第九回東北地区婦人神職協議会祭式研修会に参加して参りました

令和元年10月24日

去る10月24日、宮城県岩沼市鎮座の竹駒神社に於いて、祭式研修会が開催されました。

祭式作法とは、神に対する崇敬の念を作法という形に表すことと、神職の挙動を合わせる事で美しく祭典奉仕を行う精神を培うものです。一挙手、一挙動、細部まで意識された祭典は、御祭神の御神慮をお慰めできるものと感じます。

祭式講師には、神社本庁祭式講師、茂木貞純先生をお迎えし、竹駒神社を正式参拝の後、1日をかけて神職の基本である祭式作法を基礎から学び直し、また神事の基本である祭典を其々の所役に分かれて何度も修めました。

また、茂木先生のご挨拶で皇后陛下(現・上皇后陛下)の御歌の紹介がありました。

「神まつる 昔の手ぶり守らんと 旬祭に発(た)たす 大君(きみ)をかしこむ」(平成2年)

天皇陛下は、日本の最高位の司祭者、最高位の神職であり、宮中の祭祀を大切に受け継がれ、常に国民と世界平和への祈りを神に捧げています。祭祀に向かう天皇陛下をお見送りする際のお気持ちを詠まれた歌です。

“神まつる 昔の手ぶり 守らんと”
神に感謝し祈りを捧げる為の方法・祭式作法は古来より形を変えず、宮中祭祀の秘儀として護られてきました。

“旬祭に発たす 大君をかしこむ”
旬祭とは、天皇陛下が御自身による御親拝によって行われる祭典で、その神事に臨む天皇陛下(現・上皇陛下)の後姿を畏みつつお支えする皇后陛下のお気持ちが伝わってきます。

私たち神職は、神を敬い、皇室敬慕を尊び、ご奉仕の精神でお勤めしなければならないことを改めて心に刻む研修となりました。

竹駒神社様での金幣拝戴
禰宜 佐藤様のご挨拶 全国婦人神職協議会会長のご挨拶(代読)
祭式の基本作法の基礎を学びます

東北六県の婦人神職が集い、一年に一度祭式研修を行っています。普段、男性神職とともに、また一人奉仕の機会の多い私たちは、改めて祭式作法の確認ができる大変貴重な機会となりました。

(禰宜 小野目)

令和元年10月17日神嘗奉祝祭斎行

令和元年10月17日

先日の台風19号が過ぎ去りすっかりと冷え込む日が多くなりました。

まだ被害の大きさが明らかになっていない地域などたくさんあると思います。被災した皆様が落ち着いて過ごせる日が一刻も早く来ますようにお祈り申し上げます。

去る、10月17日神嘗奉祝祭を斎行致しました。

夏が終わるこの時期、田んぼに黄金色に実った稲穂の風景をよく目にするかと思います。当宮では2月にその年の豊作を祈る「祈年祭」、11月にはその収穫を感謝する「新嘗祭」を執り行います。

全国の神社が本宗と仰ぐ伊勢の神宮では10月17日に「神嘗祭」が行われます。伊勢神宮では神嘗祭が最も重要な大祭として斎行され、戦前には国民の休日となっていました。

この「神嘗祭」に合わせて、当宮におきましても奉祝の気持ちを込めて神宮を遥拝し、大神様の恵みに感謝する「神嘗奉祝祭」を行います。

献饌 世界の平和を祈る心が表現されている「浦安の舞」

その年に初めて実った稲を始め、穀物・果物などを初穂といいます。神社へ納めるお金などを「初穂料(はつほりょう)」といいますが、初物の稲などを感謝の気持ちを込めて神様にお供えすることに由来する言葉です。

まもなく食欲の秋、神恩に感謝し、自然の恵みと命をいただいて生きることに祈りを捧げながらおいしく食したいものです。

遥拝所(ようはいじょ) 遠く離れたところからお参りをする場所

例年11月23日に収穫を感謝する「新嘗祭」が執り行われますが、今年は御代替わりの年であるため11月14日、15日に「大嘗祭奉祝祭」として天皇陛下一世一代の大祭として斎行いたします。

「新嘗祭」同様に、また格別に皆様からの農産物、新酒等の御奉納を受付しております。

ご参拝お待ちしております。

(祭儀課 間々田)

令和元年度重要文化財建造物管理実務検討会に参加して参りました

令和元年10月11日、12日

去る10月10日11日と、京都市に於いて令和元年度重要文化財建造物管理実務検討会に参加して参りました。

大崎八幡宮では、毎年1月26日に「文化財防火デー」と称し、地域の方々や消防署と連携を図り、消防訓練を行なっています。

しかしながら、近年は防火設備の不具合を確認、設備の老朽化が懸念されていました。これらは全国の国宝・重要文化財の防火設備に共通する問題でもあります。

文化財建造物の殆どは木造であり、可燃性の植物性材料(屋根材が柿、檜皮や茅)などを多用され、また周囲が木造密集地である事も危惧されます。

平成31年 4月、フランスのノートルダム寺院の火災焼損が世界の注目を集めました。石造と思われる建物も、多くの木組みが取り込まれていて、内部から失火したとも、放火とも言われています。

その事例を踏まえ、文化庁は4月に緊急アンケートを実施し、現在の文化財防火管理の実情を調べ検証しました。

火災の原因は、放火・失火が多くありましたが、最近は電気系統の火災も多くなってきているとの事です。設備の老朽化は消火という直接的な設備だけでなく、建物の維持管理による点も注意しなくてはならないと学びました。

また、消火活動について、文化庁調査官の方からお話がありました。

消火活動には2つあり、①文化財への類火を防ぐ為の活動(所有者による放水銃などの消火活動)と②発火した火災の延焼を消すため活動(消防隊員による消火作業)があり、それぞれ役割の違いを説明頂きました。

特に「消防隊が行う消火活動は、文化財の火災を消火するのはもとより、延焼を防ぐ為に行う活動であり、その活動で文化財の損傷も懸念される」「消防士が、文化財の消火活動に携わる機会が、一生のうちに何度あるか。消火対象の材質や存在の役割をどの程度理解しているのか」との指摘があり、確かに通常の火災の消火活動と同じ手順を行うことで破損が生じる可能性を視野に、消防署との連携をより深める必要性を強く感じました。

大崎八幡宮は、日本の宝である御社殿保存の為に、関係機関との情報共有や消防設備の再点検を行い、文化財の維持管理や継承に努めて参ります。

文化庁文化資源活用課の梅津氏による防火対策ガイドラインについて
基調講演では、国立大学方今 京都工芸繊維大学教授 清水重敦氏による京都の近代和風建築について
翌日は、京都東山区にある東福寺の見学会が開催されました。
京都を代表する紅葉の名所であり、日本最古最大の中世から伝わる禅宗建築で有名です。
国宝建造物や重要文化財など多くあり、3班に分かれての見学となりました。
東福寺開山堂の大修理が行われていました。
有名な通天橋を渡り、東福寺境内を散策します
安土桃山時代の三門は15メートル以上の見上げる高さです。