■「北参道手水舎、竣功」 (12月16日)
今年9月15日、篇額が掲げられた北参道鳥居の竣功に伴い、以前より計画していた手水舎の工事が徐々に進められ、この度、竣功を迎えることができました。この手水舎は、新たに建立されたものではなく、昭和56年に表参道長床前に建てられたもので、御社殿保存修理事業を前に平成12年より撤去されていましたが、修理を施し、移設という形で建てられました。
また手水鉢は、元文5年(1740年)に当時の氏子7名によって奉納されたもので、新たに新設された敷石との対比に歴史の重さを感じさせます。
北参道よりお参りいただく方は、どうぞ手水をし、お清めいただいてご参拝下さい。
手水舎工事前の北参道鳥居風景
岩崎石材工業さんによる基礎工事
手水鉢が設置されました
当時の氏子、上野・黒瀬・星・木村・伊藤・齋藤・千田の7名の名前が彫られています
元文5年(1740年)9月28日に奉納
手水舎屋根が建てられました。柱に修理の跡がうかがえます
大麻・切麻にてお祓いをし、竣功 水の流れる音に風情を感じさせます
北参道鳥居から見た、手水舎
■第8回「仙台・江戸学」 (12月13日) 師走に入り冬の寒さが一層深まる中、本年最後の「仙台・江戸学」が行われました。 去る12月13日、「聖なる水の空間‐大崎八幡宮選地論」と題し、尚絅学院大准教授・千葉正樹先生によりご講義いただきました。
八幡宮がなぜ今の地に鎮座したのか、仙台城下町の形成過程・水の文化を背景に検証しました。
次回は、来年2月25日になります。仙台市博物館学芸室長・小井川百合子先生により「仙台藩と茶道」と題し、私たちのくらしにまで影響を及ぼした仙台藩の茶の湯についてご講義いただきます。
講座・叢書のお申し込みお問い合わせは、当宮までお問い合わせ下さい。
熱心に語る、千葉先生
■「日本一の大門松!」 (12月10日) 1年も早いもので、本年も残り僅かとなりました。当宮では、大祓式・正月・ 松焚祭を前に着々と準備が進められており、八幡様の境内は徐々にあわただしさ を増しています。
そんな中、12月9日・10日の2日間にわたり当宮恒例の大門松が飾らされまし た。制作には、鳩の森園芸の阿部さんのご奉仕、また当宮職員もお手伝いをし、 高さ8.8m・周囲4.5mの大門松が飾られました。制作は、写真をご覧頂く と分かるとおり、取って付けたようなものではなく、わら・松等の全ての下準備 を行い、そこから段階を経て徐々に形にしていく、大変手間のかかる作業です。
実物をご覧になった方はお分かりだと思いますが、一見門松と言われなくては 分からないほどの大きさに圧倒されることでしょう。看板には「日本一」の文字 が掲げられていますが、「世界一」と言っても過言ではないでしょう。
お酒をつくる時に使用した500Lのホーロー樽を土台にします。
胴回りに幾重にもわらを施します。
専用の道具でわらをそぎ、綺麗に仕上げます。これは、表面の化粧に 使います。
大中小の竹の先端を切断し束ね、クレーンで立ち上げます。
土台となるホーロー樽に砂を入れ、立ち上げた竹を固定します。
更に、竹にもわらを施します。
次に細かく切断した松の枝を飾り付けます。
砂で土台固め。 更に、わらを敷き固めます。
そいだ綺麗なわらを施し、しめ縄・紙(し)垂(で)を取り付けます。
最後に、御酒・御塩でお清めのお祓いをし、完成。
高さ8.88メートルの「日本一」の大門松です。
■「新嘗祭」斎行 (11月23日・勤労感謝の日) 現在、皆様にとって、「新嘗祭」と言うより「勤労感謝の日」と言ったほうが馴染み深いでしょう。 勤労感謝の日は、「勤労を尊び、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」という趣旨で昭和23年(1948)に国民の祝日として定められました。それ以前は、「新穀感謝祭」が国民の祝日とされていました。
新嘗祭は、古くから天皇がその年に収穫された新穀や新酒を天照大御神をはじめとする天地の神様にお供えをし、農作物の恵みを感謝するお祭りです。今日では宮中のみならず、全国の神社でも新嘗祭は斎行されており、もちろん当宮においても執り行われます。
当宮の新嘗祭は、氏子・崇敬者の方よりその年に収穫された新穀はもちろん野菜や果物に至るまで、たくさんの品々をご奉納を頂き、ご神前へお供えします。本年も写真の通り、机に収まりきらない位の多大なるご奉納を頂きました。祭典は大祭式で斎行され、宮司の祝詞にて五穀豊穣の感謝を申し上げ、滞りなく祭典は斎行されまた。
勤労感謝の日は、毎日勤勉に働く皆様への祝日と思われがちですが、趣旨にもある通り「生産を祝う祝日」でもあります。どうぞ、普段何気なく口にしているお米を始め野菜や果物の農作物を食べることが出来る事への感謝の気持ちを持って頂いて、ご参拝頂ければと思います。
皆様よりご奉納いただいた新穀・野菜・果物です。
■「救急救命講習会開催」 (11月23日) 新嘗祭が行われた11月23日(金)、社務所大広間において、青葉消防署国見出張所の職員4名にお越しいただき、「救急救命講習会」が開催されました。
宮司を始め神職・巫女、役員総代はじめ地域の方々21名が参加しました。 まず、消防署員による人工呼吸と心臓マッサージの方法を説明しながら行い、3つのグループに分れ、署員の指導の下、一人ずつ実際に体験し学びました。
また、最近普及し始めてきたAED(自動体外式除細動器)の使い方、大量出血の場合の止血方法なども教わりました。
今回、このような講習会に参加するのは初めての方が多く、"救急車を呼んでから到着までに平均で6分かかる"ことや、"AEDは心肺停止状態の時には使えない"など驚くことばかりで、時折笑い声も響きましたが、皆さん真剣に署員の方の話を聞きながら講習に取り組んでいました。
八幡宮では、年末年始の繁忙期を前にAED機器を2ケ所に設置する予定でおり、この講習を生かし、早急な対応が出来るよう心がけたいと思いますが、実際には使用する機会が無いことを祈るばかりです。
消防署員の方に見本を見せて頂きました
グループに分かれて講習開始です
AED(自動体外式除細動器) 使用方法の説明
AED初体験です
■「七五三祈請祭」斎行 (11月15日) 男の子は5歳、女の子は3歳と7歳の時、11月15日に子供の成長を祈って神社に 詣でる七五三詣。慣わしは、天和元年(1681)徳川綱吉の子・徳松君を11月15日 に祝った事が前例となったためだといわれています。
当宮でもこれに倣い、毎年11月15日の月次祭に合わせ、七五三祈請祭を執り行 っております。今年も本殿にて、神前に神饌を献じた後、宮司の祝詞奏上、巫女 による「萬代の舞」奉奏、玉串拝礼が行われ、参列した3人の子供達も玉串を捧 げ、ご両親とともに小さな手を合わせていました。祭典終了後は参列した子供達 と宮司・祭員と一緒に本殿前にて記念撮影を行いました。
これからの益々の健やかなるご成長をお祈り申し上げます。
祈願参列中の樹クン(5歳)と帆華チャン(3歳)
巫女による「萬代の舞」 祈願終了後の記念撮影
■「仙台・江戸学講座 第7回開催」 (11月5日) 去る11月5日、本年第7回目となる仙台・江戸学講座が八幡宮・祭儀棟にて開催 された。
今回は、元宮城県図書館奉仕部長で現在東北福祉大学講師の竹内英典先生を講 師として、『松窓乙二門の女流俳人』のテーマで講演され、50名の受講者が熱心 に耳をかたむけた。
