54号
鳩の声
昨年12月中国にて初めて確認された「新型コロナウイルス」は、3月11日WHOより「パンデミック」と認定され世界的事件となり、日本においても全国へ緊急事態宣言が出され、この歴史的事態に国全体が一体となり立ち向かっています。 当宮においても、皆様に安心してご参拝いただけますよう、国の指針や神社本庁の通達等をもとに感染防止に向けた取り組みに努めております。
有史以来、疫病の流行は幾度も現れ、その度に人類はこの脅威に直面し、その心の拠り所として畏怖と感謝の念を込めて神に祈りを捧げてきました。
わが國は神のすゑなり神まつる 昔の手ぶり忘るなよゆめ 『明治天皇御製』
日本(日本人)は神様の末裔であり神様(祖先)をまつる昔からの習わしを疎かにしてはなりません。このような時こそ、先人の遺志により護られた歴史と、氏子崇敬者の皆様の信仰を後世に継承する事が、大崎八幡宮の使命だと御奉仕申し上げる次第でございます。大崎八幡宮では向後100年を見据え、「奉祝 天皇陛下御即位記念 境内整備事業」といたしまして「鎮守の杜 育林事業」「漆の杜 植樹事業」を始め、御社殿漆塗、境内社改築、三之鳥居改修、鳥居扁額の塗替えなど境内における様々な事業を計画し、進めています。 とりわけ、境内社の整備に関しては、諏訪社、鹿島社、北辰社など八幡宮に古くから由縁深く鎮座しております御社を新しく改築し、令和御大典の記念として後世に残す大切な事業となりました。
また、近年火災が発生した世界的文化遺産(沖縄・首里城、仏・ノートルダム寺院)の焼失を踏まえ、文化庁主導による国宝大崎八幡宮の防災整備も同時並行で進められております。 御鎮座400年を超える国宝の御社殿を守り、仙台藩祖伊達政宗公の御遺志を偲び、仙台総鎮守として信仰の護持に努めることは私たちの使命です。 大崎八幡宮の尊厳を後世に残し、ご神徳の発揚を奮い起こしつつ、連綿と続く信仰を悠久へつないでいくためには、氏子崇敬者皆様のお力添えが欠かせません。 境内整備を整えつつ、新型コロナウィルスが収束しました暁には、皆様に清々しい大崎八幡宮を心地よくお参り頂けますよう、日々社務に勤めてまいります。 令和の御代が足音を立てて始まりました。
八幡大神様の御神徳を頂戴し、共に歩み、この時代を良きものと築き上げて参りましょう。
『なお、見開きでは7月から12月までの暦・祭典を掲載しておりますが、新型コロナウィルスの影響を考慮し、祭典や神賑行事の縮小・延期または中止が予想されます。祭典関係でご来社される際は、事前にホームページやお問い合わせでご確認いただきますよう、ご案内申し上げます。
※神職による祭祀(祭典奉仕)は斎行致します』