令和5年6月23日午後6時より社務所大広間にて、例大祭神幸祭神輿渡御打合会が開催されました。

本年の例大祭神幸祭神輿渡御は、令和5年9月17日を予定しております。今回の打合会は、ここ数年の新型コロナウィルス感染症蔓延の影響や高齢化により、神輿の担ぎ手が減少している状況にあることから本年より設けられました。

当宮の神輿渡御の歴史は波瀾万丈で、昭和39年より20年間断絶の期間もありました。昭和59年に最少の供回りで神輿渡御が復活して以来、当宮職方会の皆様や、責任役員・総代・世話人・氏子崇敬者の方々の多大なるご協力を以て綿々と神輿渡御が伝承されて参りました。令和元年に神輿渡御を斎行してより、令和2年・3年の2年間は新型コロナウィルス感染症の影響により中止を余儀なくされました。昨年は、神輿渡御斎行には漕ぎ着けましたが、新型コロナウィルス感染症の影響も色濃く残り、一之鳥居までの縮小版となってしまいました。本年は、令和元年の規模での神輿渡御を行い、八幡様に氏子地域の様子をご覧いただきたく考えております。

この度の打合会では、地域諸団体の会長方や、文教施設の担当者の方にご出席いただき、活発な意見交換が行われました。神輿渡御という神事に対し、どのように関係を持ち協力して行けるのかという点を、お集まりいただいた団体の担当者の方々は熟慮下さっている様子がひしひしと伝わってまいりました。

地域の伝統文化として、様々な方に体験して頂き、八幡様とのご縁を結ばれて行かれ、職員一同も新たな方策を提案できますよう精進してゆきたいと存じます。

祭儀課 浅香

國學院大學院友会宮城県支部総会に参加してまいりました

令和5年6月17日

令和5年6月17日午後5時より、ホテルJALシティ仙台にて國學院大學院友会宮城県支部令和5年度総会が開催されました。当宮からは、宮司以下5名の職員が参加してまいりました。

院友会とは、今年創立141周年を迎える國學院大學とともに、136年にわたり歩みをともにしてきた國學院大學卒業生の会となります。現在は全ての都道府県に支部があり、その数は59支部になります。各支部にはさまざまな部会や地区部会、職域の会があり、また院友経済会、マスコミ院友会、院友学術振興会、法学部OB・OG会の4団体が協力団体という位置付けで志を同じく活動をされております。

この度は4年ぶりの対面開催の支部総会となりました。支部総会の中では、会務報告や決算・予算報告の議事の後、院友の三遊亭遊吉師匠による「井戸の茶碗」の口演がございました。三遊亭遊吉師匠は、現在國學院大學の兼任講師も務められておいでで、講師としての大学での仕事状況等も軽妙な語り口でお噺されていました。

参加者全員に手拭いをプレゼントして下さった三遊亭遊吉師匠 総勢46名の参加となりました

また、総会の最後には参加者全員で記念撮影をしました。
総会終了後はお待ちかねの懇親会となりました。4年ぶりの開催ということもあり、各々会話に花が咲いている様子でした。

副支部長を務めている当宮宮司の乾杯の発声 初参加の院友の自己紹介
特等は楽天の野球観戦チケットでした 和やかな雰囲気の下進められました
当宮若手職員2名も頑張りました

懇親会では、恒例の福引も行われ、各神社から提供された福物が参加者全員の手元に届けられました。最後に初参加の若手によるエールと参加者全員で校歌を斉唱してお開きとなりました。

一人の院友として、また神職として、母校の名に恥じぬような日々を過ごしていき、母校と斯界の発展に寄与して参りたいと存じます。

祭儀課 浅香

地区世話人会が開催されました

令和5年6月9日


沢山の方々にお集まりいただきました

令和5年6月9日午後5時30分より、社務所大広間にて地区世話人会が開催されました。

地区世話人会は、大崎八幡宮責任役員・総代・世話人の皆さまにお集まりいただき、前回の地区世話人会から現在までの行事・祭典報告や、今後の神社の予定等について話し合われる重要な場でございます。