講座では冒頭に、江戸時代に大崎八幡宮の神官のひとりで俳句を嗜んだ「大場 雄淵(山城守)」(1829年没)について紹介、その後本題である「松窓乙二」の 生い立ちや俳句の世界について触れ、その門人である「足了庵禾月」という女流 俳人の話に及び、俳句が一般の女性に浸透し、江戸時代仙台の文化として広く受 け入れられ、女性の素直な感性が言葉として発せられていく経緯について論じら れた。
また今回の講座には、「松窓乙二」のご子孫にあたられる白石市在住の亘理健 一氏も講座を受講され、時代を越えて俳句というテーマに結ばれた邂逅に、サプ ライズの講座となった。
次回は12月13日(木)、『聖なる水の空間−大崎八幡宮選地試論−』と題し、尚 絅学院大学准教授の千葉正樹先生にご講義いただきます。
また、第2回目の佐藤昭典先生による『利水・水運の都 仙台』と題した講座の 叢書が刊行致しました。ご希望の方は八幡宮社務所までお問い合わせください。
講師の竹内英典先生 講座風景 ご子孫の亘理健一氏とご一緒に
■「仙台市指定保存樹木『イヌシデ』の養生・支柱立て作業」 (10月30日) 去る10月30日に、社務所前に生える仙台市指定保存樹木『イヌシデ』の養生作 業の一環として、支柱が立てられました。
本年7月、仙台市百年の杜推進課の『イヌシデ』の現状調査により、樹勢回復 への方策に従って、7月末から土壌改良、消毒、活性剤の注入などが行われてき ましたが、その中で南側の根が大分腐れているのが判明し、北側に大きく伸びる 幹に負担が掛かっていて、今後の養生作業や危険防止の上で、支柱を立てて倒伏 を防止する必要が生じました。
八幡宮として、恒久的に北側の幹を支保するための鉄製の柱(長さ9m)によ って支える事とし、10月30日に2台のクレーン車を使い、木を痛めることが無い ように十分に注意しながら、職人さんにより、イヌシデの枝を支える作業を1日 がかりで行いました。
今後は、枯れ枝、腐った根の除去などの外科治療を施しながら、推定樹齢400 年になる、このイヌシデの木を守っていきたいと考えております。
神社にとって樹木は必要不可欠のものです。特に古木は神社の歴史と神厳を一 層引き立てます。今後も境内の一本一本の木を大切にしてまいります。
南北側幹の支保作業 クレーンのブームの陰の 作業終了
枯れてしまった南側の幹
根枯れをおこした南側の樹根
■「第15回「国旗のある自由画展」表彰式」 (10月20日)
当宮では、宮城県神社庁主催の「国旗のある自由画展」に合わせ、5月の皐月 祭・9月の例大祭を前に4歳児から小学校6年生を対象に「国旗のある自由画」の
作品を募り、祭典期間中に境内に掲示して展覧会を行っておりますが、この度、 その作品を出展致しました。
県内各地から275点の応募があり、特選から特別賞まで24点が表彰されました が、その内当宮より168点の作品を出展したところ、県内在住の画家・畠山信行
先生を中心に行われた厳正な審査の結果、特選1点、準特選3点、入選8点、特別 賞1点がめでたく選ばれ、去る10月20日(土)、宮城県神社庁で表彰式が行われま
した。
受賞者の皆様、誠におめでとうございます。
また今回、特選、準特選に入賞した作品につきましては、これから開催される、 社団法人日本国旗協会主催の全国展に出展されます。
来年もまた皐月祭を前に、作品の募集を行う予定でございますので、たくさん のご応募お待ちしております。 (絵をクリックすると、拡大してご覧になれます。)
特 選 準特選 準特選
準特選 入 選入 選
入 選入 選 入 選
入 選入 選 入 選
特別賞国旗のある自由画展表彰式
■「第6回仙台・江戸学開講」 (10月19日)
去る10月19日(金)、第6回仙台・江戸学講座が開講されました。
講師に聖和学園短期大学准教授の菊地慶子先生をお迎えし、〜「杜の都」の原 風景〜についてお話いただきました。
先生はこの講義のために再度、資料集めを行い、なぜ仙台が「杜の都」と言わ れるようになったのか、また、そう言われるまでの成り立ち、なぜ「森」ではな
く「杜」なのか、今後「杜の都」を守っていくにはどのようにすれば良いのか等、 スライドを使い、わかりやすくご説明していただきました。
受講者の方々には自分の住んでいる「杜の都・仙台」について誇りを感じてい ただけたのではないでしょうか。
次回は11月5日(月)、東北福祉大学講師の竹内英典先生をお迎えし、〜松窓乙 二門の女流俳人〜と題し、ご講義いただきます。
開講日が間近な為、ご希望の方はお早めにお申し込み下さい。
講師の菊地慶子先生 スライドを使用しての講義 先生のお話に真剣な受講者の方々
■「キツツキ『アオゲラ』を見つけました。」 (10月17日)
去る10月17日(水)の午後、境内を歩いていると棒で木を叩くような音がする ので音のする方を見上げると、杉の木に大きな鳥がとまっていました。キツツキ
のようでしたが、いつも見かける『コゲラ』より大型で、鳩くらいの大きさです。 急いでカメラを取りに社務所に戻って撮った写真がこれです。
緑がかった色と頭の後ろに赤い斑、腹部の白黒模様から『アオゲラ』と思われ ます。
境内では見かけてことが無かったキツツキなので、近くの森から飛んできたも のと思われます。
体が大きいので繁殖する木も大きな木が必要なため、八幡宮の杜に棲家を探し に来たのかもしれませんね。
木にとまる『アオゲラ』
■「伝播八幡井組雀踊り保存会、発会10周年記念祝賀会」 (10月14日)
雀踊りは当八幡地区「石切町」の石工達により、慶長6年(1601年)仙台城石 垣竣工の祝宴の際、藩祖伊達政宗公の前で初めて踊られたと言われています。
躍動感あふれる身振り、伊達家の家紋が「竹に雀」であったこと、はね踊る姿 が餌をついばむ雀の姿に似ていたことから「すずめ踊り」と名付けられ、長く伝
えられることとなりました。
戦前までは石切町の石工達によって踊り継がれ、毎年当宮の祭典には「すずめ 踊り」を奉納するのが通例となっていました。 しかし、戦後は「すずめ踊り」
も次第に継承者を失い、わずかに残った石工にひっそりと受け継がれるだけとな っていました。
そこで「伝播八幡井組雀踊り保存会」は、平成10年8月、石工の子孫であり雀 踊りの継承者でもある黒田家十七代当主、故黒田虎雄氏を会長に推戴し、屋号の
「井組」を揚げ、当時の形式を可能な限り再現し、継承伝播するために立ち上げ られました。
去る10月14日、「伝播八幡井組雀踊り保存会」は発会10周年を迎え、記念祝賀 会が行われました。
当日は、まず拝殿前にてお祓いを受けた後、玉串拝礼、奉納の演舞が披露され ました。
次いで、社務所大広間にて直会が行われ、会は大いに盛り上がり、記念祝賀会 は無事盛大に執り行われました。
また、今回の「伝播八幡井組雀踊り保存会」10周年を記念し、当宮宮司より 「図南の翼」の言葉が送られました。「大事業を成し遂げようとする志」、これ
からの「伝播八幡井組雀踊り保存会」の更なる飛躍を祈念しております。
お清めのお祓い
華麗な演舞 400年の伝統を受け継いでいます
直会風景 井組Tシャツのお披露目 可愛いですね
「図南の翼」
■「七五三詣り、祈願受付中」 (10月8日)
九月の例大祭が執り行われ、早いもので半月が経ちました。普段の八幡宮の杜の静けさを取り戻している中で、ちらほらと子供の元気な声が聞こえてきました。七五三のお祝いでお参りに来た子供達です。
突然ですが、単に七五三とはいえ、なぜお祝いをするのかご存知でしたでしょうか?
