新年雀踊り奉納演舞がありました

令和6年1月28日


奉納演舞終了後に記念撮影をしました

令和6年1月28日午前11時より、「ハネコ踊り保存会」「伊達雀」の2祭連による雀踊りの奉納演舞が行われました。

仙臺の伝統芸能である雀踊りは八幡宮のお膝元、石切町が発祥といわれ、その系譜を辿るのが「ハネコ・はねこ」です。江戸時代から舞われる雀踊りは、今では幼稚園、小学校の授業でも取り入れられており、仙台市民にとってはそのお囃子を聞くと体がつい踊ってしまうものだそうです。

当日は天候にも恵まれ、大安の日曜日ということもあり、多くの参拝者が見守る中、元気一杯に雀踊りを舞われておりました。

最初に修祓を受けます ハネコ踊り保存会 代表 加藤晴美殿の玉串拝礼
伊達雀 代表 清本多恵子殿の玉串拝礼 ハネコ踊り保存会の皆様
伊達雀の演舞 お囃子部隊も雀踊りの大事な一翼です

本年も「ハネコ踊り保存会」、「伊達雀」の皆様、また、ご関係の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

祭儀課 浅香

新年正式参拝がございました

令和6年1月27日

令和6年1月22日、宮城県岩沼市に鎮座する竹駒神社宮司の村田守広殿、1月27日には宮城県塩竃市に鎮座する志波彦神社鹽竈神社宮司の鍵三夫殿による新年の正式参拝がございました。

竹駒神社 正式参拝
志波彦神社鹽竈神社 正式参拝

例年、県内別表神社への新年のご挨拶としてお参り頂いております。

本年もお陰様を持ちまして大きな混乱もなく過ごせました事を各社が報告し、これからも皆様にお参り頂きますよう、御祭神のご加護に祈りを捧げて頂きました。

また、昨年末に完成した神酒所も新春の御祈願の新たな顔となりました。檜の真新しい香りと色目が素晴らしい神酒所となっており、随所に大工の方の仕事の細やかさや丁寧さを伺うことが出来ます。

本年も多くの方にご参拝頂けますよう、神明奉仕に務めて参りたいと存じます。

祭儀課 浅香

令和6年1月26日「文化財防火デー」消防訓練実施

令和6年1月26日

去る令和6年1月26日、仙台市青葉消防署以下各出張所や当宮役員総代世話人、宮司始め職員等総勢50名が参加し文化財防火デー消防訓練を実施致しました。

当日は社殿西側杉林から出火を想定し、消火器・消火栓を用いて初期消火、参拝者の避難誘導、社殿内の重要物搬出、放水銃を用いて社殿への延焼防止の各訓練を行いました。

以下時系列順の訓練内容

午前10時45分 社殿西側杉林からの出火を職員が発見し、社務所・祭儀棟へ報告。【写真①
午前10時46分 119番通報、境内放送、職員による初期消火準備
午前10時47分 消火器による初期消火【写真②
午前10時48分 消火器による初期消火【写真③
午前10時49分 各消防隊到着、参拝者避難誘導・社殿内重要物搬出【写真④
午前10時54分 放水銃使用前の安全確認
午前10時55分 放水銃起動、各消防隊による放水【写真⑤】【写真⑥
午前10時58分 放水銃停止 訓練終了
閉会式【写真⑦

閉会式では当宮宮司より1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」について触れ、輪島の朝市が地震後の火災により深刻な被害が出たことを踏まえ、「文化財を護る立場として消防隊の到着前に行う自衛消防の重要性を改めて痛感致しました、今後も定期的な自主訓練を行い、不測の事態に備える必要があります」と挨拶。

現場にて視察していた仙台市文化財課の職員や青葉消防署の署員からも「大規模災害時には消防隊の到着が遅れる可能性もありますので消火栓・放水銃を用いてこれからも備えてください」と高評をいただきました。

今後の当宮自衛消防隊訓練の内容に職員数名不在時や深夜帯の対応など、不測の事態を取り入れた形で実施していく所存です。

「社殿西側杉林で火事です!」と無線機にて報告する職員【写真①】 消火器を用いて担当職員による初期消火訓練【写真②】
担当職員による遠隔操作により起動させた消火栓を用いての放水訓練【写真➂】 社殿内部から重要物を運び出す当宮役員総代【写真④】
当宮自動放水銃と各消防団による一斉放水【写真⑤】 当宮自動放水銃合計6基による社殿及び長床延焼防止放水【写真⑥】
閉会式の様子【写真⑦】

【文化財防火デーについて】文化財防火デーの制定は文化庁によると、昭和24年1月26日に現存する世界最古の木造建造物である法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂が炎上し、壁画が焼損したことに基づき、1月26日を文化財防火デーとして定めております。

庶務課 石垣

第48回大寒禊研修会に参加して参りました

令和6年1月20日


夜明けとともに威勢の良い声が浜辺に響きます

令和6年1月20日午前6時30分頃より、宮城郡七ヶ浜町菖蒲田浜において宮城県神道青年協議会主催の第48回大寒禊研修会が開催されました。当宮より、宮司以下神職2名の合計3名が現地に赴き、職員1名が禊行に参加しました。