この度、地区世話人の名簿刷新に伴い、委嘱状の伝達を行いました。また、先日の仙台市神社総代会総会にて表彰を受けた総代並びに世話人の方々に、表彰状と記念品の授与も行われました。

角五郎南部の加賀世話人の委嘱状伝達 表彰状は小林総代に代表でお渡ししました

そして4月1日並びに6月1日付けで入社した新入職員の紹介がありました。

仕女として奉職し早2カ月が経ち、袴姿も板についてきました 経験豊富な元仕女の西城 雇が戻ってきたことにより、各所の社務が捗っています


他の神社での奉務経験が数多ある神保出仕
祭儀棟の「生き物係」として矮鶏や鉄魚の世話も担当しています

大崎八幡宮の夏の時期は、水無月大祓式・厄除祈願大祭・御鎮座記念祭の祭典が責任役員・総代・地区世話人の方々のご協力の下斎行されます。その後は9月の例大祭に向けての準備が本格的に始まりますので、地域の皆様と協力しつつ、進めて参りたいと存じます。

祭儀課 浅香

「第63回宮城県神社総代連合会大会並びに宮城県神社関係者大会出席」

令和5年6月7日

去る令和5年6月7日午前10時より電力ホールにて「第63回宮城県神社総代連合会大会並びに宮城県神社関係者大会」が開催され、当宮より責任役員3名、総代2名、職員1名が出席。また当宮宮司が宮城県神社関係スカウト協議会理事長として来賓出席しました。


「1、大会の様子」

当日は午前10時より大会に先立ち本吉太々法印神楽保存会(宮城県気仙沼市)による神楽「大和 武やまと たける」の演舞が行われました。この神楽は日本武尊やまとたけるのみことに恨みを抱く悪鬼が熱田神宮に奉納されていた草薙剣くさなぎのつるぎを盗み出すとことからはじまり、激闘の末悪鬼を捻じ伏せた日本武尊やまとたけるのみことが再び熱田神宮に奉納する内容となっております。乙女に扮した悪鬼の優雅な舞から徐々に悪鬼へと変化していく様や、激闘中に草薙(くさなぎ)剣(のつるぎ)を奪い合う荒々しい動き、そして最後の場面では草薙剣くさなぎのつるぎを取り戻し、世の安寧を願う力強い太刀神楽にて舞い納めるという時間を忘れるほど素晴らしい神楽でした。

「2、正体を現す前の姿で姫舞を行う悪鬼」 「3、正体を現した悪鬼と日本武尊やまとたけるのみことによる激闘」
「4、荒々しく激闘を繰りひろげる様は圧巻です」 「5、功労者表彰」

その後大会式典では宮城県神社総代連合会相澤光哉会長、宮城県神社庁鍵三夫庁長、よりコロナの影響や世界情勢が不安定な中、世界の平和を祈り、各地域の神社祭礼、神賑行事の厳修を願うと挨拶。引続き功労者表彰が行われました。表彰式の後、神社本庁田中恆清総長、神宮大宮司代理葦津健次郎神宮禰宜、神道政治連盟打田文博会長より来賓祝辞を賜りました。

毎年様々な分野の方をお招きして行われる記念講演ではサントリーホールディングス所属パラトライアスロン選手の谷真海講師による「限界のふたを外す生き方」という演題でご講演頂きました。谷真海講師は気仙沼市出身で幼少より様々なスポーツに取り組んでいましたが、大学生の時に骨肉腫という病気により右足膝下を切断されました。その後はリハビリを経てパラリンピックの走り幅跳び選手として、また2020東京パラリンピックではトライアスロン選手として活躍されました。谷真海講師のあきらめず限界のふたを外して前に進む生き方に会場の出席者は聞き入っておりました。

「6、壇上にて講演を行う谷真海講師」 「7、出席者一同による聖壽万歳」

講演後は宮城県神道青年協議会髙橋廣行会長による大会宣言、出席者一同による聖壽万歳、宮城県神社庁小松勝麿副庁長による閉会の辞をもって解散となりました。

庶務課 石垣