七五三祝は、男女共に関係なく3、5、7歳を祝う地方もありますが、一般的には男の子は3歳と5歳、女の子が3歳と7歳に神社にお参りして祝うのが主流です。
古くは、3歳の「髪置(かみおき)」、5歳の「袴着(はかまぎ)」、7歳の「帯解(おびとき)」と言い、きちんとした儀式が行われていました。「髪置」は、誕生後はじめて髪を伸ばし始める儀式で、「生髪(せいはつ)」または「髪立(かみたて)」ともいいます。「袴着」は、男の子が初めて袴をはく儀式。袴という、大人が公の場で身に付ける衣服を着用するという事で、男子として社会の一員となる意味合いとされていました。又、「帯解」は、女の子の着る着物の付け帯をはずして、代わりに大人と同じに帯を締める行事。「袴着」と同じように、大人への第一歩を踏み出す意味を持っています。「七歳までは神様の子」と言われる様に、大切に養育され、大人への仲間入りが許されるのです。
今と昔では、なかなか同じようにとはいきませんが、いずれにせよ七五三を迎える子供のこれまでの成長を祝い、更なる今後の成長を神様にお祈りする行事なのです。
当宮では、10月1日より11月末日まで七五三詣りの受付をしております。受付時間は午前9時より午後4時迄。祈祷料はお気持ちですが5000円をお納め頂いております。祈祷終了後には、神札・子供のお守り・千歳飴の記念品をお受けいただきます。
どうぞご家族おそろいでのお参りをお待ちしております。
当宮神職、宮崎権禰宜一家の七五三詣り 撮影にご協力頂いた、木村様ご一家
『お子様の健やかな成長を心より御祈念申し上げます。』
記念品です。神札・お子様のお守・千歳飴が入っています。
■第5回「仙台・江戸学」開講 (9月26日)
今回のテーマは、「仙台城下の庶民信仰」と題し、仙台郷土研究会副会長の吉岡一男先生に御講義いただきました。慶長5年(1600)に仙台は城下町として都市形成が発足しました。以来、270年の藩政期を過ごした人々の信仰、平穏に日々を送るべく求めた心のより所についてお話頂きました。
当時の人々は、信仰を生きていくための術・潤滑油として心の救いを求めていた事がお分かり頂けたのではないでしょうか。
次回第6回は、『「杜の都・仙台」の原風景樹木を育てた城下町』と題し、聖和学園短大准教授の菊池慶子先生に御講義いただきます。
又この度、第一回にご講義いただいた、文化史家・前仙台市博物館長の濱田直嗣先生による「城下町の268年」を叢書として刊行しました。ご希望の方は、当宮までご連絡下さい。
お申し込み・お問い合わせについては江戸学のページをご覧下さい。
吉岡一男先生。時折、冗談を交えながらお話いただきました。 講義風景
講義風景 第一回「仙台・江戸学」叢書刊行
■「例大祭」(9月14日〜17日)
例大祭は、神社において年に一度の最も重要なお祭りとされています。当宮の例大祭は、江戸時代より受け継がれてきた勇姿を誇る『流鏑馬』や、伊達家ゆか
りの『能神楽』奉納などの伝統行事が催されております。
本年の例大祭は、14日に献饌式・能神楽奉奏、15日に北参道鳥居篇額奉納奉告 祭・流鏑馬神事・ちびっこまつり、16日に神幸際祭、17日にどんとロード八幡雀
踊りフェスタと4日間にわたり執り行われました。 4日間にわたる祭典だけに、数々の心配もありましたが、天候にも恵まれ、諸祭 典神事を無事盛大に齋行する事ができました。
【9月1日 鳥居祭】
当宮では例大祭に先立ち、9月1日に鳥居祭を斎行します。 鳥居祭は、事故なく盛大に執り行われることを祈念し、外部からの罪穢れを防ぐ ために斎行されるお祭りです。
御神前に最も近い三之鳥居に縄が張られ、お祭りまでの間は通行禁止となります。 この縄は、9月16日の神幸祭神輿渡御の出幣式の時に裃姿の先達の手により切断され、三之鳥居を神輿が通った後に初めて通行が許可されます。
鳥居のお祓い 参列者お清めのお祓い 神饌を鳥居にお供えします
御酒、鰹の生節、 伝播八幡井組による雀踊り奉納 16日まで通行禁止となります
梅の酢漬、茄子の漬物
【9月2日 鈴の緒奉製・奉納式】
皆さんは本殿の鈴の緒(参拝する際に鳴らす鈴を振る緒)が、毎年取り替えられているのをご存知でしたでしょうか?
毎年例大祭を前に、崇敬の篤い方々の御奉納により、新たに鈴の緒を調整されております。
鈴の緒には、皆様の御祈願の成就を祈念し、御奉納頂いた方のお名前と祈願を 浄書します。さらに御奉納頂いた方をご案内し、一緒に作り方を行っています。
写真の通りただ皆様に御奉納頂くのみならず、実際にご自分の手で作って頂き、 出来上がった鈴の緒はそのまま御社殿にて奉納式が斎行され、拝殿に下げられます。
自分で奉製した鈴の緒だけに、思いも深く、鈴の緒を振る音は、高らかに神様のもとへ届くことでしょう。
初め布を一枚ずつ重ねていきます 布を三等分にし、束ねて編んでいきます
鈴の緒の出来上がり
【9月14日 献饌式・能神楽奉奏】
献饌式とは、八幡大神様に、米・酒をはじめとして海の幸・山の幸をお供えする年間祭典行事の中でも特に重要な祭典です。例大祭が無事盛大に行われるよう祈りを捧げます。
又、同日夕刻より行われる「能神楽」(宮城県民族芸能文化財)は、この献饌式後に御神徳を和ませるという『饗宴』の形を今に伝える重要な伝統行事であり
ます。
祭員、役員総代本殿へ参進 献饌 神饌を御神前にお供えします
役員総代、参列者玉串拝礼
笛・太鼓などの神楽囃子 最初に舞われる「神拝」
演目の一つ「三天」「小弓遊び」
最終演目 舞人全員による「獅子取り舞」 シャッターチャンスを狙っています
【9月15日 北参道鳥居篇額奉納奉告祭】
8月末に朱の漆塗りが施され、この度例大祭に併せ、皆様より御奉納頂いた篇 額を無事に掲げる事ができました。 当日は、先ず御社殿にて「北参道鳥居篇額奉納奉告祭」が執り行われた後、北参道鳥居にて除幕式を行い、御参列頂いた皆様方と一緒に鳥居の竣功をお祝いする事が出来ました。
先ず、大麻・切麻にて鳥居のお祓い 参列者全員で紅白の紐を引き、幕を外します
立派な篇額の御目見えです 仕女さんよりもこんなに大きいんです
【9月15日 流鏑馬神事】
当宮の流鏑馬は、遠田郡田尻町に鎮座していた頃より、9月15日の例祭に斎行されていたと記録されており、現在に至るまで途絶えることなく継承されております。
先ず、安全斎行を祈願し本殿にて出陣式を執り行い、その後神職が馬をお祓いし ます。次に二回の練習後、奉行の合図と共に馬場祓役が馬場元より馬場末までの
罪穢れを祓い清め、三人の射手が各々三度づつ馬場に設置された三箇所の的をめ がけ矢を放ちます。
当宮の馬場は距離が短く、射手にとっては大変難しいとされており、今年は二本 の的に的中致しました。来年はもっと当たる事を期待しましょう。
馬場を祓い清めます緊張の一瞬です
矢は的中したのでしょうか多くの参拝者が見守っています
【9月16日 神幸祭】
例大祭の中で一番の盛り上がりを見せるのが「神幸祭・神輿渡御」です。約1t あるといわれるお神輿を100名の男性が交代で担ぎ、それに女御輿、子供御輿、4
歳から9歳までの男の子が流鏑馬の格好に扮した騎射子行列など、約150米の行列 が町内を練り歩きます。
今年は、30℃を超す暑さの中でしたが、600人程のご奉仕者は良いお天気の中町内に出ることが出来ました。八幡様もお喜びになったのではないでしょうか。
約1tある御神輿を担ぎます 女御輿も勢い良く担ぎます 流鏑馬の格好をした騎射子行列
宮司さんも馬に乗って 獅子に頭を噛まれる子供たち 最後は勢い良く大階段を