禊は、伊佐那岐命が黄泉の国にいる妻の伊佐那美命の元へといった後に、死者の国である黄泉の国で受けた穢れを祓うため、筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原で禊祓をしたことから始まっています。その禊祓では多くの神々がお生まれになり、最後に目を濯いだとき天照大神が誕生されました。

現在、神社本庁が定める禊行法では、実際に水を浴びて身を清める前に、鳥船行事、雄健行事、雄詰行事、気吹行事を行います。

鳥船行事

第一段
左足を前に踏み出し、両手を握り前に突き出し、船を漕ぐように引き寄せる。前に突き出すときに「イーエッ」、引き寄せたときに「エーイッ」と唱える。

第二段
第一弾と同じく、舟を漕ぐように前後に身体を動かす。前に突き出すときに「エーイッ」、引き寄せたときに「ホ」と唱える。

第三段
第一弾と同じく、舟を漕ぐように前後に身体を動かす。前に突き出すときに「エーイッ」、引き寄せたときに「サ」と唱える。
寒さを吹き飛ばすように身体を動かします。

雄健行事

足を肩幅に開き、両手を腰に当てて、道彦(先導)の発声に続き、「生魂・足魂・玉留魂」と唱える。

雄詰行事

左足を前に踏み出し、左手は腰に当てて、右手で剣の形を作る。右手を眉間に当てて、「国常立命」と叫ぶ。「イーエッ」の気合とともに右手を斜め左に切りおろし、両足を合わせる。「エーィッ」の気合とともに右手、右足を戻す。(3回繰り返す)目の前を祓うように切ります。

気吹行事

両手を広げて足を肩幅に開き、身体全体を使って深呼吸(3回繰り返す)
身体を動かした後は深呼吸をして呼吸を整え、精神を集中させます。

各行事の後はいよいよ海に入ります。伊佐那岐命の禊は海中で行ったとされ、水と塩をもって穢れを除いたそうです。海中では大祓詞を皆で奏上し、知らず知らずのうちに身に付いてしまった穢れを祓います。

小走りで海に入っていきます 朝焼けの中、海中で大祓詞を1巻奏上します

以下、参加した神職2名の感想です。

浪打権禰宜
今回の大寒禊が初めての参加で、朝焼けに染まる菖蒲田浜の澄んだ空気の元、皆様の無病息災を祈念しました。
年始に発生した能登半島を震源とする大地震で被災された方々の事を思い、より一層気を引き締めて禊に臨むことができました。

浜から陸地に戻り、自然と拍手が巻き起こった時の達成感は何とも言えないものがありました。

浅香権禰宜
「大寒禊」という行事は当宮に奉職してより、上席の神職や歴代の仕女方から様々なお話を伺っていたものでした。実際に現場で大寒禊を見学し、記録写真を撮影させて頂きましたが、厳しい寒さの中でやるからこそ、気迫と精神力の結晶を感じる行事だと思いました。

最後に参拝をしました 若人の雄姿を拍手で見送りました

神道の行事は様々なものがありますので、今後も多くの研修に参加し、心技体の揃った神職になれるよう精進してまいります。

祭儀課 浅香

令和6年松焚祭が斎行されました

令和6年1月14日


点火された後の松焚祭祭場の様子

令和6年1月14日夕刻、仙台市無形文化財「松焚祭」を執り行いました。当日は、天気が良く多くの参拝者が参道を埋め尽くす中、午後4時30分の祝砲と共に祭典が始められました。

この神事は、1月1日午前3時に斎行した歳旦祭にて火打石を用い宮司の手により鑽り出された忌火を、斎場に集められ堆く積み上げられた門松や古神札、正月中に玄関等に掲げられていた注連縄などに移し、神々に元の場所へと御帰り頂くという正月締め括りの神事でございます。

また、当宮の松焚祭は県内各地で行われている「どんと祭」の原形とされ、仙台市無形民俗文化財となっており、この御神火にあたると1年間無病息災で暮らす事ができると言われております。

修祓にて参列者をお祓いします 宮司 祝詞奏上
参列者の玉串拝礼 宮司より松明に忌火が分けられていきます
松明の忌火にて古神札をお焚き上げします 古神札が焼納されていく様子

この古神札をお焚き上げする忌火は自然鎮火されるまで関係者各位が見守り、今年は1月16日の降雪により例年より少し早いお収めとなりました。

そして当宮では、「裸参り」も行われる習わしがあり、今年は、71団体1401名の皆さま方の参拝を頂きました。裸参りとは、古くはこの冬の寒さが厳しい時期に仕込みに入る酒杜氏が、醸造安全、吟醸祈願の為に参拝したのが始まりとされ、江戸中期にはすでに定着していたといわれています。