町内を歩きます駆け上がります
【9月17日 どんとロード八幡雀踊りフェスタ】
昨年に引続き開催されました、「どんとロード八幡雀踊りフェスタ」。 当日は、午前中の霧雨ではありましたが、31団体約1000名の皆様による雀踊りの演舞は、鈴の音と太鼓の音を境内・八幡町に響かせ、力強い踊りを披露してくれ
ました。
〜雀踊り発祥の由来〜
雀踊りは、当八幡地区石切町の石工達により、慶長六年(1601年)仙台城、石垣完成の祝宴の際、藩祖伊達政宗公の御前で踊られたのが始まりと言われてい
ます。 躍動感あふれる身振り、伊達家の家紋が「竹に雀」であったこと、はね踊る姿が 餌をついばむ雀の姿に似ていたことから「雀踊り」と名づけられ、長く伝えられ
ることとなりました。
祭連頭衆の昇殿参拝 祭連ごとのお清めのお祓い 祭連ごとの境内演舞
48号線での流し踊り どんとロード総踊り 手締め式にてどんとロード無事修了
■「春日神社御社殿修復並びに覆舎新築工事」(平成19年9月9日)
当大崎八幡宮の宮司が兼務する、春日神社(仙台市青葉区八幡2丁目鎮座)では、既報の通り、去る5月9日に「着工奉告祭」を斎行してより、6月9日には「上棟式」を執り行い、9月9日「竣功奉祝祭」を行うことができました。
前日の8日夕刻より浄闇の中、「御神体」を修復なった春日神社の御社殿に「御遷座」する祭典を行いました。 翌9日には、60名を越える参列者を迎え奉祝祭を斎行、地元町内のご婦人のご奉仕による直会も例年になく盛大となりましたが、午後からの「子供みこし」の出発時間となり中締めで一区切りをつける程でした。
春日神社の境内整備事業は、平成21年度までの3ヵ年の期間をかけて境内の整備事業を行う予定で、今回の「御社殿修理工事」「覆舎新築工事」に引き続き、来年は、「社殿周辺整備工事」また、平成21年度には、「表参道整備工事」を行う予定でございます。
仙台で春日神社と申し上げますと、市民会館の傍に鎮座している「春日町の春日神社」を思い浮かべる方が多いと思いますが、「八幡町の春日神社」は約400坪の境内地をもち、御社殿の西側には、樹齢100年ほどの「樅の木」や40年〜50年「杉の木」が数本あり、特に神楽殿の前にある「桜の老木」は、春には満開の桜花、真夏には「木陰」をつくり、住宅街のど真ん中にあって一服の清涼感を醸し出す、スポットとして地域の皆様に親しまれております。
春日神社では、引き続き境内の整備事業を展開してまいりますので、格別のご支援ご奉賛のほど宜しくお願い申し上げます。
解体前の御社殿です
上棟式
御社殿修理
箱棟の修理
屋根の葺き替え工事 拝殿前石張工事
覆舎、完成
水の音が涼しげな手水舎が出来ました
正遷座祭 無事に春日大神様がお遷りになられました
祭典を迎え、装飾された御社殿です 巫女による「浦安の舞」奉奏
60名を越える参列を頂きました
町内の子供たちによる、みこし渡御
みんな元気一杯に、みこしを担いでくれました
お手伝いのご婦人たち
直会では時間を忘れ盛大に盛り上がりました ご奉賛頂いた方の名前を掲げる奉名板
■「北参道鳥居、漆塗工事」(8月27日)
当宮には、4基の鳥居があります。昭和63年に御鎮座380年記念事業の一環として建立された一之鳥居、宮城県指定文化財の二之鳥居、大石段の上に立つ三之鳥居、また平成17年11月に御鎮座400年記念事業の一環として新たに建立された北参道鳥居があります。
今回、例大祭(9月14日〜15日)に先立ち、北参道鳥居の漆塗り工事が行われました。
最近お参りにいらした方はお分かりだと思いますが、7月中旬より鳥居に足場がかけられ、鳥居が見えない状態になっておりましたが、8月27日足場が外され、自分の顔が映る程つやのある朱塗りの漆をまとった鳥居が出来上がりました。未だほのかに漆の香りが残っています。
漆塗り工事は、約2ヶ月間に亘り行われました。作業工程は、木のひび割れを埋めるところから始まり、磨いては塗りを繰り返し、完成までなんと30工程以上と大変手間の懸かる作業なのです。手間を掛けた分だけに、大変すばらしい、まさに工芸品に生まれ変わりました。
なお9月15日には、「北参道鳥居篇額奉納奉告祭」が斎行され、皆様よりご奉納頂いた篇額が掲げられ、より一層豪華絢爛さを増すことでしょう。
どうぞご参拝の際には、北参道鳥居を目と鼻を使いご覧頂きたいと思います。
漆塗り前の鳥居です。白木も迫力を感じさせます。
足場がかけられ、いよいよ準備開始 乾燥した木に穴埋めをしました。
見事な朱の漆塗りです。白木とは違う落ち着いた風格です。
■「第四回『仙台・江戸学』開講」(8月24日)
去る8月24日(金)、第四回「仙台・江戸学」が開講されました。
テーマを“仙台の祭りを考えるための視点と方法〜民俗学の立場から〜”と題 し、東北学院大学文学部准教授の政岡伸洋先生よりお話いただきました。
祭りや民俗芸能など昔から変わらずにどう受け継がれてきたのか、仙台祭りや、 山鉾を中心とする京都の祇園祭の事例などを紹介しつつ、わかりやすくご説明く
ださいました。受講者の方々には、地元仙台のお祭りについてより身近なものに 感じていただけたのではないでしょうか。
次回第五回目は9月26日(水)、“仙台城下の庶民信仰”をテーマに仙台郷土研究 副会長の吉岡一男先生の講義になります。
次回の講義は定員間近な為、ご希望の方はお早めにお申し込みください。
お申し込み・お問い合わせについては江戸学のページをご覧下さい。
■「御鎮座記念祭〜雅楽の夕べ〜」の舞台
去る8月12日に斎行された「御鎮座記念祭〜雅楽の夕べ〜」において、雅楽の奉奏・舞の奉納が行われた舞台。実はこの舞台、当宮職員により設置されたものなのです。
おそらく、神主さんとか巫女さんと言えば、白衣に袴姿の清楚なイメージを思い浮かべると思いますが、当宮では、祭典行事が近くなると、紺色の作業着姿で、言わばイベント業者や土建屋の様な仕事もしています。その中の一つとして今回取り上げたのが、舞台の設置の様子です。
水平機で舞台の水平をとる。
パネル・歩み板・コンクリートパネルを敷き、土台完成。
地布、横幕を張る。舞台らしくなってきました。
高欄を取り付け、舞台完成。
拝見者用のテントを舗設。白衣の神職・巫女も総出で作業。
早速、完成した舞台で舞の稽古です。
炎天下の作業であった為、職員は汗を拭いながら、舞台・テントなどを舗設しましたが、その甲斐もあり当日は天候にも恵まれ、滞りなく大成功に終わりました。
■「御鎮座記念祭〜雅楽の夕べ〜斎行」(8月12日)
藩祖伊達政宗公は、御社殿の造営に4ヵ年を要し、慶長12年(1607)8月12日、遷座の儀が粛々と執り行われ、八幡様は今の地に祀られるようになりました。この日を記念して平成8年より毎年8月12日には、浄闇の中、雅楽の奉奏・神職による御神楽・巫女舞を奉納する「御鎮座記念祭〜雅楽の夕べ〜」を執り行っています。
本年で12回目を迎えた「雅楽の夕べ」は、天候にも恵まれ、200人を越えるたくさん拝観者のもと、庭燎のみの明かりの暗闇のなかで厳粛に執り行われました。
浄闇の中で雅楽を奏でる伶楽舎 萬代の舞
御神楽、其駒人長舞 浦安の舞
■「伶楽舎、雅楽合奏会へ参加」(8月2日)
当宮では、神職・仕女の全職員が祭典奉仕を目的として日々雅楽の習得に努めております。去る8月2日、東京の千日谷会堂において伶楽舎との雅楽合奏会に新村権禰宜(龍笛)・宮崎権禰宜(篳篥)・佐藤仕女(篳篥)・阿部仕女(笙)・齋藤仕女(笙)の計5名が参加してきました。今回の参加は、龍笛の稽古をして頂く芝祐靖先生、また舞・笙の稽古をして頂く宮田まゆみ先生より、当宮の雅楽のレベルアップにつながるのではとのご好意で参加させていただきました。職員は、普段一緒に合奏したことの無い三管三鼓三弦の正式な演奏形態(鞨鼓・鉦鼓・太鼓・琵琶・琴・笙・篳篥・龍笛)での合奏に戸惑ったようでした。佐藤仕女によると「普段の合奏に慣れてしまっているので、リズムや周りとの調和をとるのがかなり難しかった。また、レベルの高い方々の中で吹かせて頂き、とても良い刺激になりました」と、参加した職員は現在の自分の力量を把握することが出来、かつ刺激を受けたことで、良い収穫が得られたのではないでしょうか。
〜伶楽舎について〜
雅楽の合奏研究を目的に昭和60年(1985)に発足した雅楽演奏グループ。音楽監督・芝祐靖。
発足以来、現行の雅楽古典曲以外に、廃絶曲の復曲や現代作品の演奏にも積極的に取り組み、幅広く活動を続けている。
なお、「伶楽舎」とは「伶倫楽遊舎」の略称で、楽人と祖される古代中国の「伶倫」に因み、雅楽の源と新しい雅楽の創造を探求する、従来の枠にとらわれない自由な活動を目指してつけられた会名だそうです。
また、8月12日(日)「御鎮座記念祭〜雅楽の夕べ」では、伶楽舎の演奏のもと、当宮神職による人長舞、仕女による萬代の舞・浦安の舞が奉奏されます。夏の夜に映える神秘的な雅楽の舞や音色を是非体感してみてはいかがでしょうか。
「合奏風景」
■「黒松の増殖 始まる」
かつて八幡宮の境内には、赤松・イヌシデ・高野槇の三本の仙台市保存樹木(いずれも推定樹齢400年)がありましたが、去る平成16年6月、この内の一本の赤松(樹高約30m)が松くい虫の影響もあり、伐採せざるを得ませんでした。八幡宮では歴史を目の当たりにしてきたこれらの樹木の後継保存を計画しておりましたが、方々にあたった結果、岩手県滝沢村にある『独立行政法人 森林総合研究所 林木育種センター 東北育種場』という機関で、木の増殖サービスを行っているとの事で、7月30日に職員2名が出向き、直接視察をしてきました。
実際の作業は、来年春先に樹木の新芽を採取することから始まり、それを別の同種の台木に挿芽し、3年程先方で管理され、4年後に40cm程に成長した幼木となったものを返却するとの事でした。
八幡宮境内には、杉を中心に数千本の樹木が生育し全体として『鎮守の杜』を形成しています。今後とも一本一本の木を大切にし、神域の杜を守って行きたいと思います。
遺伝子資源管理課長安部氏より説明を受ける渡辺権禰宜 接木して一年目のヒノキ
苗畑に移された接木三年目の黒松 育種場内の苗畑
■「異国よりの研究者」(7月30日)
当宮の御社殿は国宝建造物に指定されており、桃山時代の豪華絢爛な装飾が施 され、総黒漆塗りの落ち着いた風格を現しております。去る7月30日、ドイツのハンデルベルク大学・東洋美術史研究室の准教授アン トン・シュワイツァー氏が、はるばる当宮に来社されました。
アントン・シュワイツァー氏は博士論文執筆の為、桃山時代の社殿建築物にお ける黒漆塗について調査しており、この度是非とも大崎八幡宮の御社殿を研究さ せて頂きたいとのことでした。
当日は、神奈川大学工学部教授・文化庁文化審議会委員の西和夫先生もご同行 され、ご参拝の後昼食を挟み、午後三時頃までの長時間にわたり見学調査をされ ていかれました。
アントン・シュワイツァー氏は、かつて日本留学経験もあり丁寧な日本語をお 話しており、対応していた宮司はホッとしていました。
宮司の説明を熱心に聞くアントン・シュワイツァー氏 小雨の中、西和夫先生にご説明する宮司
資料収集に忙しい、アントン氏
■「太元社(たいげんしゃ)例祭斎行」(8月1日) 皆様は、当宮西側に小さなお社が5社並んでいるのをご存知でしたでしょうか?その中でも一番大きなお社を太元社と言います。
去る8月1日、太元社例祭が斎行されました。
毎年の事ながら梅雨明けの暑い中、参列者の皆様には汗を流しながらのお参りで大変ご苦労様でした。 八幡さまの御社殿ばかり目がいきがちではありますが、是非太元社へのお参りもお待ちしております。
〜御由緒〜
太元社には大元帥明王が祀られ、邪鬼を懲らしめ、福を招く神として尊崇されている。
創建時期は不明であるが、元禄11年(1698)の古図に拝殿前西側に記載されていることから、それ以前と推定されており、厨子の扉には享保4年(1719)、仙台藩五代藩主伊達吉村公が武運長久と子孫繁栄を祈念し勧請した事が記されている。
明治初期の神仏分離により拝殿前より現在の場所に遷御され、現社殿は昭和56年に氏子崇敬者の寄進により再建されたものである。爾来、竣功式が斎行された8月1日に毎年例祭を斎行している。
尚、平成9年3月に厨子内に祀られている木造の太元帥明王立像が仙台市の有形文化財に指定されている。
宮司祝詞奏上 暑い中のご参列、ご苦労様でした
デビューしたての齋藤仕女による浦安の舞奉奏 祭典終了後の記念撮影
■「日本航空七夕祈願祭斎行」(7月24日) 当宮では、毎年7月1日より仙台七夕が終了する8月8日までの間、御社殿前に笹 竹を設置し、ご参拝の皆様に自由に祈願短冊の掲揚をして頂いております。
この行事に併せて、日本航空株式会社では毎年、営業所・空港カウンターなど で飾られた七夕飾りや短冊を当宮に持ち寄り、奉納式を行っています。
日本航空(株)の社員の皆様 お清めのお払いです
玉串に祈念して拝礼
■「八幡町の愛宕神社例祭斎行」(7月21日)
仙台市内には、向山の愛宕神社の外に八幡町にも愛宕神社があることをご存知 でしたか? 去る7月21日、当宮宮司が兼務する八幡町十二軒丁愛宕神社の例祭が執り行わ れました。当日は、曇り空の下の祭典斎行ではありましたが、子供会の役員や子供たちの 参列のもと厳粛に祭典を行った後、子供会の皆さんによるお御輿渡御、屋台出し 物、ビンゴゲーム、雀踊り、あんどんコンクールなどが行われました。 中でも、子供会の皆さんによるお御輿渡御では、この梅雨空を一掃するような 元気な掛け声で町内を巡幸しました。
■「龍笛稽古行われる」(7月19日・20日)
去る7月19日・20日に、雅楽演奏団体「伶楽舎」の音楽監督として活躍されてま す芝祐靖先生が八幡宮に来社され、今年2回目の 龍笛の指導が行われました。 今年から新しく2名の職員が加わり、3管(笙・篳篥・龍笛)の中では一番多い6 名が先生の指導の下、稽古に取り組んでおり、年間6回程のお稽古の予定が組ま れております。また、8月12日(日)には「伶楽舎」と八幡宮職員によります、「御鎮座記念祭 雅楽の夕べ」が社殿前特設舞台にて斎行されます。 御創建の住持を偲び、盛夏の夕べに一服の涼を求められつつご参列の程、お待ち しております。 詳しくは社務所までお問合せ下さい。
■第3回「仙台・江戸学」(7月18日)
去る7月18日、第3回目の「仙台・江戸学」講座が行われました。 今回は、東北生活文化大学教授の近江惠美子先生による講義。テーマは「仙台七 夕-伝統と未来」でした。 はじめに「仙台七夕」と「江戸の七夕」のそれぞれの歴史を説明され、これに付 随する伊達藩の七夕についてお話いただきました。 受講者は、身近であるが普段耳にしない歴史や伝統について、興味深く耳を傾け ていました。次回第4回は、8月24日(金)、東北学院大学准教授の政岡伸洋先生による講義、 テーマは「仙台の祭りを考えるための視点と方法〜民俗学の立場から〜」です。 随時申し込み受付をしておりますので、ご参加おまちしております。