現在は、仙台市内外より老若男女、国籍問わず白鉢巻、白さらしの姿で多くの方がこの裸参りに臨みます。

含み紙を咥え御社殿を目指します 社殿にてお祓いを受けます
素焼きの単盃にて神酒拝戴を行います 御神火を周回する様子

皆様の今年一年の無病息災・家内安全をご祈念申し上げます。

祭儀課 浅香

ベガルタ仙台の必勝祈願を斎行しました

令和6年1月12日


社殿前にて記念撮影をしました

令和6年1月12日午後2時30分より、御社殿にてベガルタ仙台の必勝祈願が斎行されました。

ベガルタ仙台は、日本の宮城県仙台市を中心とする宮城県全県をホームタウンとする、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するプロサッカークラブです。また、本年は創立30周年の節目の年でもあるそうです。

チーム名の「ベガルタ」は、仙台七夕にちなんで七夕の「織り姫」と「彦星」とされる星の名前、「ベガ (Vega)」と「アルタイル (Altair)」を合わせた造語となっています。チームカラーはゴールド(ベガルタゴールド)だそうです。これは流星の色であると共に、宮城県が日本最初の黄金の産地である事が理由となっているそうです。

当日は新春の清々しい空気の中での必勝祈願となりました。

表参道を粛々と進みます 控所にて大絵馬に揮毫して頂きました
ベガッタ君とルターナちゃんも大絵馬に揮毫してくれました
斎主 必勝祈願祝詞 奏上 代表選手の玉串拝礼
仮設賽銭箱の前でお参りをしました

本シーズンの初戦は、2月23日に行われる大分トリニータとの対戦になる模様です。選手の方々が怪我なく最高のプレーが出来るよう、また関係各所の皆様方におかれましてもご健康並びにご多幸ありますようご祈念申し上げます。

また、ベガルタ仙台の皆様にご記入いただいた大絵馬は長床通路にて展示しておりますので、ご来社の際は是非ご覧ください。

祭儀課 浅香

元始祭を斎行致しました

令和6年1月3日

令和6年1月3日午前9時より元始祭を斎行しました。元始祭とは宮中祭祀の一つであり、毎年1月3日に天皇陛下が自ら主宰する親祭で皇位の元始を祝ぐ(読みは「ほぐ」)儀式です。当宮では、これに合わせ祭典を斎行致しました。冬晴れの穏やかな朝ということもあり、当日の境内は朝早くから初詣のご参拝で多くの人々で賑わっておりました。当宮責任役員の皆様には紋付袴姿でご参列頂き、祭典は滞りなく執り納め致しました。

初詣の参拝者で賑わう表参道を宮司以下祭員と責任役員・氏子総代が参進する様子
社殿前で記念撮影

祭典終了後に社務所大広間にて直会を行いました。直会では、水洗いし乾燥させた洗米とお屠蘇(読みは「おとそ」)を振る舞う習わしがあり、直会参列者は神職からまず洗米を数粒ほど掌に載せてもらい口に含み、噛み砕きながら食べます。次に素焼きの単杯にお屠蘇を注いでもらい飲むという手順で行います。

歳旦祭並に松焚祭採火式を斎行致しました。

令和6年1月1日

あけましておめでとうございます。謹んで新年のお慶びを申し上げます。

扨、去る1月1日午前3時、歳旦祭並に松焚祭採火式を斎行致しました。この神事は新年を迎えられたことを祝い、皇室の益々の弥栄と我が国の永遠の繁栄とを祈る祭典であります。

歴史は古く、記録によると大化2年(西暦646年)とあり、現在でも全国津々浦々の神社で斎行されております。


祭典奉仕の前には必ずお祓いを行います。午前3時に修祓を行う神事は年間通して歳旦祭だけです。

歳旦祭は大祭式にて斎行されるため、祭員はそれぞれ大祭式装束を着装します。また、神饌は3座各十台計30台となり、海魚、川魚、野鳥、野菜、果物など海川山野の様々な恵みが大前に供えられました。

当宮では歳旦祭において、来る1月14日に斎行致します、松焚祭(通称:どんと祭)にて用いる御神火(ごじんか)の火種を鑽り出します。古式に則り、火打石を用いて起こす火は忌火(いみび)と呼ばれ、穢れが無い清浄であるさまを表しています。

採火の儀では、瑪瑙(めのう)の「火打石」と鎌と呼ばれる「火打ち金」を用いて火花を飛ばし、「火口(ほくち)」(当宮では蒲の穂を用いた誘火綿)で受けて、その火種より「つけ木」(松の薄板)にて陰灯(かげとう)内の蝋燭に移されます。

宮司の手により鑽り出された忌火は一度ご神前にお供えした後、社務所にて厳重に保管されます。
振り鈴の儀では、息長鈴(おきながすず)の澄んだ音により氏子区域をはじめとする皆様のお清めを行いました。
宮司の手により鑽り出された忌火は一度ご神前にお供えした後、社務所にて厳重に保管されます。

癸卯歳が明けて、令和6年甲辰歳でございます。高く聳える大樹のように、天高く昇りゆく辰のように、皆様にとって大きな成長の一年となりますようご祈念を申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

祭儀課 浪打