■「任期満了に伴う責任役員・総代改選」(7月10日)
この程、任期満了に伴う責任役員・総代の改選がありました。 新たに責任役員2名と総代3名が選出され、責任役員の新任として千田正次、千田 文彦両氏、また総代の新任として永山富康、伊藤勝麻、星山己知郎各氏に、去る 7月6日の世話人会におきまして宮司より委嘱状が交付されました。今後とも宜しくお願い致します。
国見地区より選出された伊藤勝麻新総代 八幡地区より選出された永山富康新総代
■☆短冊に祈りをこめて☆ 仙台七夕祭りは第六代藩主伊達宗村公の時代より盛んに行われるようになり、 旧暦7月6日の宵に、短冊を笹に結び良縁成就、芸能上達、無病息災などを祈願し たのが始まりでした。
当宮でも毎年7月1日より、七夕飾り、また御社殿の前に竹を飾り、御参拝の皆 様に自由に短冊に願い事を書き、笹に結んで頂いております。来る8月8日の夕、 短冊をご神前にお供えし願い事がかないますよう七夕祈願祭を行います。 “二つの星が願い事を成就してくれますように”
尚、当宮の笹竹は、祈願祭斎行までの約1ヶ月間、その葉は枯れずにみずみず しい緑色を保っており、その方策には職員の努力とあるヒミツがあるのをご存じ でしょうか。 ご参拝お待ちしております。
■「仙台市指定保存樹木『イヌシデ』の現状調査」(7月6日)
大崎八幡宮の社務所前に生える『イヌシデ』は樹齢400年の古木として仙台市よ り保存樹木として指定されておりますが、近年樹勢が芳しくなく枯れた枝が目立ち始めてきました。このままでは枯れてしまうのではと憂慮されており、仙台市の百年の杜推進課の相談したところ、去る7月6日に仙台市百年の杜推進課技官和 泉智哉殿と樹木医渡辺裕一殿が来社され、『イヌシデ』の現状調査と樹勢回復へ の方策が教示されました。 イヌシデ等の木の平均寿命は140年位だそうで、八幡宮の『イヌシデ』はその3倍 近く長生きしていることになります。八幡宮では、示された方策に従い早急に樹 勢回復への処置を施すよう準備を進めております。 『イヌシデ』の葉は、秋になるとオレンジがかった黄色に変色し大変綺麗に紅葉 します。 樹勢回復までは3年程かかるとのことでしたが、1日も早く元のように見事な紅葉 を見たいものです。
■「水無月大祓式斎行」(6月30日)
去る6月30日(土)、境内祓所前におきまして、水無月大祓式が執り行われまし た。 大祓式は、毎年6月と12月に斎行されていますが、古くは、災害疫病等の際に
その都度行われていたもので、現在のように定期的に行うになったのは大宝元年 (701年)からのことです。 この神事は、形代で身体を撫で、息を吹きかけて災禍を移し、「茅の輪」をく
ぐる事が催しとなっておりますが、この「茅の輪」は、正月から6月までの半年 間の罪穢を祓う夏越しの大祓に使用され、それをくぐることにより、疫病や罪穢
が祓われるといわれております。 くぐり方は「水無月の夏越の祓する人は、ちとせの命のぶというなり」という 古歌を唱えつつ、左回り・右回り・左回りと、八の字を書くように3度くぐり抜
けます。こうして心身ともに清らかになって、あとの半年間を新たな気持ちで迎 えるのです。 茅の輪の起源については、善行をした蘇民将来(そみんしょうらい)が素盞鳴尊
(すさのおのみこと)から「もしも疫病が流行したら、茅の輪を腰につけると免れ る」といわれ、そのとおりにしたところ、疫病から免れることができたという故
事に基づきます。
大祓詞宣読お祓いをうける参列者
茅の輪くぐり茅の輪をくぐる参列者
大祓式を終えて八幡宮大前を参拝
■「兼務社 春日神社 御社殿覆舎新築工事上棟祭」(6月9日)
当大崎八幡宮の宮司が兼務する春日神社(八幡2丁目に鎮座)では、去る5月、御 社殿覆舎新築工事着工奉告祭並びに仮遷座祭が斎行され、着々と工事が進み1ヵ 月後の6月9日、上棟式が厳粛に斎行されました。 当日は、時折小雨の降る中神事が執り行われ、撒銭撒餅の儀(餅まき)の頃に は雨もあがり、町内の多くの方々が集まり、大変盛大に執り行われました。 工事は、8月末までに竣工し、9月8日に正遷座祭を、翌9日には例祭に併せて竣 工奉告祭が斎行される予定です。 春日神社では、この事業にご協力いただける方よりの御奉賛(1口1万円)の申 込を受付しております。どうぞご協力の程宜しくお願い致します。 (詳しくは八幡宮までお問い合せ下さい。)■「第二回 仙台・江戸学」 (6月13日)
去る6月13日、大崎八幡宮祭儀棟において第二回「仙台・江戸学」がおこな われました。 今回は、仙台・水文化市研究会会長の佐藤昭典先生を講師に迎え、「『利水− 水運の都』仙台」と題して講義を頂きました。仙台藩では巧みな「治水(植林・ 河川工事・利水・舟運などの総称)」によりわが国屈指の大城下町を開き、他に 誇るべき水の文化を生んだ、藩祖政宗公が描いた“奥州の都”づくりについて学 びました。 第二回目となる今回も100名近くの受講者が集まり、熱心に佐藤先生の講義に 耳を傾けていました。 次回第三回目は、7月18日(水)午後1時30分〜3時を予定しており、東 北生活文化大学教授の近江恵美子先生をお招きしての講義です。テーマは「仙台 七夕−伝統と未来について」です。お申し込み・お問い合わせについては、江戸 学のページをご覧ください。■「草刈り・除草作業をおこないました」(6月10 日)
当宮では、百年、二百年後の社殿の修理に備えて用材となる苗木を育成する 「『文化財の杜』育林事業」をおこなっていますが、3年目となる今年も6月10 日(日)、白石市の南蔵王山麓の植林地で氏子崇敬者、ボランティアら約520人が、 雨と濃霧の中、草刈り・除草作業をおこないました。 育林事業当日、午前10時からの開会式では、宮司が主催者として「三年前に植 えた苗木も大きくなってきています。その幼い木を育てようと始まったこの事業 を引続きお手伝い戴きたい」と挨拶しました。 雨が時折降り又、濃霧がたちこめる悪天候の中で、氏子崇敬者、ボーイスカウ ト、社殿修理工事に携わった職方、企業や森林ボランティア団体など、県内外か ら集まった参加者は、9班に分かれ、風雪で倒れた植林木を起こしたり、鎌で雑 草を刈り取ったり、植林木を支柱に結束するなどの作業に熱心に取り組みました。 作業は午前中のうちに終了し、参加者には温かいとん汁やおにぎりが振舞われま した。
■「第15回皐月祭、大植木市開催(5月25〜28日)」
去る5月25〜28日、皐月祭が開催されました。 今年は天気に大変恵まれ、初日の25日には、仙台市が「杜の都」の名に相応しい緑あふれる街となる様、緑化推進祈願祭が斎行されました。続く26・27日には、野点、神振演芸大会、すずめ踊り表参道流し踊り、ふれあいポニーコーナーと4日間にわたる大植木市は、たくさんの参拝者でかなりの賑わいを見せました。
■「仙台・江戸学、開講(5月25日)」
去る5月25日、「国宝・大崎八幡宮学ぶ 仙台・江戸学」が開講されました。 この講義は、主に江戸時代を中心にした仙台の町の様子や仕組み、庶民の暮らしを、専門の先生方からお話いただくことで、仙台を「見る」・「考える」という新たな視点を提供できればと考え、開講したものです。 第一回は、文化史家・前仙台市博物館長の濱田直嗣氏による講義、テーマは「城下町の268年」。 今回は第一回目ということもあり濱田氏のご配慮により、江戸時代268年の軌跡と各年代特有の事象について、お話いただきました。90分間という短い時間ではありましたが、皆様には新しい発見を持ち帰って頂けたのではないでしょうか。 これからの講義日程としては、12月まで月1回開催いたします。日程、申し込みに関しては、当宮までご連絡ください。
■「子平町、千田邸藤棚公開(5月14日〜20日)」
樹齢約四百年、仙台市保存樹木に指定されるこの「藤」は、文禄2年(1593)に 伊達政宗公が朝鮮半島から持ち帰ったもので、千田家が拝領し、代々育て守って きました。 千田氏によれば、今年の「藤」は近年一番の花だそうです。一番長い花で、140 cmを越すものも! 写真は、当宮に日々ご尽力をいただいております千田氏をはじめ、役員・総代の 「藤華」鑑賞の際の記念写真。見事に咲き誇った「華」が映えています。■「新緑に包まれた境内、皐月祭開催(5/25〜28)」
五月になりまた。境内の木々も新芽が芽吹き新緑の頃を迎えました。 ケヤキやコナラ、サクラなどの広葉樹は勿論のこと、スギやモミなどの針葉樹 も新しい葉を出し始め境内が一層鮮やかな季節となりました。 5月25日(金)〜28日(月)までの4日間、恒例の皐月祭を開催します。 色とりどりの草花が咲き揃う大植木市や野点、すずめ踊り、ポニーコーナーな ど様々な催しで皆様をお迎えします。 散歩がてらぜひ遊びに来てください。
■「兼務社 春日神社 御社殿覆舎新築工事着工奉告祭、並びに仮遷座祭斎 行」 (5/9)
大崎八幡宮小野目宮司が兼務する八幡2丁目に鎮座する春日神社では、去る5 月9日、御社殿覆舎新築工事着工奉告祭、並びに仮遷座祭が斎行されました。 当日は、宮司以下祭員4名が奉仕し、春日神社役員今野喜一、庄子三男両氏を 始め氏子崇敬者、工事関係者、約20名が参列し、厳かに祭典が行われました。 春日神社では、昭和2年に立てられた御社殿の覆舎が永年の風雨により近年、 頓の毀損が目立ち始めたため、数年前より地区内で協議が進められ、このたび 「御社殿の修理」「覆舎の新築工事」「境内の諸整備工事」が行われることにな りました。 工事は、5月中旬より始められ8月末までに竣工し、9月9日には例祭に併せ 竣功奉告祭が斎行される予定です。 春日神社では、この事業にご協力いただける方よりの寄付金(1口1万円)の 申し込みも受付しております。ご協力を宜しくお願い申し上げます。
八幡2丁目に鎮座する春日神社
御造営着工奉告祭の模様参列者玉串拝礼
■子と親のウォークラリー (5/6) 去る5月6日(日)仙台商工会議所主催「第22回 子と親のウォークラリー」が開 催されました。 これは「仙台・青葉まつり」の一環として、仙台の郷土を再認識し、また多く の子供達が歴史と文化に触れる機会をつくるために実施されており、今年も1500 人余の参加がありました。 毎年、八幡宮がスタート地点となっており、境内でオープニングセレモニーが 行われた後、八幡・地元 傳播八幡井組雀踊り保存会の「すずめ踊り」が賑やか に演奏される中、スタートしました。八幡宮参拝後、お隣の龍宝寺→広瀬川(牛 越橋・澱橋)→宮城県美術館→桜岡大神宮の4ヶ所のチェックポイントを経て、 西公園旧市民図書館でゴール。 1日という短い時間ではありましたが、仙台の街の表情を、子供たちのみなら ずお父さんお母さんも一緒に体感することで、親子の絆はより深まったのではな いでしょうか。
開会セレモニー風景 スタートのテープカット
傳播八幡井組雀踊り保存会のすずめ踊りのまずは八幡様に参拝から
リズムにのって、スタート
■カモシカ出現!! (5/5)
去る5月5日(土)、八幡宮の境内にカモシカが現れました。 境内巡回中の神職が発見し、撮影したものです。大きさは写真から推測すると、 大人のカモシカのように思われます。 はじめ発見した際、「大きい犬?!」と、よくよくみたらカモシカだったそうで す。 普段、神社ではカモシカを見ることはほとんどありません。どのような理由で 山を降りてきたのかはわかりませんが、子供の日の心あたたまる出来事でした。■「ご結婚、おめでとうございます(4月の御本殿での結婚式)」 (5/2) 大崎八幡宮の御本殿で、4月に次の方々が結婚式を挙げられました。
4月 1日 佐々木 ・ 橋浦 ご両家
14日 齋 ・ 河 野 ご両家
19日 ブルトン・小山 ご両家
21日 高 橋 ・ 桂 島 ご両家、 長 州・國 井 ご両家
22日 高 橋 ・ 天 野 ご両家、 青 木・大 平 ご両家
八幡さまのご加護のもと、末永いお幸せを心より御祈念申し上げます。
大変おめでとうございました。
■「刈田嶺神社 雪かきの手伝いに行って参りました」 (5/2) 去る4月24日(火)、蔵王エコーラインの開通に先立ち、刈田岳山頂に鎮座す る蔵王刈田嶺神社の雪かき奉仕に参加してきました。 今年は暖冬と言われていましたが、山頂は例年並みの積雪があり、雪というよ り氷を割るためのツルハシを使い、スコップでスノーダンプに積みかえて除雪を 行いました。 その後、毎年の事ながら刈田嶺神社の金峯宮司さんのご好意により、中腹の 我々温泉でひと休みさせていただきました。 このご奉仕はもう20年程続いており、神職・巫女共々良い思い出ともなって おります。
■「仙台北西部散策ガイド『杜の散歩道』刊行と宮城県知事・仙台市長への贈呈」 (4/19)
大崎八幡宮がこの地域の「まちづくり・町おこし」の一環として、八幡地区ま ちづくり協議会と協力し制作を進めたきた、仙台北西部散策ガイド『杜の散歩 道』が刊行されました。 このガイドブックは、この地域を訪れ散策される方のガイド本として、八幡宮 職員が八幡、国見、北山地区など旧仙台市街北西部地域の社寺や各所旧跡、文化 財などを丹念に調査したものを元にして編集されたもので、A5版サイズのオー ルカラー、128ページにまとめられています。 去る4月17日には、当宮小野目宮司と永山富康まちづくり協議会会長が県庁、 市役所を訪問し、それぞれ村井宮城県知事、梅原仙台市長に面会し、『杜の散歩 道』刊行の趣旨説明と共に本の贈呈が行われました。 今後このガイドブックは、県内図書館、市内小中学校等に寄贈を予定している。 また、八幡宮、まちづくり協議会にて希望する方に1冊1500円で有料頒布さ れ、その収益金はまちづくり協議会が運営する「まちかど博物館」や「どんと ロード八幡雀踊りフェスタ」などの事業費の一部として活用される予定です。「『杜の散歩道』刊行の趣旨」
伊達政宗公の仙台開府から四百有余年、仙台の街は江戸から明治への大転換を 経て、町が焦土と化す苦難の戦争の時代を通ってきました。仙台の町が仙台藩の 城下町から近代都市へ変貌していく課程で、人々のこころの中には仙台人の心意 気が、また、大崎八幡宮をはじめとする藩政時代の貴重な文化財が残されました。 わたくしたち八幡地区まちづくり協議会では、『杜の散歩道』仙台市北西部地 区(北山・北仙台・国見・八幡・新坂町・子平町・柏木・川内・荒巻・広瀬町・ 貝ケ森など)の散策ガイドを制作することで、こうした仙台の貴重な文化財や資 源に新しい光を当てたいと考えました。 その原点は、たくさんの文化財や貴重な資源に恵まれているこの地域の情報を 発信することで、このエリアに足を運んで下さる皆様を少しでも増やすことが出 来ればと考えたところにあります。 まちづくりは小さな一歩から始まるものと考えます。このガイドブックは、そ のささやかな試みです。仙台市民の皆様はもとより、県内外の皆様に至るまで、 この地域の魅力をご自身の足で散策しながら実感して頂ければと思います。 本書が宮城県、仙台市と八幡地区のまちづくりにいささかでも寄与できればと、 心から念ずる次第です。
■「 御社殿保存修理記録DVDの英語版製作始まる」
(400年の時を経て伊達政宗 公の想い、再び海外へ)」 (4月16日)去る4月10日、11日に御社殿保存修理記録DVDの英語版製作のため、仙 台市内のスタジオで、英語のナレーションの録音作業が行われました。 大崎八幡宮では、平成11年度から御社殿修理の記録を撮影しており、昨年そ の集大成として『奉祝 御鎮座四百年 國寶 大崎八幡宮』という記録映像(DV D)を製作しましたが、文化財建造物の修理の記録として高い評価を得て、文化 庁からも是非海外に向けて日本の伝統文化を紹介するため、英語版の製作を勧め られ準備を進めてきたものです。 録音は、(株)コムラインの阿部プロデューサーの下に、文化財建造物保存技術 協会の元主任技術者で当修理事業の設計監理を担当した渡邉薫子さんの打合せの もと、英語の翻訳を担当された工学博士の金出ミチルさん、ナレーションをフリーアナウンサーの藤村由紀子さん等が、スタジオに篭もり映像を見ながら ひとつひとつ丁寧に録音作業が進められました。 これからその他の作業も順次進められ、6月末には製作が完了する予定です。 完成後は、海外の日本文化研究機関などに送ることも検討されており、当宮を 創建した伊達政宗公の想いが、400年の時を経て再び海外へ渡るという夢を実 現したいと思います。
■「境内の桜が咲き始めました」
(4月16日)八幡宮の境内には桜の木が数十本生えていますが、今冬の暖冬のため例年より 早く咲き始めました。今は大石段下の枝垂桜が満開になり、御社殿東側の山桜が 濃いピンク色で七分咲き程度で大変綺麗に咲いています。 染井吉野は一分から二分程度の開花で見ごろはまだ先のようです。 境内の桜は、枝垂桜、八重桜、染井吉野、山桜、牡丹桜など数種類あり、また 生えている立地の違いから全部一度に咲きそろうことはありません。 これから5月の連休頃まで様々な桜の花が楽しませてくれます。
■「職員辞令」 4月1日、神職辞令並びに社内辞令の交付があり、昨年4月に奉職した月館出 仕に神社本庁より大崎八幡宮権禰宜としての辞令が、また本年度の新入職員(高 橋舞、齋藤優佳、日野美咲)3名に仕女(巫女)として奉職する辞令が発令されま した。 月館出仕は、北海道出身で昨年國學院大學神道文化学科を卒業の後、大崎八幡 宮へ出仕として奉職、1年間のご奉仕を経てこの度目出度く、神職として一人前 と認められる権禰宜に昇進した、身長180cmの好青年です。 新入職員3名は、この春県内の高校を卒業し社会人としての一歩を踏み出し、 憧れの(?)仕女(巫女)の白衣・緋袴装束姿で研修に励む毎日となります。 まだ仕女としても社会人としても未熟な3人ですが、早く独り立ち出来るよう 私たちも指導してまいりますので、暖かくお見守り下さい。 4人の今後の活躍を期待しております。
■「巫女舞の新人研修始まる」
去る4月5日・6日に、海外でも活躍される雅楽の演奏者(笙)として高名な、 宮田まゆみ先生が八幡宮に来社され、八幡宮の仕女への巫女舞の指導、また職員 への笙の指導が行われました。 八幡宮では、祭典により『萬代の舞』、『浦安の舞』が仕女により奉奏されま すが、新入職員3人の仕女にとっては、夏の祭典での舞奉仕できるよう、先輩仕 女からの日頃の指導とは別に、月1、2回の宮田先生による厳しい稽古がこれか ら数ヶ月続きます。 また、八幡宮の祭典では神職・仕女が笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(り ゅうてき)のそれぞれ「管」を担当し雅楽を演奏します。宮田先生には笙の指導 をご担当頂き、現在2名の職員が笙に取り組んでおります。 新年度に入りそれぞれ稽古も本格的に始まり、八幡宮職員としての素養を身に 付けるため日夜研修に励む毎日が始まりました。■「地区協力団体感謝状贈呈式」
去る3月31日、八幡宮社務所において、今回の記念事業や日頃の祭典行事へ ご協力頂いている地域諸団体への八幡宮からの感謝状贈呈式が行われました。 平成11年度から18年度まで続いた御鎮座四百年記念事業では、地域の皆様 方より多大なご支援ご協力のもとに行われてきたものであり、事業修了を迎えて 八幡宮からの次の12団体へ感謝状が贈呈されました。・八幡地区連合町内会 ・ 国見地区連合町内会 ・貝ケ森地区連合町内会
・仙台市立八幡小学校 ・仙台市立国見小学校
・仙台北地区交通安全協会八幡国見貝ケ森支部
・八幡国見貝ケ森地区防犯協会 ・青葉消防団八幡分団 ・青葉消防団国見分団
・八幡町商店会 ・八幡学区民体育振興会 ・ボーイスカウト仙台第27団
八幡宮の事業や祭典行事は、地域の皆様方と共に行っていくものであり、今後 共地域の融和、活性化の一助としてご支援ご協力をお願い申し上げます。 ご協力ありがとうございました。
■「春の匂い(ヒサカキ)」
八幡宮の境内には、たくさんの榊(さかき)の木が植えられています。 この榊には、2種類あり1つは本サカキ、もう1つはヒサカキ(または山サカ キ)と言います。どちらも神社では玉串などの神事に用いますが、八幡宮では光 沢のある葉の厚く大きな本サカキが使われます。 一般に花屋さんに売られていて家庭の神棚に上げられるのは、ヒサカキと言わ れる方です。 今、境内を歩くと、このヒサカキの花が良い香りで匂っています。 ある本によると、このヒサカキは悪臭の花の1つに数えられていますが、 私 たちの神社のものにとっては、春を告げる良い香りで、この匂いが境内に漂うと もうすぐ桜が咲き、春爛漫を迎えます。 今年は、暖冬のため少し早く境内にヒサカキが咲いたようです。 (因みに本サカキの方は6月頃に咲きます) とても小さな花ですが、春の香りに包まれながら、八幡様にご参拝されては如 何でしょうか。■節分祭斎行 去る2月3日(土)、節分祭が斎行されました。 当宮の節分祭は昭和三十三年より執り行われており、県内でも古くから斎行さ れておりました。 そのきっかけとなったのが、戦後間もない頃からご参拝頂いておりました東一 北振会(現・一番町四丁目商店街振興組合)の皆様が、戦後、「子供たちに野球 ボールの一つでも配れれば」との思いから、八幡宮及び氏子総代との協議の末、 昭和三十三年(戌歳)より「大崎八幡宮 節分祭」を斎行することとなりました。 その為、当宮の節分祭では「ボール」、「あんぱん」、「みかん」等が撒かれ、 多くの子どもたちが集まるのを待って撒豆式が行われます。
■東北楽天イーグルス必勝祈願!!
1月30日、当宮において、東北楽天イーグルス必勝祈願祭が執り行われまし た。球団社長島田亨氏 、監督野村克也氏をはじめ選手一同、ご神前にて御祓い をうけ、今季のペナントレース優勝を祈念しておりました。 又、監督、選手により必勝の願いをこめ、大絵馬にサインを揮毫していきまし た。その大絵馬は祭儀棟にございますので、ご参拝の折には是非ご覧下さい。■ベガルタ仙台必勝祈願!! 「1月24日、当宮ではベガルタ仙台の必勝祈願が執り行われました。 監督はじめ、選手、関係者一同は、約100段の大階段を上がり、祈願に向かわ れました。 祈願が始まる前に、選手の皆さんは今年のJ1昇格の意気込みをこめて、大 絵馬に揮毫していきました。 その絵馬は、祭儀棟にございますので、ご参拝の折には、是非ご覧下さい。